手紙を書くうえで、よく使う言葉の中にも、間違えやすいものや正しいかどうか迷うといったものもあります。たとえば、以下のような文章の「お手紙」の「お」についても、どちらか迷うことが多いと聞きます。では、その意味と使い方について見直してみましょう。

写信时,即使是经常使用的表达,也会遇到容易用错的,以及不知道对错而纠结的情况。比如,对下述文章中"お手紙"的"お"据说也有很多人没来由觉得困惑。那么就让我们来重新审视其意义和用法吧。

例句

A:「お手紙ありがとうございました」
B:「突然お手紙を差し上げます失礼をお許しくださいませ」
C:「先日お手紙いたしました井上でございます」
この表現は正しいのでしょうか?

上述的表达正确吗?

正解と解説:これらはいずれも正しいとされています。まず、Aの「お手紙」は、相手からの手紙=相手の行為を高めている尊敬語としての使い方で、これは迷うことは少ないでしょう。

正确答案与解说:这几个句子都没错。首先,A的"お手紙"是用于对方写的信,也就是抬高对方行为的尊敬语,这句应该没有什么争议。

それに対して迷いやすいのはBやCです。自分の書いた手紙に「お」を付けるのはおかしいのではないかという点で迷うようです。しかし、これらは自分が書いた 手紙であっても、相手への手紙、相手に差し上げる手紙として考えると、「お」が付く意味が理解できます。この場合の「お手紙」とは、向かう先を高める意の 謙譲語(謙譲語1)としての使い方です。このように「お手紙」は、尊敬語、謙譲語(詳しくは「謙譲語1」)の使い方以外にも、ときに美化語の意味でも使われることがあります。

而相对来说B和C更容易迷惑人。让人迷惑的地方就在于,在自己写的信前面加上"お"是否合适。可是,尽管是自己写的,但是信本身是给对方的啊,这么考虑的话就能理解在此加上"お"的意思了。这种情况下"お手紙"就是用于抬高对方的谦让语(谦让语1)了。"お手紙"除了用于上述的尊敬语和谦让语(准确来说是谦让语1)以外,有时还能用于美化对方的意思。

尊敬語としての用法 例:「先生が先日お手紙をくださった」

用作尊敬语  例:老师前些天给我写了信。

謙譲語(謙譲語1)としての用法  例「先生に昨日お手紙を差し上げた」

用作谦让语(谦让语1)  例:昨天我给老师写了信。

「本屋さんでお手紙の書き方の本を見つけた」「お手紙用の便箋を買いました」などは、尊敬語や謙譲語1の類ではなく、美化語としての使い方に当てはまると見ら れます。同じ「お手紙」という言葉ひとつでも、それぞれ違った意味を持つ点は少々ややこしいものですが、「お手紙」に同じく、尊敬語とともに謙譲語1とし ても使っている言葉は案外多いものです。ほかにどのような例があるか探してみましょう。いずれも日常何気なく使っている言葉ばかりですね。

"本屋さんでお手紙の書き方の本を見つけた"、"お手紙用の便箋を買いました"在这两个句子中,お手紙并非属于尊敬语或谦让语1,而可以看成美化语。同样是"お手紙"这一个词,却还要派生出这么多的意思让人觉得多少有些麻烦,可是,诸如"お手紙"这种能同时用做尊敬语和谦让语1的词语还意外的多。大家也来找找其他还有些什么词吧。应该都是些日常生活中没留意就在使用的词。

例:お電話、お知らせ、ご通知、ご連絡、ご報告、ご案内、お礼、おわび、お見舞い、ご挨拶……など。

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