結論

『平家物語』は庶民、貴族、武士、さまざまな人物像を生かし、彼らの運命の起伏を描写して、その中に貫く「無常観」を訴えるのである。神仏の融合は日本中世における特別の現象で、自分の国の未熟な宗教文化を守り、さらに良い発展を遂げようとする考えで、仏教を利用したのである。神仏習合の産物として、無常の思想が結構長い間に日本人の考えを抑えた。小論はこのような検討を通じ、「無常観」というのが、単なる現世に不満や失望を混じる無常ではなくて、それがまた日本化した仏教の思想を吸収してから、往生の考えを加える来世に憧れる宿命論だということが分かった。このような宗教理念は、日本の中世に深く影響を与え、日蓮宗や真言宗などの派閥も形成してきた。素晴らしいことに、日本民族はこのようにいつも積極的にすぐれたことを取り込み利用したおかげで、どんどんよい国家になってきたのではなかろうか。

謝辞
四ヶ月を経て、多くの方々のご指導及びご協力のお陰で、順調に本論文を書き上げることができました。心より感謝の意を述べさせていただきたいと思います。
まず、この四年間にいろいろとお世話になって、日本語学部の先生方々に厚く御礼を申し上げます。
そして、本論文を書いている間に、テーマの選定から論文の構造まで、指導教官である李冬松先生に大変貴重なご意見をいただき、先生のなみなみならぬご協力があるこそ、論文をうまく完成することができました。ここで感謝いたします。
また、小論を審査し、答弁会にご出席の先生方に厚く感謝の意を申しあげます。
最後に、この場をお借りして、いつも応援してくれた先輩たちや友達にも、感謝いたします。

参考文献

[1]《平家物语图典》上海三联书店20058
[2]周启明、申非译《平家物语》人民文学出版社19846
[3]西乡信纲《日本文学史》人民文学出版社1978
[4]石田一良『日本文学史』神奈川東海大学出版社1994
[5]花山信騰『日本の仏教』三省社19847
[6]松井嘉和『日本文化史』凡人社19955
[7]石田一良『カミと日本文化』ぺりかん社1983
[8]山折哲雄『日本の神々の始原』平凡社1995
[9]川崎庸之『日本仏教の展開』東京大学出版会1982
[10]方海燕《论日本神道教的现世性特征——以中世以前神道和佛教的相互关系为中心》日语学习与研究2007,2:39-43

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