1964年東京、88年ソウルに続く、アジアで3度目の夏季五輪、北京大会が8日夜に開幕。メーンスタジアムの国家体育場(愛称·鳥の巣)で華やかな式典が行われた。1896年にギリシャで開催された第1回大会から数えて29回目(戦争で中止の大会を含む)の今回は、過去最多の204カ国·地域から選手1万1193人(大会組織委員会発表)が参加。イラクの参加が直前に決まったが、この日、ブルネイが選手団を派遣しないことが明らかになり、国際オリンピック委員会(IOC)の加盟国·地域すべてがそろうことはなかった。28競技302の実施種目数も過去最多で、開催国·中国の国家を挙げた巨大なスポーツの祭典となった。

 午後8時。花火の音と光を合図に開会式が始まった。フィールドに白く光る五つの輪が浮かび上がった。

 会場中央の球体に地球が描かれると、世界の人々の笑顔が周りを囲んだ。政治色は影を潜め、悠久の歴史と現代の躍進、そして平和をアピールするパフォーマンスが続いた。

 午後9時過ぎ、ギリシャを先頭に選手が入場してきた。その後は漢字(簡体字)表記の1文字目の画数が少ない順に行進が続く。

 最大の注目となった聖火の点火者は、体操の元五輪金メダリストで「国民的英雄」として知られる李寧(りねい)さん(44)が務めた。84年ロサンゼルス五輪の種目別で3個の金メダルを獲得した大スター。トーチに点火した後、ワイヤーにつり上げられ競技場最上部の壁を駆けるように動きながら場内を一周。聖火台に近づき火をともすと「鳥の巣」は大歓声に包まれた。

 聖火台は、高さ約70メートルの競技場の屋根より高い位置に設置されていた。李さんは、そこからつながった導火線に点火。大きな炎が聖火台まで走り、北京の夜空に輝いた。その瞬間、北京市内各地で一斉に花火が打ち上げられた。ダイナミックな演出だった。

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