国民的人気マンガ『名探偵コナン』(青山剛昌/小学館)。主人公の幼なじみである毛利 蘭の一風変わったヘアスタイルは「蘭姉ちゃんのツノ」として親しまれ、ネットを中心にネタにされている。ヒロインに生えたあのツノはいったい何なのだろうか。ツノは今までどう進化してきたのか。単行本をもとに実際に調べてみることにした。

国民级的人气漫画《名侦探柯南》(青山刚昌/小学馆)。主人公的青梅竹马毛利兰与众不同的发型被大家亲切的称为“小兰姐姐的角”,以网络为中心,这个角已经成为一个槽点了。在女主角头上长出的那个角到底是怎么回事儿呢?这个角直到现在又有着怎样的进化呢?我们以单行本为基础试着做了一个实际调查。

『名探偵コナン』は『週刊少年サンデー』にて1994年より連載が開始され、単行本第1巻はその年の6月に発売されている。早速、第1巻から読んでみると、初登場した蘭には、なんとツノがないのだ。襟足は今と変わらずストレートロングヘアだが、頭頂部にあの出っ張りはなく、フワフワとウェーブしている。第1巻では、高校生探偵・工藤新一が怪しげな黒ずくめの男たちに飲まされた薬によって身体を縮められ、「江戸川コナン」として蘭の家に居候するにいたる経緯が描かれているが、1カ所だけ、蘭の髪が逆立つ場面はある。それは、蘭と新一が遊園地デートをするシーン。せっかくのデートだというのに延々とホームズやコナン・ドイルの話ばかりする新一に怒りをぶつける蘭は、髪を幾重にも逆立てている。髪型が変形しているという点でツノの原型といえるかもしれないが、お馴染みのツノとは見た目が異なるし、現在のように日常的にツノが生えるには至っていない。

《名侦探柯南》从1994年在《少年Sunday》上开始连载,单行本第一卷于当年6月份发售。那么事不宜迟,我们就开始从第1卷读起,初次登场的小兰竟然没有角。发际和现在一样都是直长发,但是头顶部分没有那个突出的角,头发蓬松又有些大波浪的感觉。在第1卷中,高中生侦探工藤新一被可疑的黑衣人灌下了药物使得身体缩小,只有一个场面中小兰的头发立起来了,那是小兰和新一在游乐园约会的场景。好不容易进行一场约会,新一却滔滔不绝地说着福尔摩斯和柯南・道尔的话题,小兰在对新一发怒时几层头发稍稍有些立起。这可能是小兰发型转变的一个关键点,也可以说是“角”的原型。这和我们所熟悉的“角”看起来有些不一样,还没有升级为现在日常生活中“角”的样子。

第2巻でも、日常的に蘭にツノは生えていない。しかし、読めば読む程にフワフワと曲線で描かれていたはずの蘭の頭は次第に直線でカクカク、ゴツゴツと描かれていく。そして、ついに蘭の髪が初めて現在のツノに近い形を見せ始める。それは、父親探しを依頼してきた広田雅美が殺されてしまったのではないかと蘭が涙するシーン。この「広田雅美」とは後々登場するキャラクター・灰原哀の姉であるのだから、コナンの全体のストーリーの中でも蘭のツノは重要な事件で生じ始めたといえる。

在第2卷中,日常生活中小兰的角还是没有生成。但是,越读越能感受到本应该蓬松柔软、富有曲线的小兰的头顶被描绘地越来越有直线的菱角感、凹凸生硬的感觉。于是,终于小兰的发型首次开始接近现在的“角”的形状。这是在描绘委托寻找父亲的广田雅美被杀害,小兰流泪哭泣的场景。这个“广田雅美”是后来登场的角色灰原哀的姐姐,也可以说小兰的“角”诞生于对于柯南主线的故事中非常重要的事件。

「たまにしか現れないツノは一体どう進化していくのか…」と思いきや、第3巻では、蘭の髪のウェーブはさらに少なくなり、ツノが定着していく。といっても、角は丸みを帯びており、現在と比べるとだいぶ緩やかで、ツノの角度は95~100度程度。もっともツノがはっきりと現れるのは、蘭が初めてコナンの正体を「新一」ではないかと疑う場面。「ま、まさかこの子…」。蘭がコナンと新一を重ね合わせる場面では、80度。ツノは蘭の感情と相関しているのだろうか。新一への怒りとともに角度は鋭くなっていく。

本来想着“只是偶尔出现一下的‘角’到底会进行怎样进化呢?”,没想到在第3卷小兰发型的波浪更小了,“角”的样子也定型了。即便如此,“角”还是稍微带着些圆圆的弧度,和现在比舒缓很多,“角”的角度也就是95~100度的程度。它出现的最明显的一个场景是:小兰第一次怀疑柯南的真实身份是“新一”的场面。“难…难道说那个孩子…”小兰把柯南和新一的画面重合的场面,“角”为80度。“角”说不定是小兰的相关感情的表现,伴随着对新一的怒气角度也会愈加尖锐。

4巻では、平均70~75度と少し鋭利となり、5巻でも同様。しかし、コナンが新一の名前を出して推理を行うと、ツノの角度は60度と鋭くなる。

第4卷中,“角”的平均角度为70~75度,稍微尖锐了一些,第5卷也同样。但是,柯南报出新一的名字进行推理的时候,“角”的角度更加尖锐,变成了60度。

極めつきは、7巻から8巻にまたがる「新一の恋人」と名乗る依頼人の事件。「新一に恋人がいたの?」と怒りを露にする蘭のツノの角度は65~70度と次第に急になり、その怒りが頂点に達する場面ではついに55度にまで尖ってしまう。

极端的场景是,第7卷到第8卷有一个称作“新一的恋人”的委托人的事件。“新一有恋人了吗?”露出生气的表情的小兰,“角”的角度一下子降到了65~70度,怒气到达顶峰的场景时“角”的角度已经不知不觉降到了尖锐的55度。

そして、4巻で平均70~75度程度だったツノは9巻では65~70度、初めて西の高校生探偵・服部平次が登場する10巻では60~65度と、5度程度ずつ、ツノの角度の平均が下がってきている。特に10巻では、平次の推理力に新一を重ねた時に55度、新一のことを思い出した時に50度。

并且,4卷“角”的角度平均70~75的程度,到了第9卷就变成了65~70度,在关西的高中生侦探服部平次首次登场的第10卷中“角”呈现出60~65度的样子。“角”的角度以平均每5度的速度逐渐下降。特别是到了第10卷,小兰将平次的推理能力与新一重叠起来,想起新一的时候,“角”变成了50度。

1巻から通して読んでみると、蘭のツノが高く伸びていっているように見える。つまり、角度だけでなく、次第にツノの面積も徐々に徐々に広くなってきているのだ。

试着从第1卷开始通读,可以发现小兰的“角”渐渐被拔高了。也就是说,不仅仅是角度有变化,“角”的面积也在缓缓增加。

どうやら、ツノは蘭の感情とともに角度が変化しているらしい。特に、新一への思いが増すと蘭のツノも尖っていくようだ。悲しみの感情でもツノは生じるが、特に怒りの感情が芽生えた際に蘭のツノは尖る。「新一! 早く蘭のところに帰ってあげないと、ニョキニョキと伸びた蘭のツノに刺されちゃうわよ!」とおせっかいながらも思ってしまう…。

看来,随着小兰感情的变化,小兰的“角”的角度也在发生变化。特别是对新一的思念愈加强烈,“角”的角度就会愈加尖锐。悲伤的时候,“角”也会立起来,特别是萌发出愤怒的感情的时候,小兰的“角”会变得尖锐。虽然有些多管闲事,但还是想说:“新一!要是不早点回小兰的身边,会被不断耸立起来的小兰的‘角’刺到的!”

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