沪江网:《浮尘》是一部描绘出许多社会现实面的都市职场情感戏,您看过该作品的小说原著吗?拍完这部戏给您带来了哪些影响?

矢野浩二:

原作は読みました。誰しも豊かな安心な生活、未来を求めています。私もそうです。社会の中で時には目をつぶって下さなければならない決断もあります。ただ手段を間違えてはいけない。この作品は人間の欲望の空しさ、儚さを如実に表現しています。特に土井はその代表の一人でもあります。

我读过原作品的。任何人都向往富裕安定的生活和未来。我也一样。在社会上处事,有时候不得不睁一只眼闭一只眼。但求不能用错处事方法。这部作品如实地描绘了人类虚幻而又脆弱的欲望。土井就是其中一个典型的代表。

沪江网:许多观众评价在《浮沉》里您饰演的土井总监是位苛刻且不近人情的上司,您可以谈谈您眼中的土井吗?

矢野浩二:

視聴者の言われるように土井は仕事に対して厳しい姿勢をもっている人物ですね。いわゆる仕事人間。人によっては「土井は悪人だ!」と言う人もいますが、私はそうは思いません。彼は悲劇の人物だと感じています。心の寂しい男、仕事での成功が全てという認識。もちろん、仕事に対する姿勢は悪いとは思いません。私は最初の台本読みの作業から彼を“否定”という観点から見なかったです。「ここの考えは自分と同じ」というように自分と重なる部分を探しました。正直いくつか賛同できる部分もありました。

正如观众所说,土井是一个对待工作非常严格的人。也就是所谓的工作狂。有的人可能会说“土井是坏蛋!”,但是我不这么认为。我觉得他是个悲剧性的人物。他内心寂寞、认为工作上的成功就是全部。当然,我不认为他对待工作的态度有什么错。我在最开始读剧本时就未以否定的态度去看待他。而是探寻了“他这个想法跟我一样”这种与自己重叠的部分。说实话他有一些观点我也是赞同的。

劇中で土井が説いた“鮭の物語”は私も同感の思想です。「人間は鮭のように時として命をかけて自ら逆流に向かって這い上がっていく精神が必要。」 2001年、自分の決意の元、日本から中国に来た。ある意味、私も逆流を乗り越えてきました。今もまだ逆流の中かもしれません。でもその逆流の中が実は楽 しくて充実な時間であることを今冷静に理解できます。だから辛くても前を向こうと思っています。そんな自分なりの理解が私にはありまして、土井という人物 になんの抵抗もなく入っていけました。

对于剧中土井说到的“三文鱼的故事”,我也有同感。“人有时候应该像三文鱼一样,有一种就算拼了命也要逆流而上的精神。”2001年,我下定决心从日本来到了中国。某种意义上,我算是战胜逆流了。现在也有可能还在逆流之中。但是,我现在清楚地认识到在这逆流之中所度过的时光是欢乐并充实的。所以就算辛苦,我也要继续前进。对于土井这个人物我有自身的理解,所以也很顺利的进入了这个角色。

沪江网:《浮沉》的结局里,土井因生意失败最终跳楼自杀了。您认为为何这位土井总监会选择这样一个结局呢?

矢野浩二:

これは監督又は脚本家に聞いてください(笑)。確かに結末は残酷ですね。中国の視聴者から沢山の同情的な意見を聞きます。でも考えてみてください。以前中 国のドラマ映画での日本人役は軍人像で狡猾と思われるキャラクター設定でした。それが今回は日本人の死という結末に同情の声が出ている。昔は「死んで当 然」の日本人像から今回は「なぜ死ぬ?」。この変化を通して中国ドラマ映画界での日本人役のカラーの幅が明らかに広がりつつあると言えます。

关于这个请询问导演或者是编剧吧(笑)。这的确是个很残酷的结局。我也听到了很多来自中国观众的同情之声。但是请试想一下。在以前的中国影视作品中,日本人都是以狡猾的军人形象设定的。但这次以日本人的死来做结局却出现了同情的声音。从以前 “死是理所当然的”的日本人形象到这次的“为什么会死?”。通过这个变化,我们可以清楚地看到在中国的影视作品中日本人的角色风格正在不断拓宽。

沪江网:许多观众对您在剧中流利的中文发音表示赞扬,您在拍戏前会对中文发音做特殊训练吗?

矢野浩二:

そんな流暢な中国語ではありませんので、恐縮します。撮影前の準備についてお話します。中国では台本はまずクランクイン前に全話の台本が手に入ります。今回の《浮沈》は30話、クランクインが去年の12月1日でした。私の場合は9月下旬には1話から30話までの改定稿を頂いておりました。11月中旬頃頂いた最終稿では少しの変更はありましたが、基本的な部分は変更はなかったので、時間の余裕をもって準備ができました。今回はほとんどが中国語でしたので大変でした。12年生活しているとは言え私の母国語は日本語、母国語でない言葉を母国語のように普通の感情が入った台詞を発するのは難度があります。母国語のように話すにはやはり時間をかけないといけません。短期集中で台詞を入れても頭や身体には染み込んでいかない。頭や身体に染み込ませるにはやはり1ヶ月2ヶ月の積み重ね練習の時間が必要です。

很惭愧,其实我的中文并没有说得那么流畅。那么就来说说拍摄前的一些准备吧。在中国,开机前就会拿到整部剧的剧本。《浮沉》这部剧共有30集,开机是在去年的12月1日。我是在9月下旬拿到了第一集到第三十集的修改稿。11月中旬左右拿到的最终稿上稍微有一些修改的部分,但大体的内容都没有变,所以还是有比较充裕的时间进行准备的。这次几乎都是用中文讲台词,所以很辛苦。虽说在中国生活了12年,但毕竟我的母语是日语,要用不是母语的语言来说台词,并且还要像母语一样说得有感情其实很难。要把中文当成母语来说要花很长时间。就算短时间内把台词背下来,头脑和身体也无法消化。想要完全掌握的话,一两个月的反复练习是非常必要的。

共演者の女優が撮影中「台詞は1週間ぐらいで覚えたの?」と軽々しく聞いてきたので「何言ってんだ?1週間でできるはずないだろう~2ヶ月だよ!」と言ったら彼女はビックリしていた。「日本語の台詞だったらそんなことないでしょう?」と言ったので、「日本語だと気持ちは中国語よりも楽。でも同じくらい時間をかける」と言ったら「へぇ~!」ってびっくりしてました。役者はみんなそれぞれ主観と習慣が違うんですよ~(笑)

同剧的女演员在拍摄时不经意地问了我一句:“你记台词大概花一周左右时间?”,我的回答让她吓了一跳:“什么?怎么可能一周?要2个月。”然后她说:“要是日文台词就不会那么花时间了吧?”我回答到:“如果是日语的话,情绪酝酿方面会比较轻松。但是花的时间是差不多的。”她又吃惊地叫到:“诶~!”演员们各自的想法和习惯都不一样呢。(笑)

沪江网:您近年来在不同的影视作品中挑战了多种多样的角色,并获得了观众们的肯定。您目前觉得最满意的是哪个?接下来还想挑战怎样的角色?

矢野浩二:

今回の《浮沈》もそうですが、過去に友情出演した映画《東風雨》でのスパイ役、戦争によって幼馴染みの中国人との心の葛藤を描いたドラマ《翡翠鳳凰》、冷血なスナイパー役を演じた高希希監督のドラマ《狙撃手》、初めての軍人役の2005年放送のドラマ《記憶の証明》。それぞれ思い入れのある役です。今後、どんな役に挑戦したいか、具体的に思いつきませんが。。いずれにしても“挑戦しがいのある役”に挑戦したいですね。常に挑戦しないと前に進めませんから、躊躇している暇はありません。

此前出演的许多角色我都很喜欢,包括这次的《浮尘》里的土井,还有之前友情出演的电影《东风雨》中的间谍,因战争而与自幼相识的中国人产生纠葛的电视剧《翡翠凤凰》中的角色,在高希希导演的电视剧《狙击手》中饰演的冷血狙击手,以及在2005年播出的电视剧《记忆的证明》中首次出演军人的角色。关于今后想挑战怎样的角色,现在还没有具体的想法。但是无论如何都想演“值得去挑战”的角色。如果不经常挑战的话就不可能进步,所以没有闲工夫犹豫不决。

沪江网:2012年下半年您的工作计划是?会有新的作品和大家见面吗?

矢野浩二:

いくつかドラマ、映画のお話を頂いています。いずれも今まで演じたことのない役になると思います。期待して見守っていて下さい!

目前接到了几个电视剧、电影的邀请。都是目前还没有演过的角色。敬请期待,并请继续支持我吧。

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