中国で実際には存在しない「ニセ大学」のサイトが見つかり、騒ぎが起こっている。現在サイトは閉鎖されているが、これらの数は120校にも上り、実在する大学の施設写真や紹介文を転用していた。

前段时间在中国发现了实际不存在的“虚假大学”的网站,引起了大家的热烈讨论。虽然现在已经封锁了网站,但是数量竟达到120所,甚至挪用了实际存在大学的照片以及介绍文章。

ニセ大学は通学などの必要はなく、日本円で1万~10万円ほどを支払えば、ほぼ即日で卒業証明書が発行されていた。2013年以降、同様のニセ大学は、今回閉鎖された分を含め、328校にも上るという。

虚假大学不需要去上课,只要支付大概1万~10万日元左右的费用,基本当天就能发行毕业证书。2013年以后,据说包括这次封站的学校在内,同样的虚假大学达到了328所。

中国国内には大学と短大がおよそ2500校存在する。これだけ膨大な数ならば、聞いたことない学校もあるだろう。また学校名を冠するウェブサイトがあれば、本物と誤認させてしまうことはたやすい。

中国国内的大学和短期大学大概有2500所。如果是这么庞大的数字的话,应该也有一些学校是没有听说过的吧。再加上如果有网站是冠名了学校的名称,就更容易误认为是真的。

■かつて日本にも...!? 世界各国のニセ大学

■以前日本也有……!?世界各国的虚假大学

学歴はいつの世にもついてまわるもの。ニセ大学が存在するのは中国だけではない。

不论什么时候都是学历至上。并不只有中国存在虚假大学。

「アメリカには金を払えば、博士などの学位が付与されるディプロマミルと呼ばれる学位商法が存在します。多くの学校が未認定であり、中には実在する有名大学に似せた名前を用いている巧妙な手口のものも。通学や論文提出の必要がなく学位を取得できますが、学術的な評価はゼロです。単なるハク付け以外の意味を持ちません」(教育ジャーナリスト)

“在美国存在一种叫做文凭工厂的学位商法,只要付钱就能授予博士等学位。大部分学校都是没有经过认定的,其中也有一些大学的手段很巧妙,用和实际存在大学相似的名称。虽然不用上学也不用提交论文就能取得学位,但(这种学位)在学术上的评价为零。除了镀了层金之外没有任何意义”(教育新闻)

また、かつての日本では校舎が存在し、学生の通学実態がありながらも、事実上の「ニセ大学」と言える学校が存在していた。1980年代から90年代はじめにかけて、全国各地に存在した海外大学の日本校がそれだ。

另外,曾经在日本,有实体学校并且学生来上课,但实际上也存在“虚假大学”。比如1980年代到90年代初,全国各地存在的海外大学的日本校就是。

「海外大学の日本校は、最盛期に40校ほどが存在したと言われています。実在のアメリカの大学の名前が冠されているのですが、そのほとんどが現地に渡り編入試験に受からなければ学位は得られないシステム。そのため、日本校の扱いは各種学校であり、留学のための予備校的な位置付けでした。

“据说在最盛时期,海外大学的日本校有40所左右。虽然有实际存在的美国大学的冠名,但基本都是必须参加当地的编入考试才能获得学位。因此,日本校是以各种各样学校的方式进行经营的,可以说是作为留学的预备校。”

日本校が増殖した時期は、第二次ベビーブームのため大学受験が熾烈を極めていた時期であり、行き場のない受験生の受け皿として機能していた面もあります。しかし、高額な学費や学生の英語力の低さなどが問題視され、現在はほとんどが撤退しています」“

在日本校增加的那段时间,受第二次出生潮的影响,大学考试变得非常激烈,日本校作为接收无处可去的考生的场所也发挥了作用。但是,由于高额的学费以及学生英语能力的低下等问题,现在基本都撤退了。”

文部科学省の学校基本調査によれば、2013年現在、日本国内には四年制大学が782校、短期大学が359校ほどある。日本には1141校の大学と名のつく学校がある。偏差値や経営状況が怪しくとも"ニセ大学"は現在のところ存在していないようだ。

根据文部科学省的学校基本调查,2013年到现在,日本国内的四年制大学有782所,短期大学有359所左右。日本现在有1141所有名字的大学和学校。就算偏差值和经营状况不佳,现在应该也是不存在“虚假大学”的。 

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