多灾之国 脱逃为上

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さて労(ねぎら)いをかけるべきだろうか、こんな一句がある。〈非常口に緑の男いつも逃げ〉田川飛旅子(ひりょし)。見慣れたあのピクトグラム(絵文字)は日本で生まれて国際規格になった。世界のいたるところで、彼(彼女)はきょうも逃げている。

有一个东西,或许应该犒赏一下。请看这一首田川飞旅子创作的俳句,<安全出口有标识,绿色牌牌人皆知,始终指引脱身路,全靠这名好男子>。这一司空见惯的pictogram(图象文字)诞生于日本,现已成为国际通用的标准标识。在世界任何地方,他(或她)今天仍处于遁逃脱身之 中。

これも「逃げ」に類するニュースだろう。緊急地震速報に接した人のうち、6割が何らかの危険回避の行動をしたことがあると、気象庁の調べでわかった。2817人の回答だが、一方で、したことがない、できなかった、という人も4割にのぼっていた。

这恐怕也是属于“遁逃”之类的一条新闻,据气象厅的调查表明,在接受到紧急地震快报后的人当中,有6成采取了某种规避危险的行动。这一份由2817人作答的的调查同时也表明,另一方面,未采取、或不能够采取行动的人数也达到4成之多。

したことがない理由の一端には、速報の「打率」もあろう。東日本大震災以降に104回発表したが、うち63回は震度2以下の地域にも流れた。しかし約4割当たればオオカミ少年ではあるまい。身構えて終われば幸い。それよりも油断が怖い。

在未采取行动的理由中,最极端恐怕也是因为快报“命中率”的缘故吧。在东日本大地震发生之后共发布了104次(地震快报),其中有63次甚至传达到 了震级仅为2级以下的地区。但是,只要约有4成被预报言中的话,就绝不会被认为是呼喊狼来了的少年。虽严阵以待可最后并未发生,这也算是幸运,与此相比, 不以为然疏忽大意才是最为可怕的大敌。

災害列島のこの国には、1年のどの日にも、大小の自然の爪痕(つめあと)と、人々の涙が刻まれていよう。旧暦のきょうは、江戸の末期に長野で善光寺地震が起きている。街はつぶれてから燃え、何千人もが落命したという。

在这个被称为灾害列岛的国家,1年之中的任何一天里恐怕都镌刻着大大小小被自然挠伤的爪痕和人们辛酸的眼泪。农历的今天是江户末期长野发生善光寺地震的日子。据说,城市被地震摧毁后燃起了熊熊大火,数千人命丧黄泉。

今も地震活動は活発だ。多くの地震研究者が3・11後を「われわれの知らない日本列島になった」と言う。地下にかかる力のバランスが変わってしまったらしい。

目前正是地震活动频发时期,很多地震研究者都说自3•11之后“成了我们所看不懂的日本列岛了”。看来,作用于地下的力的平衡发生了变化。

地震予知が絶望視されるなか、地震速報から揺れまでの「数秒」は、最新の技術でやっとひねり出す、なけなしの時間差だ。取るべき行動を決め、反射神経を磨いて、賢く危険から逃げたいものだ。無駄にするのはもったいない。

在此对于预知地震几近绝望的情况下,从发布地震快报到地动屋摇之间的“数秒”正是采用最新技术才好容易挤出的少得可怜的时间差。希望(能够利用这短短的时间)果断决定采取该采取的行动,锻炼自己条件反射的神经,睿智地逃离危险。这要是浪费了的话,那实在是太可惜了。

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