捏造(ねつぞう)の疑いが指摘されている関西テレビ制作の「発掘!あるある大事典」は、同名のシリーズ本にもなっている。疑惑の一つのレタスについては、3巻目に「快眠を誘う食べ物——レタス」という項目がある。

被指有捏造嫌疑的日本关西电视台制作的电视节目《发掘!生活奥秘大事典》,推出了同名系列丛书。有关介绍莴苣的内容便是疑点之一,也就是第三卷中题为《催眠食品——莴苣》的文章。

★レタス(lettuce):莴苣。▲レタスの茎。/莴笋。


「『あるある』で調査してみたところ、レタスの茎を切ったときに出る白い液体の中に含まれる『ラクッコピコリン』という成分に、実は、沈静・催眠作用があるということが分かりました」。断定的な書きぶりで、その効果の実験の記述が続く。数匹のマウスにレタスの汁を与えると急におとなしくなり、ほとんどのマウスが30分以内に眠ったとある。

“《生活奥秘》节目中做调查时,将莴笋切开后就有富含“Rakukkobikorin”成分的白色液体流出来,实际上这种液体具有镇静、催眠的作用”。这样肯定语气的文字后面,是一段证明效果的实验记录。给几只实验鼠喂了莴苣汁以后,它们马上安静下来,差不多都在30分钟之内睡着了。

しかし、取材班の立ち会いでマウスの実験をした研究者によれば、成果が得られないまま取材班は帰ったという。番組では、瞬間的におとなしくなったマウスに「眠ってしまった」と字幕が付けられていた。

但是,据参加当时节目录制的研究人员称,节目组尚未得出实验结果就已经离开了。节目中,在实验鼠瞬间安静下来的画面上打出了一行“已经睡着了”的字幕。

「納豆ダイエット」「快眠レタス」「味噌(みそ)汁でヤセる」。いずれも、健康や美容への願望と手近な食べ物とが結びつけられている。現代人は耳よりの情報を求めて、いわばパニック一歩前の状態にある。その傾きを利用し、弱みを突いて捏造したとすれば罪は重い。

“纳豆能减肥”、“催眠莴苣”、“酱汤也瘦身”。这些概念无一不是人们追求健康与美丽的渴望和常见食品相结合的产物。现代人追求引人爱听的信息,可以说已经到离危机只差一步的状态了。利用人们这种心理倾向、抓住人的弱点捏造事实,可谓是罪孽深重呀。


「これが一番効く」といった、効果を一言で断定するような情報は疑った方がいい。人の体は複雑で、一つの食品や習慣だけで劇的に変わるものではないだろう。そう簡単には変わらないところが、生き物に備わる安定性でもある。

“一定见效”,对于这种给效果打包票的信息还是留个心眼为好。人体是一部复杂的机器,一种食品或者习惯就能产生质变恐怕不大可能。那些轻易不改变的地方也是生物具有的稳定性。

★備わる(そなわる):设有、具有。▲暖房設備が備わっている。/有暖气设备。


「好き嫌いを減らす」「幅広く食べる」。視聴率こそとれそうもないが、発掘すべきものは、古来の教えの中にもあるようだ。

“减少挑食”、“均衡饮食”。撇开收视率,单说要发掘的东西在古训中不是有很多吗。

以下是摘录日本共同社网站中文频道的消息。

◆关西电视台台长为“辜负观众信任”公开致歉
01.29 11:03
  【共同社1月28日电】围绕信息栏目《发掘!生活奥秘大事典Ⅱ》在节目中捏造实验数据的事件,日本关西电视台台长千草宗一郎28日参加了查证节目并向观众道歉,表示“辜负了观众的信任,再次深表歉意”。

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