ヒット作、ヒット作家の登竜門として今や完全に市民権を得た感のある『本屋大賞』。その2013年ノミネート作品の中で大賞を射止めた『海賊と呼ばれた男』（上巻がBOOKランキング9位にランクイン）の作者、百田尚樹の小説家デビュー作『永遠の0』が上半期の文庫ランキング1位に輝いた。太平洋戦争を題材にしながらも、主人公が自分の先祖の足跡を追っていくうちに“真実”にたどり着くというミステリー仕立てのストーリーが、幅広い層の支持を集めた。2009年の発売、そして昨年の年間文庫ランキング50位からの大躍進。その背景に『本屋大賞』の影響が存在したことは否めないが、またひとり、ベストセラー作家の“常連”が誕生しそうな予感が漂う。

作为畅销作品，畅销作者登龙门的“书店大奖”如今已经得到广泛承认。小说家百田尚树曾凭借小说《叫做海贼的男人》从若干提名作中脱颖而出获得大奖，他的处女作《永远的0》在上半年文库书榜中荣登第一，令人瞩目。该推理风的小说以太平洋战争为题材，讲述了主人公在解开围绕去世祖父过去的谜题的过程中，逐渐了解事实真相的故事，得到了广泛读者层的认可。这是该小说自2009年发行，去年跻身文库书榜前50之后的大跃进。不可否认，这归功于书店大奖的影响，但是也让人预感到又一位畅销作家“常客”的诞生。

同じように『本屋大賞』をきっかけに人気作家の道を歩みはじめた、湊かなえの『夜行観覧車』が2位。2010年に単行本として発表されていた作品の文庫化だが、発刊とタイミングを合わせるかのようにテレビドラマ化（TBS系）されたことが大きなフックとなり、単行本時にはかなわなかったランクインを果たした。まだまだ文庫化されていない作品が並んでいる彼女、年末はここに、さらに多くの名前を見つけることになるかもしれない。

同样以“书店大奖”为契机成为畅销作家的凑佳苗（凑佳苗凭借小说《告白》获2009书店大奖）的小说《夜行摩天轮》名列书榜第2。虽说是2010年出版的单行本小说的文库版，但是与文库版发行相呼应，由小说改编的电视剧在TBS电视台播放，大大吸引了人们的目光，从而让排名上升到单行本时未能达到的名次。凑佳苗还有尚未发行文库版的作品，相信年末时我们能在书榜上看到她更多的作品。

BEST3のもう一角を形成したのは、人気シリーズとなった『ビブリア古書堂の事件手帖 4～栞子さんと二つの顔～』。2012年の年間文庫ランキングTOP10に3タイトルを一挙送り込んだポテンシャルは伊達ではないといったところだ。シリーズ1巻目も9位にランクされているように、フジテレビ月9でのドラマ化が新規層の開拓に一役買った可能性も否めないが、この安定感は、コアなファン層が定着していることもうかがわせる。大賞にこそならなかったが、この作品も2012年の『本屋大賞』に最終ノミネートされていた。『本屋大賞』の影響力、やはり侮れない。

前三名中的另一部作品是畅销系列小说《彼布利亚古书堂事件簿4~栞子与两张面孔~》。三作连登书榜前10的实力名副其实。该系列的第一卷也名列书榜第9，此外，富士电视台每周一晚9点播出的同名电视剧也对新受众群的开发立下汗马功劳。稳定的死忠读者群的形成也巩固了该作品的人气。虽然与大奖失之交臂，该作品也进入了2012年书店大奖的最终候选名单。书店大奖的影响力果然不容小觑。

『図書館戦争』『フリーター、家を買う。』『阪急電車』『空飛ぶ広報室』など映像との親和性が高い良質な作品を生み出し続けている有川浩の2作品『県庁おもてなし課』『植物図鑑』が7位と10位。『県庁～』を含めここにきての相次ぐ映画化、ドラマ化で才能のクローズアップは確実。今後のランキングの動向を左右するキーマン（ちなみに女性作家）となりそうだ。

有川浩不断创作出适合改编为各类影视作品的佳作，比如《图书馆战争》，《打工仔买房记》，《阪急电车》，《飞翔宣传室》等。这次她的两部作品《县厅招待科》和《植物图鉴》分列第7名和第10名。可以确定，通过《县厅宣传科》等作品相继改编为电影、电视剧，有川浩的才能也将为世人瞩目。可以说她此后将成为左右书榜排名的重要人物（顺便一提，虽然名字叫有川浩，她可是货真价实的女性作家哦）。

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