BJTビジネス日本語能力テスト 中国での全国実施について

2007年12月27日

ジェトロは「BJTビジネス日本語能力テスト」(以下BJT)を2008年度から日系企業の多く進出している中国本土7都市で実施する。進出日系企業は2万社を越えており、日系企業側の日本語人材評価ニーズと、日系企業で働きたい中国人のニーズに応える。BJTは日本語人材活用のための客観評価ツールとして注目されてきており、中国全土での実施実現により、日系企業、教育機関などでの活用が拡大する見込み。

中国では、香港において96年から実施、本土においては大連市長の要請を受け2005年11月から大連で先行実施していたが、日系企業での採用、昇進・昇格、学習奨励など、日本語人材活用のための評価ツールとして活用が拡大してきていた。大連での普及が進むにつれ日系企業を中心に人材活用ツールとして注目され、企業から中国の他の都市での実施について要望が寄せられていたもの。中国の全国展開においては、試験の安定・継続実施を念頭に、認可のとりつけ、大規模試験の実施において信頼のおけるカウンターパートの選定を行っていたが、このたび、中国教育部直轄の試験センターと全国実施の契約の運びとなった。

「BJTビジネス日本語能力テスト」は教育部(文部科学省に相当)が認可する16番目の外国のテストとなる。

実施概要
実施地:2008年度は日系企業が多く進出している7都市(北京、上海、大連、瀋陽、広州、天津、青島)
実施日:6月/11月の年2回
受験料:630元
申し込み等:教育部試験センター WEBでの申し込み・受け付け

参考:BJTビジネス日本語能力テストの特徴
「BJT」は、ビジネス場面での日本語によるコミュニケーション能力を測定するテスト。
・点数表示(例:TOEIC)、800点満点・聴解/聴読解/読解の3部構成・客観能力測定・大規模一斉試験(年2回 6月/11月、世界32都市)
・ビジネス場面での日本語によるコミュニケーション能力を測定

参考:中国教育部試験センター
1994年設立の教育部直轄機関。
1.大学入試、2.独学者の資格試験の開発・実施、3.社会人テストの開発・実施、4.外国のテストの選定・実施 を独立採算で行う試験専門機関。