「を」←どのように発音する?

←这个怎么发音?

「を」の発音は「お」ですか?「うぉ」ですか?

 “”到底是发“”还是发“うぉ”呢?

「を」の発音は一般的には「お」と同じ

一般来说,“”的发音和“”相同

現代の日本では小学校1年生の段階で「o (お)」と発音するように教育を受けます。

在现代日本,小学一年级的学生受到的教育是发“o (お)”的。

少なくとも現代共通語においては「お」と「を」の発音に区別はありません。

至少,在现代共通语中,お和を的发音并没有什么不同。

「を」を「wo」と発音しているのは日本の一部の地域だけで、ほとんどの地域では「o」と発音しているらしいです。

日本只有一部分地区を是发wo的音,大多数地区还是发o的音的。

昔は「わ行」である「を」と「あ行」の「お」は表記が違うのと同じように発音も違ったでしょうが、現代の国語教育の中で、その発音を区別して教えているとは思えません。

过去わ行的を和あ行的お写法不同,发音也不同,但在现代国语教学中,两者的发音就没什么区别了。

発音は [o] であるが、一部の方言では語中・語尾に限り歴史的仮名遣におけるオ、ヲ、ハ行転呼したホを /wo/ で発音するため、助詞のヲも /wo/ で発音する。

发音为o的,仅在一部分方言的语中、语尾,有历史性加假名的オ、ヲ、ハ行,而把ホ发音为wo,助词ヲ也会发音成wo。

外国人の日本語学習者向けの50音表には、「を」の発音は「(w)o」となっていました。…どっちだ!?

在面向外国日语学习者的50音图上,を的发音写成了(w)o……到底是哪个?

NHKでは、外国人向けの日本語教育番組でも、助詞の「を」を"o"とローマ字表記しています。

NHK电视台里面向外国人的日语学习节目,也把助词を用罗马音o表示。

「を」の発音、その歴史的経緯

を发音的历史过程

奈良時代には、「オ」は /o/、「ヲ」は /wo/ と発音されており明確な区別があった。

奈良时代,オ发音o,ヲ发音wo,是有明确分别的。

10世紀以前の日本語では、「お」はo、「を」はwoと発音されていた。だが、11世紀以降混同されるようになり、どちらもwoと発音されるようになった。さらに、江戸時代にはoとなり、現代に至っている。

10世纪前的日语,这两种发音是有明确分别的。然而,11世纪之后就混了起来,两个都发成了wo的音。到了江户时代,又变成了o,流传至今。

江戸時代頃には「を」の発音は「お」と同じで、「オ」と発音していました。

江户时代的を和お发音相同,发成オ的音。

ただし、「オカ」、「カオリ」、「ウオ」、「~オ」と発音しながら、表記は昔のまま「をか」、「かをり」、「うを」、「~を」としていました。これが歴史的仮名遣いで、1945年の時点でもそうでした。

不过,オカ、カオリ、ウオ、~オ的发音则仍会写成をか、かをり、うを、~を。这种历史性的假名用法一直延续到1945年。

現在、「を」は「お」と同一の発音とするのが一般常識です。

现在,を和お的发音相同是一般常识。

通常は全て「お」で助詞の場合のみ「を」、という表記法は、戦後になってようやく「現代かなづかい」として登場するものです。この際も、あくまで音は同音だから「お」に統一すべき所を、助詞だけは頻度が多いため、普及への抵抗を無くすための「暫定措置」として残されたものらしいです

通常,所有的“”只有在做助词的时候才写成を,直到二战后作为“现代假名用法”出现。这时,原本发音相同应该统一成お的,但因为其作为助词的频率非常高,为了普及无障碍便作为“暂行办法发”而保留了下来。

昭和61年内閣告示「現代仮名遣い」では、書き言葉は基本的に「現代語の音韻に従う」となっています。つまり、発音の通りに書きましょうというわけです。ただ「表記の慣習を尊重して一定の特例を設ける」としていて、「を」も特例になっています。

昭和61年,内阁发表“现代假名用法”,书写文字基本上“按照现代语的音韵”进行。换言之,就是按照发音书写。不过,“为了尊重书写习惯也可保留特例”,而“”则是特例之一。

これが何を意味するかと言うと、内閣告示「現代仮名遣い」では「を」と「お」は同じ発音であるという前提に立っているということです。少なくとも、昭和61年の学者や役人は、同じ発音が一般的であると思っていたわけですね。

这就意味着,内阁发布的“现代假名用法”是以を和お发音相同为前提建立起来的。至少,昭和61年的学者、官员都认为它们的发音是一样的。

キーボードをローマ字入力する世代は「wo」発音派も!?

用键盘输入罗马音时的现在,也有人打wo发音的?!

神戸の女子短大で講義をした時に、そのクラスの一年生(18、9歳)11人に聞いたところ、2人が「『を』と『お』の発音を区別している」と答えました。全部トータルすると、30人中7人、ほぼ4人に1人の23.3%もいるのです。

在神户女子短大进行讲座时,对这个班级的11个一年级学生(18、9岁)询问发现,2个人表示を和お发音不同。从总体数据来看,30个人中有7人如是回答,将近23.3%的比例。

ワープロを打つ時に、ローマ字入力だと「を」は「WO」とキーを打つので、「を」の発音は「WO」だと思ってしまった。というようなことが考えられます。

打字的时候,用罗马音输入的话,を会打成wo,即是认为发音为wo吧。

もっと若い世代は、PCのローマ字入力よりもスマートフォンのフリック入力に慣れていそう。

更年轻的一代,比起PC的罗马音输入,更习惯于智能手机的触摸滑动输入。

そうなると、「wo」ではなく「o」の発音なのかな?

如此一来,那发音就不是wo了,而是o吧?

「を」を「ぱ」とか「ざ」とか読むので無い限り、「O」でも「WO」でも間違いではないのです。我々は「を」の発音に関する変化の大きな流れの中に立っているのです。

只要不把を读成ぱ啊ざ啊,无论是o还是wo都没错的。我们正站在を发音这一变化的大流之中。

まだまだ「WO」の世界にいる方々、既に「O」の世界にどっぷり浸かっている方々、どちらも間違いではないのです。

无论是还处于wo的世界,或已经完全沉浸在o的世界各位,谁都没错啦。

九州人と長野県人は「wo」派!? Twitterで見えてきた地域差

九州人和长野县人都是wo派?!Twitter上所看到的地域性差异

ネット巡りをしていると、どうやら「を」を「wo」と発音するのは九州、中国・四国の一部、長野県あたりに多いらしい…

兜一圈互联网,就会发现把を发音成wo的,大多是九州、中国四国的一部分以及长野县地区的人。

長野県民って、「を」のこと「wo」って発音するって聞いたよ。

听到长野县人民把を发音成wo哟。

長野県民しか「を」の発音woと言わないという、驚き。 長野県民以外は、みんな「を」は「お」と発音してるみたい…

听说只有长野县人民把を发成wo音,吓了一跳。长野县以外的人们都是说成o的呢

長野では“を”は“WO”で“O”にはなりません。“わたし”も“わたし”で、“あたし”にはなりません。東北の方もそうかもしれないけど、古い発音が残ってるんだと思う

在长野,を只会说wo,不会说成o,而わたし也只有わたし这种说法,不会说あたし。也许只有东北地区的才会保留这些古老的发音吧。

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