背景介绍:这一系列的《古剑奇谭》同人日文作品是中日民间游戏爱好者聚在一起创作的,牵头人是一位网名叫溟月的人,其官方网站已经明确说明是对2010年夏天中国发售的RPG游戏《古剑奇谭》进行的二次企画创作,并且取得了上海烛龙公司的授权。太古纪事算是《古剑奇谭》这款游戏的序章,主要介绍了游戏开始前那一段仙人和龙的友情故事,以及后来那一段悲剧的由来。

先听一段日文版的太古纪事吧。录音稿由小编自己听写,有些错误的地方还请指正。

【七の一】古の時、神々が人界に住んでいた。火神の祝融(しゅくゆう)は榣山(ようざん)の木を取り三面の琴を作った。そして、それぞれを皇来(こうらい)、鸞来(らんらい)、鳳来(ほうらい)と名づけた。祝融はその三面の琴を愛でてやまなかったが、その中でも鳳来を最も気に入ってよく弾いた。時が流れ、鳳来には霊が宿る、人間のような霊体が持ち、口をきけるようになった。祝融は大喜びで、鳳来に人間の身を与えてくれるように、人類を創造していた女媧に頼んだ。そして鳳来は完全に生霊となり、太子長琴(たいしちょうきん)という新たな名が授けられ、息子のように祝融に扱われった。

 

【七之一】
太古时代,众神居于人间洪涯境,火神祝融取榣山之木制琴共成三把,名皇来、鸾来、凤来。祝融对三琴爱惜不已,尤以凤来为甚,时时弹奏。凤来化灵,具人之形态,能说人语。祝融心悦,托请地皇女娲用牵引命魂之术,使此灵成为完整生命,名为太子长琴,以父子情谊相待。

 

【七の二】
太子長琴は優しく物静かな人であった。修行の他、普段からよく榣山へ琴を弾きに行った。そこで慳臾(けんゆ)という友人ができた。慳臾(けんゆ)は水霊に生息する蛇である。慳臾は弱いが、自分が特別でいつかきっと天地を行き来できる應龍(おうりゅう)になると思い込んでいた。彼は応龍になったら太子長琴をその背に乗せて、風の如く飛び、この世に存在するありとあらゆる美しいものをお見せすると太子長琴と約束した。

【七之二】
太子长琴温和沉静,平日除去清修,便喜爱去榣山旷野奏乐怡情,于此结识好友悭臾,一只榣山水湄边的水虺。悭臾虽弱小,却坚信自己与别不同,终有一日将修炼成通天彻地之应龙。它与太子长琴相约:若成应龙,定要太子长琴坐于龙角旁,带其上天入地,乘奔御风,往来山川之间。

【七の三】
そして何百年がすぎ、神の帝王とも言える伏羲(ふくぎ)は人間のできことに不満を抱き、多くの人を率いて天に昇って去っていった。榣山を名残よしと思う太子長琴も慳臾と別れた。天に昇った後、太子長琴を含め伏羲は自分についてきたものを仙人にした。その後神々は長い歳月を受けて宮殿を作り上げた。三百日渡ってようやくすべての片付けを終えた太子長琴は、人間界に降り榣山へやってきた。しかし、天界の一日は人間界の一年に相当する、人間界では既に三百年が過ぎ。榣山で慳臾の姿が到底見当たらなかった太子長琴は恐らくもう会うこともないと悟った。

【七之三】
之后过去数百年,天皇伏羲不满人间种种,率众离开人界登天而去。太子长琴眷恋榣山风物,却也只得依依不舍与悭臾别过。登天后伏羲将其追随者渡为仙身,太子长琴亦然。众神仙忙于建造天宫,三百日后诸事底定。太子长琴往下界榣山,方才忆起天上一日地下一年,人间三百年匆匆而逝,榣山已无悭臾踪迹,无缘相见。

 

【七の四】
数千年の後、人間界南の地で洪水を引き起こし民たちから恨みを招く黒龍がいた。伏羲に命じられて黒龍を退治に来た仙人はみな痛手を負ってしまったが、黒龍もまた不周山(ふしゅうざん)へ逃げ込んでいった。太子長琴も命令に従い、火神祝融、水神共工とともに不周山へ黒龍を退治に行ったが、災いを招いたこの黒龍がまさかかつて榣山の慳臾だことに驚いた、さらにその時の彼らの戦いもまた、思いもやらなく天を支えるを傾かせてしまった、それにより天地は破滅的な状態となった。

【七之四】
如此时光飞逝,数千年后,一条黑龙于人界南方的戏水之举引来民怨。黑龙打伤伏羲派遣惩戒它的仙将,逃入不周山中。火神祝融、水神共工与太子长琴前往不周山捉拿黑龙,未曾料到此孽龙竟是昔日水虺悭臾。更有意外之事,却是三神仙此行阴差阳错,引发不周山天柱倾塌,天地几近覆灭之灾。

【七の五】
神々が何日もかかり何とかして災禍を収めたが、慳臾は制服され、神々の使いとなり、自由もなくした。一方で、罰を受けった祝融と共工とは異なり、太子長琴は仙人の身分が剥奪され、人間界に追放された。その上、どれほど輪廻転生しても、永遠に愛情を得られず、天涯孤独の身でいると定められた。

【七之五】
众神旷日持久奔走辛劳,灾劫终平。悭臾被女神赤水女子献收为坐骑,再无自由;共工、祝融往渤海之东深渊归墟,思过千年;太子长琴被贬为凡人,永去仙籍,落凡后寡亲缘情缘,轮回往生皆为孤独之命。从此天界得一女神的黑龙坐骑,少去一位擅弹琴曲的仙人。

【七の六】
しかし、追放されて転生するはずであった太子長琴は魂が榣山で未練がましく留まっていたところ、人間界の龍淵(りゅうえん)の一族の角離(かくり)という工匠に捉えられた。角離は太子長琴の魂魄を無理矢理に分離し、それを禁忌の法術により、焚寂(ふんじゃく)という邪剣の鍛冶に捧げた。耐え切れぬ痛を味わった残れの霊魂はその場を逃れ、ちょうど出産を間近に控えていた角離の妻がその腹に孕んでいた子についた。そしてほどなく、その子供はこの世に誕生した。しかし彼は小さい頃から、何か思いついたように常にぽかんと焚寂の剣を見つめていた。しかしこの後焚寂を含め龍淵一族に鋳造された七子の邪剣はすべて女媧(じょか)に封印されてしまった。焚寂を見失ったせいか、その子は剣作りの炉に身を投げ、息絶えた。

【七之六】
太子长琴原身凤来既毁,三魂七魄于投胎途中,在榣山眷恋不去,被人界龙渊部族之工匠角离所得。角离以禁法取其命魂四魄铸焚寂之剑,魂魄分离之苦难以细说。所余二魂三魄不甘散去,无所归处,逢角离之妻临盆,二魂三魄附于角离之子命魂,不日出生。角越自小时常呆望焚寂,似心有所感。后龙渊部族所铸七柄凶剑遭女娲封印,角越因失去焚寂之剑投入铸剑炉中,自焚而亡。

【七の七】
時は逝く川のように流れがたえない。龍淵族、邪剣、不周山の災禍さえも、すべていつかそういう流れにかき消されたものに過ぎない。太子長琴もそれに逆らえず、自分の天命から永遠に逃れられないだろうか。

【七之七】
时如逝水,永不回头,龙渊崛起与消亡。太古凶剑,甚至天柱倾塌的灾劫,万事万物仅是天地循环之一二,太子长琴的命运,已然湮没于历 史洪流之中。

歳月は長い川のように尽きそうもない。滄海もいつか変じて桑田となる。私だけが、時間の隙間に残されて、帰る場所はどこにもない。

岁月如长河无尽,沧海也变成桑田,或许只有我,独自遗落在时间的罅隙,永无归途。

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