《仁医》台词节选:

「これを、お読み下さい。」

佐分利は緒方に文を渡す。

『佐分利先生 つう』

「その女郎の病を時々診ておりました。薬元持っていけぬ身の上ゆえ、死後、腑分けをし、それで払ったことにしてくれと。誓って、殺めたりはしておりません!」

「近所の女郎からもつうが生前、通いの医者に何かの形で御礼をしたいと漏らしておったという証言も得ておるが。こういう次第であったか。」と武士。

「はい!」

「遺体のそばに焼香したあとがあったという。あれもお主が?」

「はい。葬式を出すわけにいきませんので、せめてと。」

「しかし、人殺しではなかっとはいうものの、本来腑分けは、御上に申し出た上で行うもの。」

「さりとて、取立てお沙汰になるようなことでも。」と松本。

「うーん。御公儀の医学所の者が無断で腑分けを行ったとあっては示しがつかん!誰かが責任を取らねばならぬということじゃ。」と伊東。

「熱心な医者なら、腑分けなんて隠れていくらでもやってるじゃおまへんか!ましてや墓荒らししたわけでもないのに。咎め立てられるなんて聞いたことありまへんで!大体こうでもせんと腑分けなんか出来んでしょう!御上の許す腑分けは一年に二つか三つでっせ!そんなもんでどうやって医術学べいうんですか!そんなんじゃ・・いつまでたっても南方先生の神がかった医術に、追いつくことなんか出来やしまへんで!!それでええんでっか!?」

「・・・さて。どうしますかな。」と伊東。

「弟子の不名は、私の不名。佐分利共々、身を引かせて、」

「緒方先生!!私は医術のためにやったのでございます!!国のため!道のため!」

「お前の言う道とは、自分のためだけの道や!道を開くと言うならば、お前は堂々と、腑分けはすべしと、そう叫ぶべきやったんやないか!?」

「そんなこと言ったって・・」

「玄朴先生も、私も、人殺し出ていけと石のつぶて投げつけられながら至当という道を開いてきました。この医学所も、玄朴先生らが私財を投げうって作ったもんや。道を開くということはな、自分だけの逃げ道を作ることやない!」

「・・・」

「松本先生、玄朴先生。残りましたる弟子と、南方先生を、よろしくお願いいたします。」

「わかっておる。」と伊東。

实用口语日语讲解:

さりとて、取立てお沙汰になるようなことでも。

そうはいっても。そうだからといって。だが
指虽说如此,尽管这样说,但是;

另外,延伸出来的用法还有さりとは和さりとも;  

さりとは  そうであるからといって。それでも。
表示假定,要是那样的话……

さりとも    そうであっても。だからといって。
纵然如此,尽管那样;

●咎め立てられるなんて聞いたことありまへんで!

「ません」の転。関西地方での言い方。丁寧な打ち消しの意を表す。

まへん就是由ません转变而来,属于关西地方的语言,表达很郑重的否定之意。

●それでええんでっか!?

でっか就是ですか的意思;ええん也可以说成ええねん,就是いい的意思;

ほか、「ええねん」に似た表現に「ええがな」 「ええやん」 「ええんちゃう」があり、どれも「いいんじゃない」と訳されますがそれぞれ微妙に意味が異なりますし、またいずれも「いいです」とも訳せます。

另外,还有其他的相似说法,「ええがな」 「ええやん」 「ええんちゃう」,但都是「いいです」的意思,指好吗,可以吗?

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