妻を車椅子ごと海に突き落として殺害した罪に問われた81歳の夫の初公判が開かれました。40年におよぶ介護生活の実態が明らかになると、すすり泣く声が法廷に響きました。

一名81岁的男子被指控谋杀妻子,初审判决中,他被指控用轮椅将妻子推入海中。而法庭上却不时回荡着啜泣声,该男子照顾妻子近40年的事实被公之于众。


およそ40年にわたって介護してきた79歳の妻を81歳の夫が車椅子ごと海に突き落としたとされる事件。

这位81岁的丈夫涉嫌用轮椅将照顾了近40年的79岁妻子推入海中。

藤原宏被告(81):「間違いありません」

81岁的被告人藤原宏表示:"我没有异议“

高齢者が介護を担う「老老介護」を巡る事件の裁判員裁判、初公判が開かれ殺人の罪に問われている藤原宏被告は起訴内容を認めました。

自己也是老年人,却担当起照顾老年人的责任。围绕着这一”老老相照“的事件,法官进行了初审,被指控犯有谋杀罪的被告人藤原浩对起诉内容供认不讳。

藤原被告は去年11月、神奈川県大磯町の漁港で妻の照子さんを車椅子ごと海に突き落とし、殺害した罪に問われています。検察側の冒頭陳述によると、照子さんが脳梗塞(こうそく)を発症し左半身不随になったのはおよそ40年前。着替えや入浴などが1人ではできなくなりその後、車椅子生活になります。

藤原被指控犯下了杀人罪。去年11月,他于神奈川县大矶町的渔港用轮椅将妻子照子推入海中。根据检方的开庭陈词,大约40年前,照子突发脑梗塞,导致其左半身瘫痪。她无法自行穿衣和洗澡,此后只能坐轮椅生活。

藤原被告を知る人:「すごく朗らかな人だったから、ご主人(藤原被告)も奥さんも。すごく(夫婦)仲は良かった。一つも愚痴は聞いたことはなかった」

认识被告人藤原的人说:"他(藤原)和妻子都是非常开朗的人。他们(夫妻)关系很好。我从来没有听到过一句抱怨"。

ここ数年、体力の衰えなどから介護することが難しくなったという藤原被告。

被告人藤原有提到,近年来,由于他自身年老力衰,照顾妻子越来越力不从心。 

事件のおよそ1カ月前にはこんなことが。

而在案发前约一个月,被告人藤原有了这样的想法。


検察側の冒頭陳述から:「自分が元気なうちに被害者を自分よりも先に、あの世に送ってあげた方が良いと思い、被害者の首を絞めた」

检方的开庭陈词表明了被告人的想法:“我之所以杀死被害人,是因为我认为最好趁自己还健康的时候把她先送到另一个世界。”

藤原被告は照子さんを施設に入所させることに強く反対。検察側は、施設に入所させるくらいなら照子さんを殺害してしまおうと決意したと指摘したうえで、嘘を言って港に連れ出し、車椅子ごと突き落とすなど犯行は悪質だと主張しました。

被告人藤原强烈反对将照子送入养老院。检方认为,他并没有准备将照子送进养老院,而是决定杀死照子。被告人藤原向妻子撒谎,将她带到了港口并用轮椅将其推入海中的行为是一种恶意犯罪。

一方、弁護側は、藤原被告は面倒を一生みるという強い決意で介護してきたとし、「一緒に飛び込むつもりだったが死にきれなかった」と話すなど、くむべき事情があるなどと主張しました。

而被告方则认为检方还需多方考量,藤原是抱着 "要照顾她一生一世 "的强烈决心来照顾她的,还曾说过 "想过和她一起跳入海里,但这样我会死不瞑目"之类的话。


判決は18日に言い渡される予定です。
判决预计于18日下达。