このごろは当たり前のように使われるようになった「とか」。

关于最近自然而然使用起来的「とか」一词。

例文:

明日は、渋谷とかに行ってカラオケするの。

明天我估计去涉谷那唱卡拉OK。

(面談のアポイントを取る際の電話などで)来週の水曜とかはいかがですか。

(打电话预约面谈时间时)您看下周四如何?

など、つい口をついて出てしまいます。

以上等等,一不小心就脱口而出了。

この「とか」は、どういう意味を持っていたのでしょうか。

这个「とか」到底包含了哪些意思呢?

大野晋著『日本語相談』によると、「とか」は、「と」に「か」を加えた合成語で、「と」は列挙・例示を表わし、「か」は疑問を表わす助詞と解説しています。

大野晋所著的《日本语相谈》中解说道,「とか」是将「か」加于「と」后形成的合成语,「と」表示列举、示例,而「か」则为疑问助词

つまりは、例を挙げながらも、疑問形を付加することで「確実性」を曖昧にする表現とするものです。

也就是说,这个词在举例时加上疑问形式的表达,于是削弱了内容的“准确性”。

しかも、この「とか」という表現は、日本人にとってすごく使いやすい表現だったらしく、『源氏物語』にも使用例が見られます。

而像这样使用「とか」的情况,对于日本人来说是一种常见的表达方式,在《源氏物语》中也有出现:

「今は、をさをさを伝ふる人なしとか」(今やまったく伝承している人はいないとか

“听说现在几乎没有继承传统的人了”

「いたちとかいふなるもの」(イタチとか聞く動物)

“听说像是黄鼠狼之类的动物”

この時代では、伝聞の内容を引用して、それが不確実で曖昧だという意味で使われていました。

在源氏物语的时代,「とか」用来表达引用传闻的不确定和不明确之意。

現代でも、「とか」の用法としては①不確実な伝聞、②不確定な列挙あるいは例示を表現する意図で使われています。

到了现代,「とか」也用于表达①不可靠的传闻、②不明确的列举或举例。

それが、最近になって、「とか」が「~とかは」|~とかを」「~とかの」「~とかに」など、もう一つ助詞を加えて表現されることが多くなり、耳障りな言葉として感じるようになってきたようです。

然而最近被广泛使用起来的「~とかは」、「~とかを」、「~とかの」和「~とかに」等,像这样在「とか」后添上另一个助词的表达变多了,逐渐变成了一个让人不快的词。

もう一つは、これまでは別の言葉を使っていたものを「とか」で言い表すようになりました。

另一方面,至今为止使用其他表达方式的词都开始用「とか」来代替了。

最初の例文でも、以前なら:

比如刚开始的例句,换成以前会说成:

明日は、渋谷行ってカラオケするの。

明天我去涉谷那唱卡拉OK。

来週の水曜日などはいかがですか。

您看下周四如何?

などと言っていました。

等表达方式。

いずれにしても、同じ言葉を繰り返し使うと、その言葉が耳に残り、煩わしく感じることもありますので、使うにしても「・・・とか」を多用しないよう気をつけたいものです。

总的来说,反复使用同一个词汇会让人产生厌烦。因此就算使用「・・・とか」时也要注意避免它的频繁出现。

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