【書評】『ふりむけば中国語』

【书评】ふりむけば中国語

書名:『ふりむけば中国語』著者:相原 茂(著) 出版社:現代書館    価格:1,890円(税込)

书名:『ふりむけば中国語』  作者:相原茂    出版社:现代书馆    售价:1890日元(含税)

毎回、好評を博している相原先生のエッセイ集の最新刊『ふりむけば中国語』が全国発売されている。
書名の由来はビジネスや観光はもちろんのこと、日常生活でも見聞きする機会が多くなってきた中国語で、すっかり身近になった中国の人々の「生態」を、彼らの「ことば」を通じて描き出すのが本書の目的だ。

每次都获得众多好评的相原先生的散文集,其最新作品《ふりむけば中国語》开始全国发售。
书名的由来不仅是来源于商务交往、旅游观光,还有在日常生活听闻机会较多的中国话,通过身边的中国人的“语言”,将他们的“生活状态”完全描绘出来,是这本书的目的所在。

登場するのは著者が実際に出合った中国各地のタクシー運転手から日本にやってきた中国人留学生と幅広く、文字通り彼らの「一言一句」が読者の異文化交流となる構成だ。

在本书中登场的,从作者实际在中国各地遇见的出租车司机,到来日本的中国留学生,范围非常广泛,的的确确是他们所表达的“一字一句”,构成和读者的跨国文化的交流。

★「中国は、人が多い、競争が激しい、少しでも目立たねばならない。自分の強いところ、長所は前に押し出し、自分を売り込まなければならない。中国人は誰もが自分のプロデューサーだ。」

“中国人多,竞争激烈,至少要有一点引人注目之处。自己强势的地方、优点都要在人前显示出来,必须要毛遂自荐。中国人谁都是自己的制作人。”

★「中国の文化や礼儀作法は少なくとも二度消えている。一度は解放後だ。紳士階級を消滅させたときだ。もう一つは文化大革命だ。人と人との信頼関係がこわれてしまった。……」

“中国的文化和礼仪至少有两次消亡的过程。一次是在解放后,绅士阶级被消灭。还有一次是在文化大革命时期,人与人之间的信赖关系被破坏……”

★「「親しき仲にも礼儀あり」の日本と、「親しき仲には遠慮なし」の中国である。」

在日本是“即使关系亲密,也要以礼相待。”而在中国则是“如果关系亲密,互相毫不客气。”

★「自国語で濾過させて取り込む中国と外来語をカタカナ表記にしただけで取り込んでしまう日本語。」

“中国是用自己国家的语言进行过滤后改编新词,而日本将外来语只是用片假名进行标记后拿来使用。”

主な原稿はサーチナ寄稿していただいたテキストに手を入れたもので、書き下しの素敵なイラスト随所に添えられている。中国語の上達に役立つのはもちろんのこと、「おばさん」と「おばあさん」、「服をきてください」と「服をきってください」の使い分けなど、中国人の話す「奇妙な日本語」から日本語の手強さを知ることもできる。単語や文法を覚えることも大切だが、すべては五感研ぎ澄ますことからはじめたい。(編集担当:前野晴男)

主要的原稿是投稿Search收到的文本,信笔写来的精彩图解随处可见。对于中国话的精进学习当然有很大的帮助,也可以通过“おばさん”和“おばあさん”,“服をきてください ”和“服をきってください”等的用法上的区别,也就是从中国人所说的“奇妙的日语”来深入了解日语的精髓。单词和语法的记忆虽然也是很重要的,然更想从人类的“五感”开始全面地去感受语言吧。(责任编辑:前野晴男)

【目次】

第1章 永遠の隣人中国(はじめから国際社会;緊張社会 ほか);
第2章 日中いぶこみの風景(天、怒りたまひしか;お金の使い方 ほか);
第3章 変貌する中国の社会と文化(場面語―中国も空気を読む時代に;ホワイトカラーが主人公に ほか);
第4章 ふりむけば中国語(クルマの話から;知らない中国語 ほか)

(目录)
第1章  永远的邻居中国(从头开始的国际社会;紧张社会等等);
第2章  日中威严混杂的风景(上天,怒火降临;用钱的方法等等);
第3章  变化中的中国社会和文化(场面话——中国也到了察言观色的时代;白领阶层是主人公等等)
第4章  回顾中国话(从汽车的话题开始;不知道的中国话等等)

声明:双语文章中,中文翻译仅代表译者个人观点,仅供参考。如有不妥之处,欢迎指正。