万葉恋歌 「-藤の章-」(遊佐浩二) 10 醉人的恋情(下)
突然の行動に彼女は驚いたかもしれない。でも…僕の心はひどく落ち着いていた。嵐がようやく通り過ぎた後のように。彼女の顔を見た瞬間、自分のしたことの重さを知った…とっさに出た言葉は… 「あっ、ごめんごめん~僕、いま結構酔ってるし。」 ひどいことを言ってしまった。彼女だけにはこんなことを言うつもりなかったのに… 「君の髪についた花びらを取ってあげようとしたら、顔を近づきすぎたんだ。僕よくやっちゃうんだよね~それでなぜか好きでもないのに付き合うことになっちゃったり。このことは忘れて。君の好きな人にも悪いし。…帰ろう。」 『紫草のにほへる妹をにくくあらば人妻ゆゑにわれ恋ひめやも』 美しい君を憎かったら、ほかに思い人がいる君を愛したりはしない。 僕は…君の好きな人が羨ましくてたまらない。
对于我这突然间的举动,她或许感到吃惊。但是,我的心里却非常平静,就像暴风雨前的平静。 在看到她的脸的瞬间,我知道自己刚才做的事情有些过分,最先说出的话是: “啊,对不起对不起,我现在已经喝得很醉了。” 我说了很过分的话。明明只有对她,我从来都没有想过会说这样的话…… “我本来想把你头发上的花瓣拿掉,不小心脸凑得太近了。我经常会这样子呢,然后,也没有什么喜欢不喜欢的,就交往了起来。忘了这件事吧。对你喜欢的人也不好……回家吧。” 『妹妍如紫茜,焉能憎厌;况知已是人妻,尤使我生恋。』 如果我会讨厌如此美丽的你,那是因为我不能去爱已经心有所属的你。 我……对你喜欢的人,真是羡慕的不得了。