速いリズムの生活と高圧力の仕事のため、心身ともに疲れを感じているホワイトカラーが段々増えてきている。「毎日、目標なしの努力だ」と意識せざるを得ないホワイトカラーは焦慮やストレスを解消するために、思い切って高所得の仕事を辞め、地方都市へ移居し、比較的楽な生活様式を体験してみる。

由于快节奏的生活和高压力的工作而感到身心俱疲的白领在不断增加。不由得意识到“每天都在毫无目标的努力”的白领为解除焦虑和压力,干脆辞去高收入的工作,移居二线城市体验较为轻松的生活方式。

「水は低いところへ流れ、人は高いところへ進む」ということわざがある。中国国内の場合、多くの人が憧れている「高いところ」は間違いなく、北京や上海などのような大都市である。これらの大都市は全国的な経済・文化中心都市だけではなくて、地方都市にない就業機会を提供している。したがって、多彩な人生を求める、大きな理想を抱える若者は、これらの大都市で根を下ろすために知恵を絞って、力の限りを尽くす。しかし、大都市の仕事と生活の圧力に直面するホワイトカラーの一部は、かえって「大都市から逃亡する」道を選ぶ者もいる。

俗话说“人往高处走水往低处流”。在中国国内,多数人才憧憬的“高处”无疑是京沪等大城市。这些大城市不仅是全国性的经济文化中心,还提供着二线城市没有的就业机会。因此,追求多彩人生,怀抱远大理想的年轻人为能在这些大城市扎根而绞尽脑汁竭尽全力。可是,面对着大城市工作生活的压力,一部分白领的却反而选择了“逃离大城市”的道路。

若いホワイトカラーは仕事上の高度なストレスで健康を損ない、突然死の現象も増えている。これはすでに一種の社会病になってきた。大都市、特に北京、上海などで、住宅価格下落の兆しがまったく見えず、若い人の生活コストは日増しに上昇している一方、就職の機会は逆に減っている。

年轻白领由于工作上的高度压力而致使健康受损以及猝死的现象也在增加。这已经成为了一种社会病。大城市尤其是北京上海等地的房价完全没有回落的迹象,年轻人生活成本不断上升,而相应的就业机会反而在减少。

だから、「逃亡」を選ぶ人が段々多くなっている。いうまでもなく、生活への圧力にさらされながら、「大都市から逃亡する」ことを決断できない人も多い。当然ながら、北京、上海などの都市で仕事・生活することを夢見ている若者はもっと多い。地域的発展のアンバランスが深刻化する中国では、地方都市での就職は人間関係という名の“資本”に頼りすぎるため、大都市でより公平的なチャンスを見つけられるか、という期待感を持つ地方出身の若者が少なくない。

因此,选择“逃离”的人在不断增多。不用说,尽管迫于生活压力,可也有很多人无法决定“逃离大城市”。当然,梦想在北京上海等城市工作生活的年轻人更多。在区域性发展不平衡加重的中国,二线城市就业过于依赖名为人际关系的“资本”,所以很多地方出身的年轻人都怀有在大城市能找到更公平的机会这种期待感。

大都市の過激な社会競争を離れ、地方の小さな都市へ移居し、より気楽な生活を送ろうとすることはある意味でいうと、そんなに悪くない選択肢であるかもしれない。しかし、大都市が大都市特有の「持病」を持っているように、小さな都市も小さな都市としての悩みを持っている。結局は、多分、どこにも逃げることができない。

远离大城市过度的社会竞争,移居到地方小城市过更加舒适的生活,就这层意义上来说,也并非什么不好的选择吧。可是,正如大城市有大城市特有的“痼疾”一样,小城市也有小城市的烦恼。结果可能逃到哪儿去都不行吧。

社会は異なる階層から構成されている。都市は社会のそれぞれの階層に上の階層へ這い上がる機会を提供すべきだ。残念なことに、多くの大都市では、住宅価格、教育、医療などという生活コストの高すぎる敷居は、客観的に言えば、すでに人々の「上」へ這い上がるルートを破壊している。「上」へ這い上がるために、人間の倫理の面で大きな代価の支払いを強要させられる人すらいる。

社会由不同阶层组成。城市应该向不同阶层提供往上爬的机会。遗憾的是多数大城市的房价、教育、医疗等生活成本过高的门槛在客观意义上已经破坏了人们往“上”爬的途径。为了往“上”爬,甚至有人以牺牲人伦的巨大代价来强求。

たとえば、ホワイトカラーの一部には仕事のために子供を生む勇気がない。中国はいま、大都市の住宅問題を軸に、現実社会をリアルに描いた連続テレビドラマ『蝸居』が若者の間で人気を集めている。大都市で蝸牛(かぎゅう)のようにマイホームをもてないホワイトカラー達の生活実態を描くこのドラマはホワイトカラー、「房奴」、金持ち(政府の役人)の愛人などの複数の顔を演じさせられる都市知識人が狭苦しい生存空間で懸命にもがく様相を如実に反映している。

比如,部分白领为了工作而不敢要孩子。以大城市住房问题为主线,如实描写现实社会的电视连续剧《蜗居》现在在中国的年轻人中间很火。这部连续剧如实反映了在大城市中如同蜗牛般没有自己房子的白领们的生活实态,演绎了白领,“房奴”,有钱人(政府官员)的二奶等多种人的城市知识分子在狭窄的生存空间里拼命挣扎的样子。

専門家は、元々大都市で仕事・生活をしているホワイトカラーがより小さい地方都市への引っ越しすることを一種の進歩と見なしている。この種のいわゆる「進歩」は社会全体にとっては、決して「進歩」とはいえない。事実上、経済・文化の発展が立ち遅れてい地方都市に行くハイレベルな人材は往々にして「気候風土に馴染まない」と感じ、才能を尽くすことができないという不遇な立場に追い込まれる。ホワイトカラーが地方都市に移居することは、「低いところへ流れる」と言っても過言ではない。その現象には大きな社会的危機が孕まれているのではないかと思う。

专家将原本在大城市工作生活的白领搬到较小的地方城市看成一种进步。这种所谓的“进步”对于全社会来说决不能说是“进步”。事实上,高层次人才去经济文化上发展滞后的地方城市往往会感到“水土不服”,被迫处于一种无法施展才能的怀才不遇的境地。白领移居地方城市说是“往低处流”也不为过。这种现象大概孕育着巨大的社会危机吧。

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