上一期>>中日对照:《欢迎来我家》小说(四)

「あっ」

“啊”

慌てて竿を上げたがタイミングが遅かった。釣れると信じていたら、その一投で釣れたかも知れない。だが、頭のどこかで釣れるはずはないという考えがちらちらしていた。だから、合わせそこねた。魚は、一瞬だけ重い振動を倉田の手に伝えて消え、力任せに上げた反動でウキが真っ青な空へ抜けた。

手忙脚乱的错过了收杆的最佳时机。因为一直坚信能钓得到,所以可能这一竿就钓到了呢。但是,脑海中又一直闪过不可能钓到的念头。因此,在收杆时失误了。仓田只在瞬间感受到鱼的重力震动后,鱼便消失了。太过用力反而把鱼漂儿抛向了湛蓝的空中。

「いるよ、父さん」

“爸爸,有鱼哦”

震える声で倉田はいい、「そうみたいだな」と父がいったとき、今度は父のウキが海中に吸い込まれた。竿がしなり、興奮して覗き込んだ倉田の視界で、黒と銀色の縞模様がきらりと反転する。

仓田带着颤抖的声音说着,“好像是呢”爸爸回答道。话音刚落,这次轮到爸爸的鱼漂儿被卷进了海中。鱼竿被压弯了,兴奋地一直注视着的仓田看到一条黑白条纹模样的鱼正闪闪的跳跃着。

あがったのはクロダイだった。三十センチほどもあっただろうか。子どもの目には随分大きく見えた。

钓上来的是一条黑鲷鱼。大约有30厘米长。在孩子看来已经相当的大了。

「いるよ、太一」

“有鱼哦,太一”

今度は父がいい、倉田も興奮で震える手でエサをつけ海中に投げ込む。

这次是父亲开口说道。仓田也兴奋到手都颤抖起来了。颤抖着挂上鱼饵,他将鱼竿抛入了海中。

倉田がうまれてはじめて魚を釣り上げたのは、それから間もなくのことだった。

不久之后,仓田钓到了平生以来的第一条鱼。

「釣れたーっ!釣れたよ!父さん!」

“爸爸。我钓到了!我钓到了!”

手に伝わってきたぶるぶるする感触とともに、そのうれしかったことはいまでも覚えている。その後二人で立て続けた何匹かのクロダイを釣った。きっと潮目が変わったんだろう、というようなことを父が説明して、わけもわからず頷く自分がいる。最高に楽しかった。あまりの楽しさに笑いこけ、それを眺めて父も笑う。静かな港に、二人の笑いがさざ波のように伝わった。そのとき——

那种传递至手心的震动的感觉以及开心之前至今为止都还记忆犹新。这之后,两个人也接连不断地钓到了好多条黑鲷鱼。父亲解释说一定是因为潮界发生了改变,虽然我什么都不懂,但我还是点头表示赞成。没有比这更开心的了。父亲看着开心到捧腹大笑的我也开心的笑了。寂静的海港,两个人的笑声也像涟漪般荡漾开来。但就在这时——

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