“猫”と“本”ははるか昔から、不思議と相性がいいコンビだと思う。『吾輩は猫である』でおなじみの夏目漱石や谷崎潤一郎など猫を愛した文豪たちも多いし、アニメ映画にもなった『長靴をはいた猫』や、ミステリーの名作であるエドガー・アラン・ポーの『黒猫』、絵本なら『百万回生きたねこ』などなど、猫を題材にした本は数え切れない。

“猫”与“书”自古以来就是出奇合拍的好搭档。谷崎润一郎和以《我是猫》闻名的夏目漱石等很多文豪都是爱猫家。已经拍成动画电影的《穿长筒靴的猫》、推理名作埃德加·爱伦·坡的《黑猫》、绘本《活了一百万次的猫》等等,以猫为题材的书籍数不胜数。

今年2/22の猫の日に開業した「書肆(しょし)·吾輩堂」は、そんな猫たちが登場する本だけを厳選して扱う、ユニークな通販専門の猫本屋さんだ。店主のにゃんこたちに代わって店を取り仕切る大久保京さんに、オープンからこれまでの話を聞いてみた。

今年2月22日的“猫之日”开业的“书肆·吾辈堂”,所有售书均为经过严格挑选、有喵星人登场的书籍,是一家独一无二的网上猫书店。代替喵星人接受采访的是大久保京,我们向他询问了开店至今的情况。

もともと美術館の学芸員をしていた大久保さんは、無類の猫好き&本好き。「猫本のみを扱う本屋さんがなぜないんだろう?」と長年不満に思っていたそうで、このたび“毎日が猫の日”にできる、念願のお店をオープンさせた。ネットショップのページを見ればわかると思うが、扱っている本のジャンルは小説やエッセイから写真集、猫の生態や猫の飼い方といった“ネコロジー”本に絵本、センスのよい猫雑貨などもあり、とても幅広い。

原任美术馆研究员的大久保先生,是资深的猫迷和书虫。“为何没有书店只卖与猫相关的书籍呢?”他长年对此感到不满,因而才开设了这家梦寐以求的书店,让“每天都是猫之日”。看了网店主页即可知,货物种类丰富,除了小说、散文、写真集和关于猫的生活习惯和饲养方式等猫系书之外、还贩卖画册和品质上乘的猫杂货等。

「まだネットショップに出していないものも合わせると、在庫は1500冊くらい。クリスマスなど季節にちなんだ本もありますので、時期を見ながら出す本を選んでいます。雑貨も好評ですね。でも本も雑貨も猫のものならなんでもOKというわけではなく、子どもっぽいファンシーなイメージのものは置かないようにしています。お客様も30~40代の方が多いですし、どちらかというと大人向けのお店ではないでしょうか。ジャンルとして充実しているのは小説と絵本。こだわりとしては、私自身は大好きで何百冊も持っているんですが、マンガは扱っていません。中古マンガを扱っているお店には大手も多いですからそういうところで探してもらって、その代わり本を選りすぐってお届けしたいというのが当店のスタンスです」

“另外,再加上还未在网店里出售的商品,约有1500册库存。因为也有圣诞节等时令书,本店会依据不同的时间来出售书籍。杂货也受到了好评呢。不过,书也好杂货也好,并不是只要和猫有关就ok的,我们尽量不选择幼稚的、幻想类的书籍。客人的年龄大约介于30~40岁之间,我们相对来说还是面向成人的书店吧。我们正在逐步充实小说和绘本的类型。这可以说是我的坚持吧,虽然非常喜欢漫画,自己也买过好几百册,但却不准备卖漫画类书籍。很多大型二手书店贩卖二手漫画书,去那些地方淘宝就好了。把经过精心挑选的书寄给大家,这是本店的宗旨。”

大人のユーザーが多いのは、サイトのコンテンツの奥深さや和風かつスタイリッシュなデザインにも、大いに関係があるかもしれない。“店主悶絶の品”“店主オススメの厳選書籍”などのコーナーがあり、そこで紹介されている1冊1冊に大久保さんによる猫好きならではの感想も添えられていて味わい深い。本を購入するとインパクトのあるお店のマーク入りのブックカバーや、2冊購入するとしおり裏返すと猫の手が!)のサービスもあったりする。

成人用户较多,可能是因为网站内容比较深奥,设计偏向和风。还有“店主深感郁闷的商品”、”店主推荐的严选书籍”等板块,在这里介绍的一册一册的书都有大久保先生添加的爱猫之人的独特感想,意味深长。购书的时候还能享受到很多服务,比如让人印象深刻的印有店铺标志的书套,购买两册话还赠送书签(反面是猫手哦!)。

「実はお店のマークは猫にちなんだ浮世絵で有名な歌川国芳の作品から取っています。学芸員をしていた頃に浮世絵に触れる機会が多かったので、国芳の作品はその頃からずっと好きでした。このブックカバーやしおりを希望される方が多くて、同じ本を買うにしてもよその通販サイトではなく、うちで買っていただけるケースが多いようです。サイトがオープンしてまだ間もないですが、新入荷の本をまめに見て買ってくれるリピーターさんが多くてありがたいですね」

“其实,店铺的猫标志来源于歌川国芳著名的浮世绘作品。我在当研究员的时候,接触浮世绘的机会很多,那时就一直喜欢国芳的作品。想要获得这个书套和书签的客人也很多,就算是要买同一本书,也不通过别的网店,而是选择在本店购买。虽然网站开张的日子尚浅,但勤查看、购买上架书的回头客也不少,真是承蒙他们不少照顾。”

現在のおすすめアイテムは、小説家の原田マハさんや天沼春樹さんら作家のサイン入りの貴重な書籍や雑誌。そして先日フランスやイタリア、トルコで買い付けてきた絵本や雑貨など。

现在的推荐书目是有小说家原田マハ和天沼春树等签名的珍贵书籍与杂志。另外还有之前在法国、意大利和土耳其采购的绘本和杂货等。

「パリは古本や雑貨の宝庫ですし、トルコは世界でも有名な猫好きな国ですので、何かあるんじゃないか?と思って行ってきました。今回買い付けた中では女性作家のレオノール・フィニがフランス語で書いた『猫の鏡』という本がおすすめですね(※『猫の鏡』はパリから輸送中につき、サイトには後日掲載予定。そのほか最新の在庫状況はサイトでご確認ください)。シュルレアリスム系の有名な作家なんですが猫好きとしても知られていて、この本自体が日本ではかなり珍しいものだと思います。雑貨ではトルコの国花であるチューリップをあしらった猫の陶器や、フランスの蚤の市で見つけた『長靴をはいた猫』のアンティークスタンプですとか。その国ならではのセンスを感じさせるものを仕入れてきました」

“巴黎是旧书与杂货的宝库,土耳其是世界闻名的爱猫国家,我想总有些特别的吧,就去了。这次采购的书籍中,推荐女性作家Leonor Fini用法语撰写的《猫之镜》一书(*《猫之镜》由于正在从巴黎到日本的途中,日后会在网站上公布信息,请上网站确认最新的库存状况)。Leonor Fini是一位超现实主义系的著名作家,爱猫名声在外,我认为这本书在日本是十分珍贵的。杂货类里,有点缀着土耳其的国花郁金香的猫陶器,还有在法国的跳蚤市场上发现的《穿长筒靴的猫》的古董邮票。从采购的物品中可以感受到那个国家特有的风格。”

“猫好きな人はみんなそうでしょうが”と前置きしたうえで、「猫は家族の一員。いつも一緒にいるのが当たり前だし、猫がいないと生きていけないと思っています(笑)。死ぬまで飼い続けるでしょうし」と語っていた大久保さん。お店のさまざまなサービスから“猫愛”がにじみ出ているのはもちろんだが、猫好きがビビッとくる本や雑貨を見分ける審美眼にもなかなか鋭いものがあると思う。

以“爱猫的人都是这样”为开场白,大久保先生还说:“猫是家庭成员之一。与猫在一起是理所当然的,要是没猫是活不下去的(笑)。我到死为止都会养猫的。”各种各样的服务与随处可见的“爱猫”之情自不必说,猫迷还有鉴别好书和杂货的敏感的审美眼光,实属难得。

まずはふらっとギャラリーのぞくようにお店のサイトを見てみるといい。たくさんの猫本や雑貨の中に、アナタ好みのにゃんこが必ずいるはずだから。

逛商店橱窗般地去店铺的网站随意瞧瞧也不错哦。在许许多多的猫书和杂货中,必定会有符合你口味的喵星人哟。

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