旧暦の8月15日は中秋というのは日本の皆さんにもおなじみです。中国でもかつては祭壇を設けて月を祭ったといいます。祭壇に飾ったのは月の神様といわれる「太陰星君(たいいんせいくん)」の絵や薬をついているウサギの絵、月餅に果物、花の形に切ったスイカなどでした。そうそう、中国では月にいるウサギはお持ちをついているのではなくて、薬をついているんですよ。  

 日本でもおなじみの中秋のお菓子、月餅は満月の形をかたどっています。この日に月餅を食べる習慣は元の時代末期に始まったといわれて言います。中身は木の実、干し果物、ひき肉などなどたくさんの種類のものがあり甘いもの、しょっぱいものと多種多様。致美斎(ちびさい ジーメイザァイ)が老舗として有名です。最近ではハミ瓜、イチゴ、パイナップルどがはいった月餅も出ています。かなり大きな月餅も見られ、月に供えてから家族みんなで食べるのは「一家のものがいつまでも満月のようにかけることなく睦みあう」という願いが込められているからだということです。この日は中国では春節と並ぶ一家団欒の日で、一族が集まり一緒に過ごしました。 

 月にはウサギがつきものですが、この日「ウサギのじいさん」のお人形が飾られます。泥で作られた「ウサギのじいさん」は明、清の時代にはやったといわれています。お役人の衣装を着たもの、将軍の衣装をつけたもの、トラに乗っているものなどかつては大小さまざまな「ウサギのじいさん」が売られ、子供たちの目を集めたといいます。

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