週刊コミック誌を舞台に、黒木華さん演じる新人編集者が漫画家や編集者たちと一丸になって人気漫画を作ろうと頑張る群像劇を描いたTBS系ドラマ「重版出来!」(火曜夜10時)。視聴率は一桁台を推移していますが、放送後にツイッターで話題になるのが、ドラマで登場した台詞の数々です。「深い」「心に刺さる」などのつぶやきが相次ぎ、「名言集」のまとめサイトもできるほど。作品作りで心がけたことについて、ドラマのプロデューサーに聞きました。

以漫画周刊杂志为背景,由黑木华饰演新人编辑、描绘漫画家与编辑们齐心协力制作人气漫画的TBS台电视剧《重版出来!》(周二晚10点档),虽说收视率还在一位数徘徊,但播出后,剧中那些热血台词却成了推特上的大热话题。“深刻”“戳人心肺”等评价相继而来,还有网站出了个“名言集”归纳。关于作品的创作,我们采访了此剧的制片人。

どんな仕事にも通じる物語
无论什么工作都可套用的故事

重版出来とは、漫画が売れたことを意味する出版業界の用語です。ドラマでは編集者や漫画家だけでなく、営業部員や書店員たちも奮闘する姿が登場。各話ごとに中心人物が変わるのも見どころとなっています。TBSの那須田淳プロデューサーは「黒沢心という主人公を中心に、チームで漫画作りを仕掛けている。どんな仕事にも通じる物語になっている」と話します。

重版出来是指漫画畅销时的出版界用语。剧中不仅有编辑和漫画家,还有许多营业部的工作人员及书店店员们奋斗着的身姿。每一集核心人物的变化也是看点之一。TBS的那须田淳制片人说,“围绕黑泽心这一主人公,整个团队一起来制作漫画的故事,适合任何一种工作。”

全員野球を象徴「俺たちが売るんだ」
全体象征着棒球“是我们卖出去的”

そんな全員野球を象徴するシーンが第2話に登場します。自分の仕事にやりがいが持てなかった坂口健太郎さん演じるコミック営業部員の小泉が、上司である岡の手帳を見るシーン。そこには、書店員の好みや、交わした会話が細かく記載されていました。

那场全体象征棒球的情节出现在第二集。觉得自己的工作没有价值、由坂口健太郎饰演的的营业部小泉,看了上司冈的手帐。那上面详细记载着书店店员的喜好、各种交流的对话。

「書店員の、趣味まで……」。こうつぶやく小泉に、上司役の生瀬勝久さんが語りかけます。
「俺たちが売っているのは本だが、相手にしているのは人だ」
「伝える努力を惜しむな。俺たちの想いを、書店員の方々がつないで、お客様に届けてくださる」
「漫画は、どんなに面白くても売れるとは限らない。勝手に売れる作品なんてない。売れた作品の裏には、必ず、売った人間がいる」

“连书店店员的兴趣也……”对着这么碎碎念的小泉,饰演上司的生濑胜久说道。
“我们卖的虽然是书,但交往的是人。”
“别吝啬努力表达。把我们的想法通过书店店员的各位连接起来,送到客人那里。”
“漫画再怎么有趣,也不一定能卖得出去。不可能会有随随便便就畅销的作品。卖得火的作品背后,必定有会卖的人在。”

真剣に聴く小泉。そして最後、岡の言葉に熱が帯びます。

认真倾听的小泉,最后被冈的话所感动。

「俺たちが売るんだ」
「原作に素敵な言葉、それを凝縮」

“是我们卖出去的”
“原作中出色的语词,凝聚成这一句话”

このドラマは同名の漫画が原作です。同じプロデューサーの八尾香澄さんは「原作の漫画には、ぐさりと刺さる素敵な言葉が多い。それを脚本家の野木亜紀子さんが、ドラマとして説得力のある作品に仕上げている」。このシーンも原作ではいくつかに分かれていた場面を一つにしています。那須田さんも「描きたいものは漫画と同じ。凝縮することによって、視聴者が日々の生活と照らし合わせて想像できるように作っている」と制作の意図を明かします。

这部剧由同名漫画改编。同样是制片人的八尾香澄说,“漫画原作中,有许多刺痛人心的美妙语词。而编剧野木亚纪子将它改编成更有说服力的电视剧作品”。这个场景在原作中本是分为若干个部分的,在剧中合成一个场景。那须田也表明了“想要表达的东西和漫画相同。而浓缩起来的内容,更能贴合观众的日常生活,符合观众的想象”的制作意图。

「言葉の脇役」も活躍
“语言配角”大放光彩

一方、「決め台詞」にはならない言葉にも制作陣はこだわったそうです。漫画家を目指す女子大学生・東江がメインとなった第4話では、就職活動を心配する東江の母が、社会人の兄とこんな会話をしています。

另一方面,并非“决定性台词”的语言,制作团队也十分讲究。以想要成为漫画家的女大学生东江为主的第四集中,对她停止找工作担心不已的东江妈妈,和已成为社会人的哥哥对话如下。

母:「せっかく大学入ったんだから。普通に就職して、普通に結婚して、そういう普通の幸せを……」
兄:「今それ普通じゃないの。贅沢」

妈妈:“好不容易考上了大学,我希望她找一份普通的工作,普普通通地结婚,找到普普通通的幸福就好……”
哥哥:“如今这哪里是普通,简直是奢侈。”

原作でも登場するこのシーンは、脚本にする段階で削るかどうか議論になりました。最終的に、那須田さんが「こういう価値観って、子どもと親の世代の『普通』がずれてきているリアリティが出ていて面白い」とドラマに採り入れたそうです。

原作中就有的这个场景,编剧曾为是否保留它而争论过。最终,那须田认为“这样的价值观,孩子与父母世代关于‘普通’的差异很有真实感,很有趣”而在剧中采用。

放送後のツイッターでは、この場面を書き起こしたツイートが1万3千リツイートされました。那須田さんは「言葉の脇役たちも活躍させたかったので、決め台詞がないこうしたシーンに反応してくれているのは、意図が伝わっているのかな」と手応えを感じていました。

播出后,这个场景的描述居然在推特上产生了1万3千次的转发。那须田认为反响不错,“充分发挥了语言的配角力量,就算是没有决定性台词的场景也能获得良好的反应,表明我们的想法传达到了”。

最終話はオリジナルのストーリーも
最终话的原创故事情节

ドラマの台詞以外にも、劇中で登場する漫画を実在の漫画家が描き下ろすなど話題は多かったですが、視聴率は一桁台にとどまっています。TBSは「各話ごとの結果を受けて、演出などの工夫をしています。視聴率二桁を目指すことは一貫して変わりません」と話します。

剧中除了台词以外,还有不少大热话题,比如出现的漫画也是真正的漫画家画的,不过收视率却停留在一位数上。TBS表示,“每一集的反应我们都认真斟酌,并在演出等方面下了工夫。收视率冲两位数的目标从未改变”。

6月14日放送の最終話では、原作にはないオリジナルのストーリーも登場します。那須田さんは「『一つのことを成し遂げるまでに、どんな背景があるのか』と想像することは、仕事や学校生活、広い意味では生きていく上で大事になる。最終話でもそんなエピソードが出てくるので、何かを感じ取ってもらえればうれしい」と話しました。

6月14日将播出最后一集,会有原作中没有的原创故事情节登场。那须田坦言,“想象着‘在达成某个目标为止,到底有着怎样的背景’,我们人生中的工作也好,学校生活也罢,从广泛意义上来说都应该慎重对待。最终话里也会出现这样的故事内容,只要观众有某些地方能感同身受,我就很高兴了。”

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