4水商売の存在

4风俗业的存在

ホステスやホストがいる水商売の存在も、ファミリー向け社会の実現には妨げとなる。もちろんヨーロッパにも売春婦やストリップバーのような水商売産業があるが、日本ほど大衆化していない。夜の世界への距離が、日本は他の国に比べてとても近いのだ。

存在陪酒女和陪酒男的风俗,也妨碍了日本实现适合家庭的社会。当然,欧洲也有卖淫及脱衣舞酒吧等风俗产业,却没有日本那么大众化。与黑夜世界的距离,日本比其他国家近得多。

水商売が身近であることによる社会の影響は、かなり大きい。上司との飲みで、キャバクラや風俗に連れていかれることも少なくない。家庭があるのに、キャバクラ通いがやめられない男性は意外と多い。キャバクラや風俗が原因で、夫婦・家族関係に亀裂が入ったという人も珍しくはないのではないか。

风俗业对于身边社会的影响很大。和上司喝酒,大多被带去夜总会或风俗店。就算有了家庭,也有很多男性还是会去夜总会。因为夜总会和风俗店,夫妻、家庭关系出现裂缝的也并不少见。

反対に、このような誘惑が最初から一般的ではないヨーロッパでは、水商売が原因で離婚に至ったという話はあまり聞かない。そもそも働く男性の息抜きの場として、キャバクラという「外の世界」に求める社会や風習自体がおかしいように思う。ファミリー向け社会という観点からは、水商売の存在は邪魔である。

相对的,因这样的诱惑一开始就不寻常的欧洲,反而没听说因为风俗事件而导致离婚的。本来,上班族为了透口气,寻求夜总会这样的“外界世界”的社会及习惯本身,我觉得也很有问题。从适合家庭向的社会这个观点来看,风俗业的存在是个障碍。

5遊ぶ場所が多すぎる

5玩的地方太多

一見すると、遊ぶ場所が多いのはファミリー向けだと思われるかもしれないが、逆である。日本にはカラオケボックスやボーリング場、ゲームセンターなどの娯楽施設が、ヨーロッパの国に比べて非常に多いが、これが「家族で過ごす時間」の妨げになっている。

咋看之下,玩儿的地方多可能很适合家庭,但却并非如此。日本比起欧洲国家,卡拉Ok店、保龄球馆、游戏中心等娱乐设施非常之多,这些却成了“和家人一起度过”的妨碍。

筆者はフランスに来て間もないころ、フランスには遊び場が少なくとても退屈に感じた。日曜日にはどこのお店も閉まってしまうので、出かけることもできない。家族と家で過ごすしかないわけだ。

笔者从法国来到日本不久,就发现法国的游乐场真是少得无聊。到了星期天,家家店铺都关门,根本没法出门。只能和家人一起呆在家里了。

しかし、だんだんこれに慣れてくると、することが何もない状態でも有意義な時間を過ごせるようになってくる。「何かをすること」が休日の目的ではなく、「家族と一緒に過ごすこと」が目的となり、家族間のコミュニケーションが活発になる。

然而,渐渐习惯了以后,就发现什么都不做也可以度过有意义的时间。休息日的目的并不是“要做点什么”,而是“和家人一起度过”,家人之间的沟通也会变得更丰富。

家族というのは本来、一緒にいて何もすることがなくても居心地の悪さを感じないというのが理想であり、休日というのは何をしなくても「あなたがいてくれるだけでいい」というメッセージを伝えられる絶好の機会でもあるはずだ。常に何かをしていないと落ち着かない状態に陥りやすい便利な日本社会では、家族との繋がりを実感できる機会が奪われてしまうのではないだろうか。

所谓家人,本来的理想便是在一起即使什么都不做,都不会觉得有什么不舒服。而所谓休息日,应该是一种绝佳的机会来传达什么都不做“只要和你在一起就好了”的讯息。常常容易陷入不做什么就无法平静的日本社会,虽然方便快捷,却被剥夺了那种感受与家人心连心的机会。

終わりに

结语

逆に言えば、日本は結婚しない独身貴族には居心地のいい国のように思う。一人でいるのが好きで、自由に自分の趣味に時間を割き、仕事が大好きな人にはこれほどいい国はないのではないか。

换个角度来说,日本倒是一个非常适合不结婚、当个单身贵族的好国家。喜欢一个人独居,自由地为自己的兴趣分配时间,喜欢工作的人,再也没有比日本更合适的国家了。

日本がこんな社会だから、恋愛に興味を示さない独身を貫こうとする若者が増えたのも、ある意味で当然の結果だろう。「結婚なんてコスパが悪い」という主張は、正しい。

正因为日本是这么一个社会,那么对恋爱没兴趣、贯彻单身主义的年轻人越来越多,也是理所当然的。而“结婚什么的性价比太低”的主张,没错。

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