「お」をつける?つけない?

加“お”还是不加“お”?

「酢」「正月」「みかん」「台所」「鍋」「金(かね)」「ソース」「天気」「酒」「ビール」、これらの言葉をあなたが使うとき、頭に「お」をつけるものはいくつありますか?調査をすると、多いのは「正月」「金」「酒」、少ないのが「ビール」「ソース」「みかん」「台所」、中間が「鍋」「天気」「酢」という結果が得られました。つまり、日本語の美化語(言葉を飾る語)には、「お」がつきやすい言葉とつきにくい言葉、そしてその中間で揺れている言葉があるのです。

你在使用“酢、正月、みかん、台所、鍋、金(かね)、ソース、天気、酒、ビール”这些词的时候,有几个会在前面加“お”呢?据调查,多数人会在“正月、金、酒”前加“お”,而在“ビール、ソース、みかん、台所”前加“お”的人,在“鍋、天気、酢”前加的人居中。换言之,作为日语的美化词(修饰语汇的词),有着容易加“お”、难以加“お”以及在加与不加之间动摇的三种。

つきやすい言葉とつきにくい言葉

容易加“お”和难以加“お”的词汇

さらに分析すると、「お」がつきやすいのは、風俗、習慣、神聖なもの、大切だと思う言葉で、逆になじみがない言葉や外来語、女性特有の言葉にはつけない傾向があることがわかりました。

进一步分析来看,容易加“お”的词汇大多是与风俗、习惯等神圣的、被认为重要的事物的词语,相反可知,如果是不熟悉的语词或外来语、女性特有的词汇有着不加“お”的倾向。

1950年代にテレビ放送が始まったばかりのころ、料理番組の女性講師がやたらと「お」をつけていたことがありました。「おダイコン、おネギ、おナス、おイモを切り、お酢を加えてお塩とお醤油でお味をおつけになり、お召し上がりください」という調子です。講師はテレビという新しいメディアで、「とにかく丁寧に説明しよう」と思うあまり、こうなってしまったのです。

1950年代开始电视播放之初,料理节目的女讲师毫无顾忌地加“お”授课。“おダイコン、おネギ、おナス、おイモを切り、お酢を加えてお塩とお醤油でお味をおつけになり、お召し上がりください”像这样的口气。讲师觉得电视是一种新型媒体,过于想要“用礼貌用语说明”,才变成了这个样子。

「お」のつけかたは時代とともに変化する

“お”的添加方式与时俱进

前述の調査を年代別に分析すると、興味深いことがわかりました。一般に年配者のほうが言葉づかいが丁寧というイメージがありますが、この調査では、20代と30代が最も「お」をつける割合が高かったのです。若い人は1960年代の料理の講師のように、敬語に対して用心深く、何でも「お」をつけておこうと考えるのかもしれません。

根据上文的调查分年代来分析,还获知了一件很有意思的事情。一般来说,年长者给人以用词严谨礼貌的印象,但这个调查显示加“お”比例最高的反而是20代和30代年纪的。年轻人们就像1960年代的料理讲师一样,十分留心使用敬语,可能就想着什么都得加“お”了。

実は2000年ごろの同じ調査と比較すると、圧倒的に「お」をつける男性が増えています。「お」をつけるほうが優しく、草食的で、つけないほうが男性的で肉食的なイメージです。この調査を続けていけば、日本人が、将来どのような価値観を持つようになるかが予測できるのです。

事实上,与2000年左右的同类调查比较来看,加“お”的男性成绝对性增长。加“お”给人以温柔、草食类的感觉,而不加的男性会留下肉食类的印象。如果持续这个调查,可以预测出日本人将来会拥有什么样的价值观。

言葉を調べるだけで、社会の将来を占えるようになるのが、日本語研究の興味深いところです。

仅仅是语言的调查,却能占卜社会前景的发展趋势,这正是日语研究饶有趣味之处。

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