大人気TVシリーズで描かれたウインターカップの激戦が、3本の総集編として2週間限定にてイベント上映! 2017年春には完全新作映画『劇場版 黒子のバスケ LAST GAME』が公開されるなど、熱い盛り上がりをみせる『黒子のバスケ』からまだまだ目が離せない! そこで今回は、多田俊介監督と青峰大輝を演じる諏訪部順一さんを直撃。ウインターカップ総集編第1弾「〜影と光〜」の注目ポイントなどを伺ったスペシャル対談の模様をお届けする。

在TV版中大获人气的winter cup激战,将制作成总集篇三部曲在两周内限定上映!2017年春季全新动画电影《剧场版 黑子的篮球 LAST GAME》,还不到从《黑子的篮球》这部大热作移开目光的时候!因此这次我们直击导演多田俊介与青峰大辉的声优诹访部顺一,为大家献上两人围绕winter cup总集篇第一弹《~影与光~》的特别对谈。

今回の総集編は、この作品の魅力を改めて知って頂ける良い機会だと思います

这次的总集篇是让大家重新认识到这部作品魅力的良机

──今回の劇場版プロジェクトについて、いつ頃から企画は動き出していたのですか? 総集編が「〜影と光〜」「〜涙の先へ〜」「〜扉の向こう〜」という3本になった経緯も合わせて教えてください。

——关于这回的剧场版企划,是从什么时候启动的呢?以及总集篇分为《~影与光~》《~朝着泪水的前方~》《~大门的另一边~》,做出这样决策中间又经历了些什么呢?

多田 新作として『EXTRA GAME』を劇場版で制作することが最初に決まっていたんです。総集編の3本に関しては、そこに至るまでの過程をおさらいするという意味と、新作の公開までの間を盛り上げようという狙いがありました。『黒子のバスケ』はスポーツものなので、試合の場面をメインで見せたいという思いがあったんです。ただ、全ての試合を入れ込むのは難しいので、ウインターカップをフィーチャーすることにしました。

多田:一开始我们就决定将新作《EXTRA GAME》制作成剧场版。而制作这个总集篇三部曲是为了能让大家重温到新作为止的剧情,以及在新作上映前炒热气氛。因为《黑子的篮球》是一部体育漫画,因此想重点将比赛场景呈现给大家。但事实上很难将所有的比赛都放入剧场版中,因此选择了winter cup来制作特辑。

──諏訪部さんは劇場版プロジェクトの話を最初に聞いた時、どう思われましたか?

——诹访部先生最初听说这个剧场版企划的时候是怎么想的呢?

諏訪部 子供の頃からの映画好きなもので、自分にとって映画館は今でも特別な場所です。そこで自分が出演する作品が上映される…今回も心から嬉しく思います。総集編の方は、TVシリーズを凝縮したような構成になっているので、アニメ『黒子のバスケ』をご覧になったことがない方でも入りやすい感じになっているのではないかと。多くのみなさんにこの作品の魅力を改めて知って頂ける良い機会になるのではないかと思っています。

诹访部:我从小都很喜欢电影,至今,对我来说电影院都是很特别的地方。因此这次自己所出演的电影会在电影院上映,实在是非常开心。总集篇是浓缩TV版而成的作品,因此我觉得,即使是没有看过《黑子的篮球》的人也能很容易看懂。我想这次的总集篇是让大家重新认识到这部作品魅力的良机吧。

多田 プロデューサーからの提案もあって、総集編第1弾「〜影と光〜」は単なる試合だけではない構成になっています。その点は編集でとても苦労しました(笑)。誠凛というチームができて、帝光中の元メンバーたちと戦っていくという話ですから、過程を見せずに試合だけやってしまうと、諏訪部さんが仰ったように、初見の人が作品に入っていけなくなってしまうので、そこは意識しましたね。

多田:参考制作人的提案,总集篇第一弹《~影与光~》并不是只有比赛过程的简单结构。因此剪辑过程可是相当辛苦(笑)从诚凛这个队伍形成,到与原帝光中学成员对战,正如诹访部先生所言,我们意识到如果不展示这一过程就直接比赛的话,第一次看的观众就很难看懂剧情。

──ウインターカップでの誠凛VS桐皇学園戦の中で、収録時に印象に残っているエピソードなどがあれば教えてください。

——winter cup诚凛VS桐皇学园的对战中,配音现场有什么印象深刻的趣事吗?

諏訪部 事前に原作を読んでいたので、試合の結果を知ってはいたのですが、青峰大輝は負ける気なんてさらさらない男ですから。決して予定調和にならないよう、自分の心持ちも最後まで攻めの姿勢で収録に臨みました。特に後半の、火神とのマッチアップのシーンは、火神大我役の小野友樹くんと熱い魂のぶつけ合いをしながら演じたので、本当にバスケットボールをプレーしたかのような疲労感がありましたね。

诹访部:因为事前已经看过原作知道了比赛结果,但青峰大辉是一个绝不认输的男人,为了不迎合既定结果,我也是怀着进攻到最后的心情进行了收录。特别是后半场,在与火神对决的场景中,与饰演火神大我的小野友树君热血燃烧地对战,最后仿佛有种真的打过篮球后的疲惫感。

多田 火神と青峰の対決シーンだけでなく、それ以外のシーンについても音響監督の三間(雅文)さんがすごくこだわってやってくださいました。試合での掛け合いはセリフではないので、それぞれのアクションのテンポ感をものすごく大事に収録していましたね。すべてのシーンで、きちんと緊迫感が維持されている現場だったと思います。

多田:不只是火神与青峰的对决,音响导演三间(雅文)先生对其他场景也相当讲究。因为比赛的对决不是由台词来表现,所以收录时也十分重视各种动作的节奏感。我觉得所有场景的收录现场,都很好地维持着紧迫感。

キャラクターたちが流している汗が嘘にならないように、意識して演じていました

为了不让角色流的汗水虚有其表,抱着这样的觉悟进行了收录。

──青峰を演じられる際、意識されていたことは何かありますか? 一方、帝光中時代の青峰について、制作サイドからのオーダーやご自身で意識されていたことなどがあれば教えてください。

——饰演青峰时,有什么注意的地方吗?另外,关于帝光中学时代的青峰,有什么来自制作方的要求,或是自身的理解吗?

諏訪部 キャラクターたちが流している汗が嘘にならないよう、肉体の動きや疲労感をしっかりと意識して演じて欲しいということは常々言われていました。「キセキの世代」は図抜けた能力を持っていますが、それでもやっぱり人間な訳で。走り続けていたら、疲れて息もあがります。ご覧くださる方に、ライブ感というか、生っぽさというか、そういう部分を感じて頂けるよう努めたつもりです。実際にスポーツをしているような収録現場でしたね。帝光中時代に関しては、特に細かなオーダーはありませんでした。いつも通りというか。特に声色を若く作らなくていいという指示はありましたね。実は最初のテストの時に、高校生である現在の感じよりも少し若めに演じてみたんです。青峰大輝はビジュアル的な変化が一番大きいキャラクターなので。しかし、周りのキャラクターとのバランスもありますし、声の音色ではなく気持ちの部分、どういうモチベーションでバスケットボールやチームメイトたちと向き合っていたのか? 内面を深く深く掘り下げることが求められた感じです。

诹访部:常常被提醒说为了不让角色流的汗水虚有其表,饰演时要仔细体会身体的动作和疲劳感。虽说“奇迹的世代”都有着拔群的能力,但他们终究是人,不停奔跑后也会感到疲惫。而我就是为了让观众们感受到这种现场感,或者说是活着的感觉而努力着。收录现场就像是真的在运动一样。关于帝光中学的部分,制作方并没有提出很细致的要求。可以说是一如既往吧。不过有强调不要特意将声线年轻化。其实在最初的试音时,我尝试过用比高中生更年轻的声线来演绎。因为就视觉形象而言,青峰大辉这一角色是变化最大的。但除了要维持与其他角色的平衡感,还要体会他的心情而不是只用声音来表现。他是抱着什么样的心情对待篮球和队友,制作方希望我能深入挖掘青峰的内在。

多田 帝光中メンバーには最後の別れが訪れる時までは仲良しグループであって欲しいという思いがあったので、そこはキャストの皆さんも理解して演じてくれていましたね。楽しければ楽しいほど、その後に生まれるギャップも大きくなると思うので。

多田:因为想要表现帝光中学的成员们直到最后决裂前关系都很好,各位声优也在理解这一点的基础上进行了演绎。前面越是欢乐,之后所产生的反差就会更大。

──帝光中時代からインターハイ予選、ウインターカップと経て、黒子と青峰の関係性の変化について感じられたことを教えてください。

——从帝光时代到inter high预选,再到winter cup,黑子和青峰的关系经历了怎样的变化呢?

諏訪部 本編内のセリフでもありましたが、他のことはさておき、バスケットボールに関しては非常にウマが合う2人です。プレイヤーとしては、これ以上ないくらいフィットするパートナーだった黒子が、新たなパートナーを見つけ目の前に立ちはだかる…自分の個人的な気持ちを言うと、ちょっと面白くないですね(笑)。しかし、青峰的には大変なワクワク感があったのではないかと。本気で向き合える好敵手を誰より待ち望んでいた訳ですから。黒子との再会と戦いを通じて、心の奥底にしまい込んでしまっていた情熱を取り戻すことができた青峰。やはり今でも、お互い特別な存在であることは間違いないと思います。

诹访部:在本篇的台词中也有提到,先不说其他事,这两个人在篮球方面特别投缘。作为球员,黑子可以说是最合适的搭档,但黑子却找到了新的搭档站在了自己眼前...就我个人的心情而言,这可有点不那么让人开心(笑)但是青峰应该会觉得非常兴奋吧。因为他比任何人都期待遇到一个旗鼓相当的好对手。青峰通过与黑子的再会、对战,再一次重燃了深埋心底的热情。我想,这两个人对对方来说,至今都是非常特别的存在吧。

多田 実を言うと、青峰に関しては僕の中でオリジナルな妄想を抱いている部分があるんです。よくある三角関係のドラマなどで、絶対本命という感じでずっと続いていた子が、本命じゃないと思っていた子に譲ってしまう展開ってあるじゃないですか(笑)。でも、僕はその譲ってしまう方の子の、最後一人で生きていくっていう姿が格好良いと思っているんです。

多田:其实,我对青峰有着自己原创的妄想。常见的三角恋电视剧中,不是常有这样的展开吗,一直以为是本命的人,最后却让路给了觉得不是本命的人。不过我觉得这个让路的人,最后一个人生活下去的样子非常帅气。

諏訪部 それが青峰ですか?

诹访部:那就是青峰吗?

多田 そうなんですよ。個人的な妄想なんですけど(笑)

多田:是啊,虽然是我个人的妄想(笑)

諏訪部 『黒子のバスケ』をお楽しみくださっているみなさんも、様々な妄想をされているのではないかと。自分は、桃井を挟んでの黒子と青峰の三角関係なんかを妄想しました(笑)。黒子大好きを公言している桃井ですが、幼馴染みでもある青峰を放っておけなかったりして。

诹访部:喜欢着《黑子的篮球》的各位,也会有各种各样的妄想吧。我也曾妄想过桃井、黑子和青峰的三角关系呢(笑)。虽然桃井公开宣称最喜欢黑子了,但是又不能放下青峰不管。

多田 一番心配しているのは青峰の方な気がするんですけどね。

多田:感觉她最担心的还是青峰啊。

諏訪部 自分の中には、アニメ1クール作れるくらいの青春ラブストーリーが出来上がっています。どうでしょう、いつかスピンオフで(笑)。

诹访部:在我的妄想中已经发展出一季青春爱情故事的动画了。怎么样,什么时候来做个外传吧(笑)。

青峰は自分以外の選手に対してのスタンスがはっきりしているので演出しやすかった

青峰对自己以外的选手态度十分鲜明,因此很容易演绎。

──黒子にとって「火神」と「青峰」は“光”である訳ですが、黒子との関係性の違いについて、どのように思われますか?

——虽然对黑子来说“火神”和“青峰”都是“光”,但两者与黑子的关系性有什么不同呢?

多田 難しい質問ですね。帝光中を卒業した黒子は、「キセキ」のメンバーたちへの反発心から新しいパートナーを見つけて戦っているのか、はたまた違う考えなのかという点が、原作が終わっていない段階では掴み切れていない状態でした。昔作り上げた本来の帝光中バスケ部をみんなに思い出させたいから戦っているのか、単にプレイヤーとしてはバラバラになったけど、もう一度戦って昔の帝光中時代の何かを感じたいと思っているのか、それとも…と、最初の頃はいろいろと解釈を迷っていました。それもあって、黒子が火神に対してどう思っているか、青峰に対してどう思っているかというのは、最後までこないと分からなかったところでしたね。

多田:这个问题很难呢。从帝光中学毕业后的黑子,是为了反对“奇迹的世代”而去寻找新的搭档开始战斗呢,还是其他别的原因呢,在原作尚未完结的阶段很难把握这点。是想让大家回忆起原来帝光中学篮球部该有的样子才与之对战呢,还是只是单纯地作为球员四分五裂后,想要再次站在球场上来感受过去的帝光中学时代呢,还是...最初在各种解读之间非常纠结。因此,黑子对火神是怎么想的,对青峰是怎么想的,不到最后都很难说清楚。

諏訪部 自分の解釈だと、バスケットボールとの向き合い方に一番ブレがないのが黒子ですね。帝光中時代、レギュラーになれなかった間も黙々と練習を続けていた彼は、バスケットボールが好きというシンプルな理由でモチベーションを維持していました。上手くなり過ぎてしまったがゆえに孤独となり、バスケットボールから気持ちが離れてしまった青峰とはある意味対照的ですね。黒子の中には理想のチーム像というものが一貫してあり、それを実現できそうだった誠凛高校バスケ部に入部しました。そこで新たなパートナーとなった火神は、最初こそ青峰同様に自分本位な感じでしたが、仲間を信じて共に戦うことの大切さを学んでいく中で変わっていきました。桐皇学園戦で見せた「仲間の思いを背負っているから俺は負けない」という火神の姿は、まさに黒子が思い描き続けてきたものな訳で。最後まで自分を貫き通した黒子が、やっぱりこの作品の中では一番強い男なんだと思います。

诹访部:在我看来,在篮球方面最不动摇的人就是黑子了。帝光中学时期,在成为主力前一直默默练习的他,只是靠喜欢篮球这样简单的理由在坚持着。在某种意义上,与因为变得过于强大而感到孤独,开始疏远篮球的青峰形成了对比。黑子有自己所坚持的理想的篮球队的样子,因此也加入了有可能将其实现的诚凛篮球部。在那里遇到的新的搭档火神,最初和青峰一样给人一种自我中心的感觉,但在信任队友学会一起战斗的重要性的过程中,他慢慢地改变了。在与桐皇学园的对战中展示了“因为背负着队友的期待所以不能输”这样一种精神的火神,正是黑子一直在心中所描绘的样子。我觉得贯彻自我到最后的黑子,果然才是这部作品中最强的男人。

多田 そうですね。全て諏訪部さんに説明して頂きました(笑)。

多田:是的。正如诹访部先生所言(笑)。

諏訪部 誰にも力を貸さず、誰からも力を借りず、青峰が自分ひとりでプレーすることを貫いたのが桐皇の敗因だと思います。純粋な一対一のバトルでは、決して火神に負けていないですから。負け惜しみじゃないですよ(笑)。ウインターカップを終えて、彼の中で大きな変革がありました。チームというものに対する意識も変わったと思いますし、きっと人間としても成長できたのではないかと。誠凛との試合を終えた後、青峰がしみじみ「練習してぇ」と言うシーンがあるのですが、アレ大好きなんですよね。気持ちの変化、その時の心の在り様にこだわって発したセリフです。

诹访部:不分享自己的力量,也不借助任何人的力量,我认为青峰的这种始终一个人战斗的做法正是桐皇失败的原因。因为one on one的话一定不会输给火神。不是我不服输哦(笑)。winter cup结束后,青峰自身也发生了巨大的变化。对队伍的意识改变了,而且作为一个人来讲也有所成长了吧。在与诚凛的比赛结束后,有一个我特别喜欢的场景,就是青峰感叹说“好想训练啊”,这台词充分体现了青峰心情的变化和当时的内心状态。

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