人机大战 电脑获胜

人間だれしも、相手の名前に萎縮することがある。昔、ある将棋の名人が、名を秘して素人と一番指した。ところがどうしたことか、形勢が救いがたく悪くなった。そこで名人が名を明かすと、相手は急に崩れて負けてしまった

是人都会有畏惧对方姓名的可能。从前,有一位将棋名人隐匿了自己姓名与一棒槌下了一盘,没想到不知何故竟闹到盘面局势岌岌可危难以挽救的境地。于是,这位名人公开了自己的名姓,对手听到后立刻泄了气并败下阵来。

棋士の内藤國雄さんの随筆にある話を、プロ棋士とコンピューターが戦った「電王戦」の記事に思い出した。実力屈指のA級棋士に勝ったソフトは、そんな物怖じとは無縁だったろう。電脳側は計5局で3勝し、団体戦で棋士たちを破った

在阅读到有关职业棋手与电脑大战的“电王战”报道时,我想起了棋手内藤国雄先生随笔里的这段故事。战胜了实力屈指可数的A级棋手的软件程序想必与此恐惧心理毫无瓜葛。电脑方5局胜3,在团体战中大败棋手方。

A級の三浦弘行八段を負かした「GPS将棋」は、東大チームが手塩にかけた。三浦さんは今期順位戦で羽生善治三冠に唯一の黒星をつけた強者(つわもの)だが、「どこが悪かったのかわからない」と繰り返したそうだ。棋界のショックも小さくないらしい

战胜A级棋手三浦弘行八段的“GPS将棋”软件程序是东京大学队精心打造的。尽管三浦先生是在本期顺位战中唯一一位战胜三冠王羽生善治的强者,可也被打得心绪大乱连连叹息“真闹不明白什么地方下错了。”看来这一结局对于棋界的冲击也绝对小不了。

チェスでは16年も前にコンピューターが世界王者を負かしている。将棋ソフトはここ10年で力を伸ばした。近い将来、人と電脳の「頂上決戦」があるかも知れず、わくわくとはらはらが胸中でせめぎ合う

在国际象棋方面,早在16年前电脑就已经战胜了世界棋王。近10年来,将棋软件程序也有了长足的进步。人与电脑的“顶级决战”也许在不远的将来就有可能举行,让人既期待又揪心,个中感受五味杂陈。

といっても将棋は、方寸の盤上で斬り結ぶ棋士の人間味が名勝負をつくる。たとえば「静」の大山康晴と「動」の升田幸三。コンピューターが勝っても科学史に記されるべき話で、将棋の魅力をいささかも殺ぐことはあるまい

即便如此,可将棋却能够让在这方寸盘面上厮杀的棋手充分发挥各自个性创造出名垂青史的对局。例如以“静”闻名的大山康晴和以“动”著称的升田幸三。纵然电脑获胜,佳话理当镌刻于科学史册,但也丝毫抹杀不了将棋的魅力。

米国では人間の「心」を持つ人工知能の研究も行われていると聞く。さらに進めば、羽生さんの名前に「びびる」電脳も登場するだろうか。面白いような怖いような、科学の日進月歩である。

听说美国甚至还在进行具有人“心”的人造智能的研究。如果进一步发展下去,不知道会不会有那么一天,一个一见羽生先生的姓名便会“发怵”的电脑也将问世呢?科学的日新月异真是既让人振奋却又令人恐惧。

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