序言

テレビでもお馴染みの金田一秀穂先生が著している『オツな日本語』(金田一秀穂/日本文芸社)は、自然や四季を感じる日本人の敏感なセンサーから生み出された「奥深い日本語」を紹介してくれている。

《风雅日语》由荧屏上也为大家所熟悉的金田一秀穗老师著作。书中介绍了从日本人感受自然与四季的敏锐感观中诞生出的“意味深远的日语”。

この本を読んでいると、日本人の自然に対する「親しさ」や「愛着」や忘れていた日本人の心を、言葉として感じることができるのだ。

看了这本书后,人们可以通过语言的形式感受到日本人对自然的“亲切”、“留恋”以及被遗忘的日式之心。

本書の構成は以下の通りである。

下面是本书的内容构成。

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構成

四季にまつわる言葉として、「春のことば」「夏のことば」「秋のことば」「冬のことば」。

懐かしく趣深い、このまま死語になってしまうのはもったいない「昔のことば」。

反対に、ここ最近生まれてきた「このごろのことば」。

关于四季的用语,有“春之语”、“夏之语”、“秋之语”、“冬之语”。

令人怀念而又别具韵味、置之不理而成为废词又十分可惜的“过去的用语”。

与此相反,最近才诞生的“时下用语”。

「つまり、どういう言葉なの?」「趣深い言葉って何?」と思われるかもしれないので、一部を紹介してみたいと思う。

“所以说究竟是什么样的用语呢?”“什么是别具韵味的用语?”或许各位会有诸如此类的疑问,因此下面来介绍一部分。

春のことば「山笑う(やまわらう)」

○春のことば

「山笑う(やまわらう)」

冬のあいだ、山というのは静かに怖いぐらいになっています。それが春になると、春の山というのはよく見ると白かったり、一部は黄色かったり、あるいは草色がもっと鮮やかな緑色だったり、(中略)暖かくなって山全体が冬の厳しさではなく思わずほころんでいる、全体的に緩くなってしまったようなようす。

○春之语

“山笑”

寒冬中,群山仿佛变得寂静而可怕。春天到来后,仔细观察山脉就会发现其白色中又夹杂着部分黄色,草丛的颜色是越发鲜艳的绿色,(中间省略)天气回暖后整个山脉便脱离了寒冬的严酷,不知不觉充满了生机,感觉整体上似乎变得缓和从容了。

夏のことば 「半夏生(はんげしょう)」

○夏のことば

「半夏生(はんげしょう)」

夏至から十一日目にあたる日で、新暦の七月二日ごろになります。「半夏生」という植物は、その時期に花期になるのでその名がついたともいわれています。「この日は毒気が降るからこの日に採った野菜は食べてはいけない」(中略)など、半夏生にまつわるいろいろな戒めがあります。(中略)冷蔵庫のない昔の人にとっては、ものがすべて腐りやすくなってくる憂鬱な時期だったのでしょう。

○夏之语

“半夏生”

半夏生是从夏至算起的第十一天,相当于西历的七月二日左右。据说是因为名为“半夏生”的植物花期在这段时间而得名。“由于这一天会天降毒气,所以在这一天摘菜的蔬菜是不能食用的”,有各种各样诸如此类的关于半夏生的警告。(中间省略)对于那些生活在过去无冰箱时代的人们而言,半夏生是一个食物易变质而令人忧愁的时期吧。

秋のことば 「星月夜(ほしづきよ)」

○秋のことば

「星月夜(ほしづきよ)」

秋の季語にもなっています。「ほしづくよ」ともいったりします。星の明かりが月夜のように明るい夜だということです。星月夜というのは、月が出ていなくて、星明かりしか見えない夜のことをいいます。(中略)月が出ていないときのほうが、満天にちりばめられた星が見えるわけです。

○秋之语

“星月夜”

这是秋天的季语。也可读成“ほしづくよ”,表示星星的光芒如同月夜般明亮的夜晚。星月夜指的是只看得到星光而没有月亮的夜晚。(中间省略)这是因为越是在没有月光的时候,越能看到点缀满整片天空的繁星。

冬のことば 「嫁が君(よめがきみ)」

○冬のことば

「嫁が君(よめがきみ)」

昔は、「翳し言葉」というのがあって、忌み言葉のような感じで、お正月の三が日中に言ってはならない言葉があったらしいのです。(中略)ネズミという言葉も翳し言葉の一つです。そのまま口に出すと、その年に火災が起こるとか、ネズミが大発生するとかいわれていました。では、なんと言い換えるかというと、「嫁が君」というのです。

○冬之语

“嫁が君”(正月最初三日期间老鼠的别称)

从前有所谓的“避嫌语”,感觉接近于禁忌用语,似乎在正月的头三天(1月1日、2日、3日)期间也有不能说的词。(中间省略)老鼠这个词也是避嫌语之一。据说若是直接说出“老鼠”这个词,那年就会发生火灾,或是发生鼠灾。那么,说到要用什么称呼来替代的话,就是“嫁が君”这个词了。

昔のことば 「だらしない」

○昔のことば

だらしない

なんとなくだらけていて、見ていて見苦しい感じを「だらしない」といいますね。しかし、昔は「しだらない」といったのだそうです。(中略)ところが、江戸時代、ちょっと粋がっていた人たちが「しだらない」をいつのまにか「だらしない」とひっくり返して言ったわけです。(中略)要するに、ふざけた言葉だったのです。

○过去的用语

“吊儿郎当”

“吊儿郎当”指的是给人一种很散漫,看着很不体面的感觉。然而据说从前的说法是“しだらない”。(中间省略)但在江户时代,一些略自负的人们不知何时把“しだらない”颠倒说成了“だらしない”。(中间省略)总之,原本是一种玩笑话。

このごろのことば 「ユニバーサルトイレ」

○このごろのことば

「ユニバーサルトイレ」

体の不自由な方やお年寄りの方、あるいは赤ちゃんを連れたお母さんなどに配慮した「ユニバーサルデザイン」という言葉がありますが、それと同じような意味で「ユニバーサルトイレ」というそうです。(中略)私は「誰でもトイレ」という名前を考えたのですが、そのほうがよほどわかりやすいのではないでしょうか。

○时下用语

“多功能通用型厕所”

通用化设计这个词是为了照顾行动不便者以及老年人、或带着婴儿的妈妈们诞生而来的,“多功能通用型厕所”与它也有着相类似的含义。(中间省略)我有考虑过“谁都能用的厕所”这个名字,这样的话不是更加简单易懂么?

最後

「このごろのことば」には、他に「萌え」や「あざーす」などの項目もある。台風の語源が英語の「タイフーン」からきたという説があるなど、堅苦しい日本語の話ばかりでないのが、本書の特徴だ。

“时下用语”中还有着“萌”、“多谢”等词条。如台风的词源是英语中的“typhoon”等说法,并不只局限于日语题材,这也是本书的特点。

オツな日本語をさらっと使ってみたら、オツな人だと思われること間違いない。ぜひとも本書で「オツな語彙力」を養ってほしいと思う。

若试着爽快地使用风雅的日语,一定也会被认为是个风雅之人。务必用这本书来培养自己“风雅的词汇力”吧。

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