日本で英語講師をしているアメリカ人の友人は、日本人をこのように形容していた。「日本人は自分の頭で考えようとせず、人生に対する考え方が幼稚」というのが彼の言い分だ。筆者はこれを聞いたとき、そんなことはないのでは?と疑問に思ったが、彼の話を聞くうちに、何となく彼の言う『日本人の幼稚さ』を理解できるようになったと思う。

有一位在日本做英语讲师的美国友人,向我这样形容日本人:“日本人总是不用自己的脑袋思考,对于人生的考量很幼稚。”这是他的原话。笔者听后,有些生疑,觉得并非如此吧。不过在听他解释了以后,也不由得理解了他所说的“日本人的幼稚”。

なぜ、日本人は海外の人に幼稚だと言われてしまうのか。それは、日本人の性格の根底に他者への「依存性」があるからではないかと筆者は思う。あなたの周りにも、こんな「自分で決められない人たち」はいないだろうか。

为什么日本人会被海外的人说幼稚呢?笔者认为,那是因为日本人骨子里有一种对他人的“依赖性”。在你的周围,是不是也有一些“无法自己做决定的人”呢?

依存性性格者の特徴

依赖性性格者的特征

心優しく、世話好きで、謙虚で、腰が低く、控えめで、明るく、付き合いやすく、自分がなく、自信がなく、他人任せで、実行力がなく、気弱で、保守的で、存在感のない人たち…それが依存性性格者だ。

内心温柔、喜欢管闲事、谦虚、平易近人、谨慎、开朗、容易交往、没有自我、没有自信、任凭他人、没有执行力、懦弱、保守、没有存在感的人们……便是依赖性性格者。

具体的な例で言うと、昼休みの食事を誰かと一緒でないと必要以上に不安になるランチメイト症候群のOL。毎日メールをよこす自称親友の高校生。一緒にいる時間を引き延ばしたがる話好きな某課長など。

举些具体的例子来说,比如午休时吃饭要是不和别人一起,就会产生不必要的不安感,也就是所谓午餐伙伴症候群的职业女性;每天都要发短信,自称亲友的高中生;不断延长和别人在一起的时间,爱说话的某课长。诸如此类。

依存性性格者に共通するのは、一人ぼっちでいることが辛い寂しがりやな点。「自信がない」ために、「一人でも大丈夫」と思うことができず、他の人に何とかしてもらおうとするという根本的な心理傾向があるために、誰であろうと他人と一緒にいると何となくほっとするという面が出てくる、「群れたがり」。

依赖性性格者的共同点便是一个人的时候会觉得很难受、很寂寞。由于“没有自信”,就没办法觉得自己“一个人没问题”,总是寻求他人的帮助、相伴,这一心理倾向是根本的因素。只要能和别人在一起,就会松一口气,这就是所谓的“群居症”。

つまり、自己主張が少なく、控えめで優しく、扱いやすい人たち。責任を問われない範囲であれば人の世話をするのが大好き。その一方で、明るく能天気で、シビアに物事を考えきれず、責任感も希薄で、主体性もなくただ他人の後ろについて回りたがる人たちである。

换言之,就是那些没有主见、谨慎温柔、容易应付的人群。如果在不被问责的范围里,还很喜欢管闲事。另一方面,他们又比较开朗、轻率,不太过于苛刻地去考虑事情,责任感也很薄弱,仅仅是毫无独立性地跟在别人屁股后面打转而已。

「依存はダメ」というわけではない

并不是说“依赖不好”

ここまで読むと、まるで依存性性格者はダメなのだと否定的にとることもできるが、著者は「自立的であるほど良い」というわけではないと著書の中で念押ししている。

看到这里,仿佛在否定依赖性性格者,认为这是不好的,其实作者明确在著作中表示并不是“越独立越好”

ある実験によると、依存性性格者はそうでない人に比べ「他人の気持ちをすぐに察し、相手の要求を的確に見抜く能力が高い」いうことがわかった。日本の伝統的な対人関係で、相手がはっきりと要求するよりも前に、相手の要求を的確に見抜いて対応すると「気が利くねぇ」と評価される。日本では「気配り」が対人関係のスキルとして高く評価されてきたことからも、日本社会では洗練された依存性が文化のなかで重要な役割を果たしてきたことがわかる。

根据某项实验表明,依赖性性格者与其他人相比,能“立刻察觉他人的心情,并准确了解对方的要求”。在日本传统意义上的人际关系中,在对方明确提出要求之前,能够准确体察到对方需求的人,会被评价为“机智”。日本这种高度评价在人际关系中“体贴”能力的现象,是日本社会被千锤百炼的依赖性在文化中发挥了重要的作用。

だから、ただむやみに自立性が高ければそれでよい、というわけではない。最終的に大切なことは、「依存性と、自立性との、ほどよいバランス」である。「人間は、いろいろな人たちに支えられて生きている弱い存在であり、周囲の人たちを大切にしなければならない」ということも、「人間は最終的には自分ひとりで自分のことを決めなければならない。周りにばかり気兼ねをしていたら、本当に自分がやりたいことはできない」ということも、どちらも人生の真実なのである。・・・と、著者はまとめている。

因此,并不是过度提高独立性就可以的。最重要的,是“依赖性与独立性之间恰到好处的平衡性”。作者总结道,“人类本就是在各种各样的人们的支持下生存的弱小物种,必须要珍惜身边的人”,而“人类又最终不得不由自己一个人决定自己的事情,总是顾及旁人感受的话,就做不了自己真正想做的事了”,这两者皆为人生真理。

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