2004年日语能力考试2级答案(全)
来源:沪江论坛|2006年03月17日 16:15

2004 2級
読解・文法
(200点 70分)

 

問題Ⅰ 次の文章を読んで、後の問いに答えなさい。答えは、1・2・3・4から最も適当なものを一つ選びなさい。

 この話をする前に、「時間というものは作ることができない」という、あたり前のことを言っておきたい。1日が24時間であることを変えることはできない。
 睡眠時間を削ればいいと言う人もいるだろう。必要な睡眠時間は個人差があるうえに、無理をすると苦痛も大きい。楽しいことをするために睡眠時間を削るのはそれほど苦にならないものだけれども、勉強のために睡眠時間を削るなど、①なかなかできるものではない
 では、どうすれば時間ができるのか。おおむね(注1)二つの方法がある。
 ひとつは、自分にとっての「ムダな時間を減らす」ことだ。大学に受かるための時間が必要ならば、それに関係のない時間を減らせばいい。これは必ずしも、食事や入浴の時間を削れというわけではない。②あたり前のように過ごしているムダな時間をなくせばいいのだ。(中略)
 1日1時間はテレビを見てもいいというような、ある程度の娯楽は許されるだろう。でも、どれもこれも十分な時間をとるのは、とうてい(注2)無理な話だ。だから、どうしても自分にとって捨てられないことや捨てられない時間を二つか三つに絞り、それ以外は削らなければならない。
 時間を増やす二つ目の方法は、③「時間の密度を上げる」ことである。時間の密度を上げるということは、1時間で5ページ勉強するのと10ページ勉強するのとでは、時間の密度が倍もちがうということだ。前にも言ったように、勉強をやっていないのに「できる」人は、時間的に多く勉強していないだけで、人の何倍ものスピードで十分な勉強量をこなしている(注3)はずだ。
 ここで浮上して(注4)くるのが、④一見(注5)ムダに見える時間の効用(注6)である。1時間だけはテレビを見る、彼女と電話で話すなど何でもいいのだが「遊び」があることで残りの2、3時間の密度がアップする(注7)なら、それはムダな時間ではなく投資(注8)の時間ということになる。
 ( ⑤ )、時間をうまく使うには、自分であれこれと試しながら、こうしたほうが能率が上がる、これは時間のムダだ、ということを知っていく必要がある。自分で試しつつ、どうやったら時間の密度を上げられるか、何がムダで何がムダでないかを判断できるようになれば、時間を増やすことができるようになる。そして、一度こういう能力を身につけておけば、一生、時間をうまく使える人になれるのである。
    (和田秀樹『まじめすぎる君たちへ』講談社による)

(注1)おおむね:だいたい
(注2)とうてい:とても
(注3)勉強量をこなす:効果的にたくさん勉強する
(注4)浮上する「ふじょうする」:うかぶ
(注5)一見「いっけん」:ちょっと見ると
(注6)効用「こうよう」:役に立つところ
(注7)アップする:あがる
(注8)投資「とうし」:将来の利益のためにお金や時間を使うこと 

問1 ①「なかなかできるものではない」とあるが、何ができないのか。
 1 寝ないで楽しいことをすること
 2 楽しいことをするための時間を作ること
 3 寝るための時間を作って、勉強もすること
 4 寝る時間を減らして、勉強の時間を作ること
 
問2 ②「あたり前のように過ごしているムダな時聞」とあるが、ここでの「ムダな時間」とはどのような時間か。
 1 睡眠時間
 2 食事や入浴の時聞
 3 目標に関係のない時間
 4 大学に入るために勉強する時間
 
問3 筆者は③「時間の密度を上げる」ことについて、どのように述べているか。
 1 時間的に多く勉強する人の時聞の密度は低い。
 2 短い時間で多くの量をこなす場合、その時間の密度は高い。
 3 何倍ものスピードで人と同じ量をこなす人の時闇の密度は低い。
 4 長い時間をかけて、いつもと同じ勉強量をこなす場合、その時間の密度は高い。
 
問4 ④「一見ムダに見える時間の効用」の説明として、合うものはどれか。
 1 テレビを1時間見ることで、情報量が増えること
 2 遊びや投資の情報を得ることで、能率が上がること
 3 恋人と電話で話すことで、会う時間が節約できること
 4 遊びをすることで、かえって勉強の集中力が高まること
 
問5 ( ⑤ )に入る最も適当な言葉はどれか。
 1 つまり
 2 それが
 3 または
 4 ところが
 
問6 筆者の主張と最も合うものはどれか。
 1 時間の密度を上げる努力をするよりも、ムダな時間を減らした方が能率が上がるはずだ。
 2 「できる」人のように、短い時間でより多くの勉強量をこなすには、投資の時間を減らす必要がある。
 3 時間をうまく使えるようになるには、ゆっくりとあせらず、自分のペースで好きなことからやることが重要だ。
 4 時間をうまく使えるようになるには、自分でいろいろやってみて、その時間がムダかどうかを判断する能力を身につけなければならない。

問題Ⅱ 次の(1)と(3)の文章を読んで、それぞれの問いに対する答えとして最も適当なものを1・2・3・4から一つ選びなさい。

(1)「お母さん、もう少し大人になりな(注1)、お父さんくらいに」
 私の背中に6歳の息子が言った。自転車の後ろに乗せ、幼稚園に向かう途中のことだった。ドキッとした。
 確かに私は一日中、3人の子どもに片づけ(注2)をしなさいとか、宿題をやってしまいなさいとかうるさい。頭に来ると子どもと同等(注3)になってけんかをしている。それに比べ夫はその様子を少し離れて見ていてたまに口出し(注4)するくらいで大人なのだ。
 それにしても幼稚園児(注5)の言うことにしては立派過ぎる。「大人って?」と聞いてみた。
 すると、後ろから私の体に手を回して「ほら、お母さんこんなに小さいよ。もっと大人になってお父さんくらい大きくなって!」。なーんだ体の大きさのことだったんだ。
 私は「大人だって小さい人はいるよ。ほら、おばあちゃんなんて大人なのにお母さんより小さいよ」と投げかけた。
 「あのね、おばあちゃんはぼくが生まれる前、大人だったんだよ、でもね、今はおばあちゃんになって縮んだの」。①うーんなるほど
 初めは「大人になりな」なんて言われて反省し、次はおばあちゃんを大切にしなければと考えさせられた。
 幼稚園に着いた。息子は手を振り、門をくぐって(注6)行く。②後ろがいつもより大人びて(注7)見えた
    (上西紀子「ひととき」2001年11月3日付朝日新聞による)

(注1)なりな:なりなさい
(注2)片づけをする:片づける
(注3)同等「どうとう」:同じ程度
(注4)ロ出し「くちだし」:他の人の話に横から何か言うこと
(注5)(幼稚園)児「じ」:(幼稚園の)児童
(注6)くぐる:下を通って抜ける
(注7)大人びて:大人のように 

問1 筆者は最初「大人になりな」という言葉をどのような意味だと思ったか。
 1 子どもに対して立派なことを言って、子どもに尊敬されるようにという意味
 2 子どものようにすぐ感情を表さないで、常に冷静でいるようにという意味
 3 子どもと同等の立場で、子どもの気持ちをよく理解するようにという意味
 4 自分の意見を持って、子どもの行動によく口出しするようにという意味
  
問2 この子どもは「大人」ということをどのようにとらえているか。
 1 子どもを持っている人は大人で、子どもを持っていない人は大人ではない。
 2 孫を持っている人は大人で、孫を持っていない人は大人ではない。
 3 子どもは必ず大人になるが、中には体の小さい大人もいる。
 4 体が大きい人は大人で、体が小さい人は大人ではない。 
 
問3 ①「うーんなるほど」とあるが、このとき筆者はどんなことを考えたか。
 1 年をとって小さくなったおばあちゃんを大事にしようと思った。
 2 息子も大人の会話ができるようになったと思った。
 3 自分ももっと大人になったほうがいいと思った。
 4 自分より夫の方が大人だと思った。
 
問4 ②「後ろ姿がいつもより大人びて見えた」とあるが、なぜそう見えたのか。
 1 子どもの言葉によって、いろいろ考えさせられたから
 2 子どもが一人で手を振りながら歩いて行ったから
 3 子どもなのに大人のようなロの聞き方をしたから
 4 子どもがおばあちゃんの心配をしているから
 
(2) 自分の気持ちを言葉にして身近な(注1)人に話しかけるとき、抽象的な表現をしても、相手には何のことかピンと来ない(注2)ことが多いはずです。①言いたいことは常に具体的に。これが大切です。
 どうしても伝えたいことがある。しかし、わかりやすく表現できない。そんなときは、伝えたい内容を示す具体的な例はないかな、と考えてみるのです。
 (中略)
 あなたに誰かが話しかけてきたと考えてください。このとき、あなたが知っている人の名前や、行ったことがある土地の名前が出てくると、思わず話に引き込まれる(注3)ことがあるはずです。聞いたこともない国の地名が出てきて、その国が抱える問題点を聞かされても、「だから、どうしたの?」と②聞き返したくなるかもしれません。
 ③会話は、相手が参加してくれてこそ成立します。だったら、相手を話題に引き込む材料が必要です。それが、具体例なのです。あるいは、お互いがよく知っている固有名詞(注4)なのです。
    (池上彰『相手に「伝わる」話し方』講談社による)

(注1)身近な:自分に関係が深い
(注2)ピンと来ない:すぐには分からない
(注3)話に引き込まれる:話に興味を感じて聞く
(注4)固有名詞:人の名前や地名、会社名など 

問1 ①「言いたいことは常に具体的に」の後に続くと予測されるものはどれか。
 1 話さなくてもいい
 2 表さなければならない
 3 思い出すかもしれない
 4 わかるようになるだろう
 
問2 ②「聞き返したくなる」のはなぜか。
 1 自分の話す内容に相手は関心がないから
 2 その国の話題について自分は興味があるから
 3 その話は自分にはあまり関心がないことだから
 4 相手が関心のない話題に自分も興味がないから
 
問3 ③「会話は相手が参加してくれてこそ成立します」とはどういう意味か。
 1 会話の相手が話したいと思わなければ、会話はできない。
 2 相手が身近な人なら話題に引き込まれて会話ができる。
 3 会話の相手によって話し方を変えていては、会話はできない。
 4 会話の相手は具体例がなくても会話に参加することができる。
 
(3) 国民の多くが、自分たちのいいように税金を使ってほしいと考えている。道路を作ってもらいたいとか、学校をたくさん作ってほしいとか、反対に何も作らなくていいから、その分税金を安くしてほしいとか、いろいろな意見がある。
 税金は国民が払ったものである。しかし、税金が自分たちの都合がいいように使われないと言って、①政府を批判するのはどうかと思われる
 税金の使い道(注)は、必ずしも国民の思いどおりにはならない。ある国民にとって都合のよい使い道であっても、国全体から見るとそうでない場合があるからである。たとえば、税金を使って、ある県に高速道路を作ったと考えてみよう。その県の人々にとっては、高速道路が作られれば生活が便利になる。観光客も増える。( ② )、同じだけの税金を払っている他の遠くの県の人にとっては、その高速道路を使う機会は全くないだろう。
 このように、税金を全体にバランスよく使うことは難しい。したがうて、国民は自分たちの直接の利益にならないといって、単純に政府を批判するべきではない。一方で、政府もできるだけ不公平が生じないように、十分気をつけて税金を使ってもらいたいものである。

(注)使い道:お金などを使う方法、目的

問1 ①「政府を批判するのはどうかと思われる」とあるが、筆者の考えに最も近いものはどれか。
 1 政府の決定に賛成だ。
 2 政府の決定に反対だ。
 3 政府批判に疑問がある。
 4 政府批判と同様の意見だ。 
 
問2 ( ② )に入る最も適当な雷葉はどれか。
 1 しかし
 2 それで
 3 したがって
 4 そのうえ
 
問3 本文の要約として最も適当なものはどれか。
 1 税金が自分たちにとって都合よく使われるように、国民は政府を批判していくべきである。
 2 政府はいつも国民に平等に利益があるように税金を使っているので、批判されるべきではない。
 3 税金の使い道を決める時、政府は全体のバランスを重視しているので、不公平感が生じることは少ない。
 4 税金は全ての国民にとって直接利益になるわけではないが、政府はそれを平等に使うよう努力をするべきである。

問題Ⅲ 次の(1)から(5)の文章を読んで、それぞれの問いに対する答えとして最も適当なものを1・2・3・4から一つ選びなさい。

(1) ふるさとや家族について、はじめて意識的に考えたのは18歳のときだった。つまり、家族と離れて、東京で一人暮らしをはじめたときである。
 かなり重症(注1)のホームシック(注2)で、休みになるとすぐに帰省(注3)した。で、帰って何をするかというと、特別なことは何もない。
ふるさとは、帰ってみると、実になんでもないところである。そして、そのなんでもなさが、ふるさとの魅力なのだ、と思う。
 あたりまえのことの大切さやありがたさに気づくためには、すこし離れて見るのがいい。ふるさとを離れると、ふるさとのよさが見えてくる。
    (俵万智『101個目のレモン』文藝春秋による)

(注1)重症「じゅうしょう」:病気が重いこと
(注2)ホームシック:ふるさとを離れている者がふるさとを恋しく思う様子
(注3)帰省「きせい」:ふるさとに帰ること

【問い】 本文の要約として最も適当なものはどれか。
 1 ふるさとから離れていると、都会にあるものがふるさとにはない二とに気づくことがある。
 2 ふるさとは都会から遠く離れていて、何もないように見えるが、よく探してみると、都会と同じような魅力がある。
 3 ふるさとのように、あるのが当然だと思っているものの価値は、そこから少し距離を置くことでわかるようになる。
 4 ふるさとで家族と暮らしていると、そのありがたさが意識できるので、なんでもない日常の生活の大切さがわかるようになる。
 
(2) 建物や部屋、家具などには直線が多く使われています。作りやすくむだが少ないことが、その理由です。しかし、直線には冷たい感じをあたえるという欠点もあります。
 一方、曲線は、暖かい感じややわらかい感じをあたえるので、最近では、技術の進歩もあって、曲線を用いることも多くなってきました。
 家でも、大きなまるいテーブルをひとつおくと、すわることのできる人の数もあまり制限をうけず、心理的にもやさしい感じをあたえます。
    (家田重晴『すぐに役だつ保健シリーズ⑨ 健廉をささえる環境』ポプラ社による)

【問い】 最近の建物や家具の作り方の傾向として、この文章の内容と合っているものはどれか。
 1 作りやすさを考えて直線を使うことが多くなった。
 2 暖かい感じがする大きいものを作るようになった。
 3 やさしい感じをあたえる曲線を使うことが多くなった。
 4 技術の進歩により直線と曲腺を混ぜて作るようになった。 
 
(3) 演劇でも書物でも、文化や芸術には、知らない世界に自分の身を置き換え、身近な(注1)ものにするという力がある。それは「人の身になって考えてみるという想像力が培われる(注2)ことでもあると思う。
 この想像力により、様々な差異(注3)を超え、世界の人々が同じ「人間」として、幸せに生きてほしいという願いが自然にわいてくる。実はこういう文化の力こそが平和につながる大きな力なのかもしれない。
    (東美恵子「壁超える想像力」2002年11月3日付 読売新聞による)

(注1)身近な:自分に関係が深い
(注2)培う:育てる
(注3)差異:違い 

【問い】 「こういう文化の力」というのは、どのような力か。
 1 世界の人々が平和に生きてほしいと願う力
 2 いろいろな文化の違いを比較し、理解する力
 3 外国の文化や芸術を見て、わからないところを考える力
 4 演劇や書物を通して、自分とは異なる世界を想像する力
 
(4) 私は、思いきった差別教育をしようと考えている。勉強する子はほめてあげよう。怠ける子は叱ろう。よい事をしたらほめよう。悪い事をしたら叱ろう。煙できれば、一人一人の子を、よく観察して、なるべくたくさん良い所をみつけ出してほめてあげよう。ほめるときは、なるべくたくさんの人の前で、はっきりほめて、多くの人にも祝福(注)してもらおう。叱る場合は人の知らないところで、静かに叱られる理由がよくわかって反省してもらえるように叱ろう。
    (中島司有『書のこころ』講談社による)

(注)祝福する:幸せを祈ったり、祝ったりすること

【問い】 筆者の言う「差別教育」とは何か。
 1 怠ける子や悪いことをした子はみんなの前ではっきり叱り、勉強する子やいいことをした子は静かにほめること
 2 勉強する子やいいことをした子はみんなの前でほめ、怠ける子や悪いことをした子は理由がわかるように叱ること
 3 勉強する子やいいことをした子と怠ける子や悪いことをした子とは違うグループにして、たくさんの人に知らせること
 4 勉強する子やいいことをした子と怠ける子や悪いことをした子とを混ぜてグループを作り、できるだけ悪いことをしないように指導すること
 
(5) 下のグラフは、「進学の最終目標をどこまでと考えているか」という質問に対する日本の高校生の答えを、1982年か2002年まで10年ごとにまとめたものである。なお、1982年の調査では大学と大学院を分けなかったが、1992年と2002年の調査では分けて聞いた。



【問い】 グラフの説明として最も適当なものはとれか。
 1 20年間の変化をみると、「高校」と「短大、高専」が大きく減少している。一方、「大学」という答えは増加傾向にあるが、「大学院」については、ほとんど変化が見られない。
 2 20年間の変化をみると、「高校」と「短大、高専」が大きく減少している。一方、「大学・大学院」」という答えは増加傾向にあり、特に、「大学院」は1992年から2002年にかけての伸びが目立っている。
 3 20年間の変化をみると、「高校」と「短大、高専」が約2分の1に減少している。一方、「大学」という答えはあまり増えていないが、「大学院」については1992年からにかけての伸びが目立っている。
 4 20年間の変化をみると、「高校」と「短大、高専」が約2分の1に減少している。一方、「大学・大学院」という答えは1982年から1992年まではあまり増えていないが、1992年から2002年にかけては大きく増えている。

 

 

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