日本社会には現在、一日中自宅に引きこもって暮らす「引きこもり」と呼ばれる人々が存在している。

在现代日本社会中,有一种人整天闭门不出,被称为“家里蹲”。

引きこもりの人々は、学校でのいじめ、家庭不和、仕事の行き詰まり、ネット中毒などが原因で、能動的あるいは受動的に通学や就職・通勤をあきらめた。彼らは通常の社交能力を持たず、家族とのみ最低限の会話をする程度だ。中には家族とも接触を避け、昼夜逆転の生活を続けている人もいる。厚生労働省によると、引きこもりの定義は「仕事や学校に行かず、かつ家族以外の人との交流をほとんどせずに、6か月以上続けて自宅にひきこもっている状態」とされるが、実は10年以上、さらには数十年にわたり世間と隔絶した生活を送っている人も少なくない。

家里蹲的这些人,大多因为在学校受到了欺凌、家庭不和、工作上遇到瓶颈或网络中毒等,主动或被迫地放弃上学、上班。他们没有一般的社交能力,只能与家人进行最低限度的交流。甚至还有人连与家人都避免接触,过着昼夜颠倒的生活。根据厚生劳动省的声明,家里蹲被定义为“不上班、不上学,除了家人外,几乎不与他人交流,持续6个月以上呆在家里闭门不出的状态”,但实际上,有不少人过着10年以上、甚至几十年与外界隔绝的生活。

統計によると、日本には現在、100万人以上の引きこもりがいるという。この「失われた100万の人口」は、日本の総人口の約1%を占め、うち80%が男性で、修士の学歴を持つ人も多い。本来ならば、社会を背負って立つべき「若き志士」が、熾烈で過酷な社会競争の中で挫折を経験し、引きこもりになる道を選んでしまう--。最終的に、これは深刻な社会問題となっている。

据统计,日本现在有100万以上的家里蹲人群。这“失去的100万人口”,约占日本总人口的1%,其中八成是男性,并大多拥有硕士学历。本来的话,这些人应该是肩负起社会责任的“年轻志士”,却因为经历了激烈、残酷的社会竞争而遭受了挫折,选择了家里蹲的人生道路。最终,这将会成为十分深刻的社会问题。

引きこもりの出現は、日本の時代背景とも関係がある。日本のバブル崩壊後、企業は破産し、職員は失業し、自殺者の数も増え続けた。温室育ちの世代は、戦後の世代と比べて意志の強さや忍耐力・根気に欠けるため、一度挫折を味わうと、逃避を選び、自分だけの世界に閉じこもってしまいがちだ。

家里蹲的出现,是与日本时代背景息息相关的。日本泡沫经济崩溃后,企业破产、职员失业,自杀人数不断增加。在温室里成长起来的这一代人,与战后那一代相比较,意志力薄弱,缺乏忍耐力和毅力,一旦遭受挫折,就选择逃避,容易回到只有自己的世界里躲起来。

日本青少年研究所が中日韓3カ国の高校生を対象に実施した研究の結果、日本の高校生の向上心はかなり低く、重責から逃れようとする気持ちが極めて強いことが分かった。「将来偉大な業績を成し遂げること」について、日本の高校生の多くは、「責任が重い」「自分の時間がなくなる」など消極的な態度を示した。「偉大な人物になりたい」と答えた日本の高校生はわずか8%だった。一方、この割合は中国では22%、韓国では34%に達した。

日本青少年研究所对中日韩3国的高中生进行了一项研究表明,日本的高中生没什么上进心,逃避重要责任的心理十分严重。关于“将来要完成的伟大事业”方面,日本的高中生大多表现出消极的态度,认为“责任太重”、“没有自己个人的时间”等等。回答“想要成为伟人”的日本高中生只有8%,而在这个比例上,中国是22%,韩国达到了34%。

このほか、漫画、ゲーム、インターネットなども引きこもりを助長している。日系米国人の作家ローランド・ケルツ氏は、「プライベートな仮想空間に逃げ込みたいという欲望は、日本の狭い国土と、窮屈な生活環境から来るもの。こうした現実的なニーズにより、日本では非常に複雑な仮想空間とネット交流システムが構築された。アニメや漫画のファンにとって、引きこもりは精神的な模範とも言える。彼らは二次元世界の中で自由自在に動き回り、快活に振舞い、実生活の中では得られない安心感と満足感を得られる」と指摘する。

另外,漫画、游戏、网络等助长了家里蹲的风气。日籍美国作家Roland·Gates指出,“想要逃入私人假想空间的这种欲望,是由日本国土狭窄、生活环境拘束所造成的。而根据这种现实性的需求,在日本建立起了十分复杂的假想空间及网络交流的系统。对于动画、漫画粉丝来说,家里蹲可谓是精神领袖般的存在。他们在二次元世界里自由自在地驰骋,快活似神仙,获得了在实际生活中无法取得的安心感与满足感”。

深刻な労働力不足と少子高齢化に悩む日本社会にとって、引きこもりの増加は放ってはおけない問題だ。日本政府と民間組織はこれまで、引きこもり家庭を支援するための措置を講じてきたが、引きこもりは閉鎖性が高く、敏感な問題であることから、これらの措置は今に至るまで十分な効果が得られていない。

而对于正在苦恼于劳动力极端不足及少子高龄化的日本社会来说,家里蹲的增加却是不得不关注的问题。日本政府与民间组织,至今虽然已为家里蹲的家庭提供了多种支持措施,然而家里蹲们内心十分封闭,又是比较敏感的问题,所以至今尚未取得十分显著的效果。

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