■韓国系やフェス出演歌手が“デジタルヒット”

■韩流与音乐祭出场歌手在网络数据上独树一帜

韓国系アーティストの活躍も目立った。多国籍女性グループTWICEは驚異的だ。総合8位の『Candy Pop』を筆頭に、100位以内に10曲もランクイン。その多くはストリーミングとビデオが牽引した楽曲で、特にビデオ再生回数で上位を占めるなど圧倒的だった。こちらもデジタル中心のヒットといえる。

韩流艺人的活跃令人瞩目。多国籍女团TWICE的成绩令人惊讶。以综合排名第8的《Candy Pop》为首,共计10首歌均入榜100名以内。歌曲点数多以流媒体与视频为主,其中特别是视频播放量名列前茅,形成压倒性优势。这也可以称作以网络数据为核心的爆红。

さまざまな話題を振りまいた男性グループBTS(防弾少年団)も総合13位の『FAKE LOVE』をはじめ4曲を送り込んでいる。「チャートにも第3次韓流ブームは明確に表れた。また、今年は日本語よりも韓国語バージョンが聴かれる傾向があった。洋楽として聴くユーザーが増えているようだ」(礒崎氏)。

引发诸多话题的男团BTS(防弹少年团)也以综合排名第13的《FAKE LOVE》为首共计4首歌曲上榜。“榜单明确表明第3次韩流热潮已经来临。并且,今年的趋势是相对日语版,韩语版更有人气,推测是由于更多用户将韩语版作为外国歌曲欣赏。” (礒崎先生)

またチャートの動向から今年の夏頃に明らかになってきたのが、音楽フェスティバルとストリーミングの親和性の高さだ。フェスで出会ったアーティストの楽曲をストリーミングで聴く。そんなユーザーの行動が定着しつつあるようだ。

而从榜单今年夏季的动向看,音乐祭和流媒体之间有着极强的联系。通过流媒体听音乐祭上邂逅的歌曲,用户这样的行为渐成为固定模式。

中でも注目されているのが、女性シンガーソングライターのあいみょん。在「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2018」などの夏フェスに登場し、ポイントを重ねてきた。総合48位の『マリーゴールド』をはじめ3曲が100位圏内入り。どれもストリーミングが牽引した。あいみょんはNHK紅白歌合戦への出場も決まっている。2019年は、ストリーミングからのヒットアーティストも増えそうだ。

其中备受关注的是女性唱作歌手Aimyon。在“ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2018”等夏日音乐祭演唱,分数不断提高,以综合排名第48的《マリーゴールド》为首总计3首入榜百位。这几首歌的流媒体表现作用巨大。Aimyon也已确定出演NHK红白歌会。预测2019年流媒体推动爆红的歌手也将增加。

もう1つ、ビルボードが指摘するのは上位の楽曲の共通点だ。それは孤独を前提としていることだという。

BILLBOARD榜内上位圈歌曲的另一个共同点是以孤独为前提。

「涙にくれ 淋しさの中にいるなら」(米津玄師『Lemon』)

“如果终日过着以泪洗面的寂寞生活” (米津玄师《Lemon》)

「僕は一人で 夜の街をただひたすら歩くんだ」(乃木坂46『シンクロニシティ』)

“我就这么独自一个人 在黑暗无光的街道中彷徨”(乃木坂46《シンクロニシティ》)

「吐き出した 孤独という名の雲」(菅田将暉『さよならエレジー』)

“吐出一朵名叫孤独的云”(菅田将晖《さよならエレジー》)

「みんなに合わせるだけじゃ 生きてる意味も価値もないだろう」(乃木坂46『ジコチューで行こう!』)

“若只是配合着为众人而活 这种人生又有何意义与价值”(乃木坂46《ジコチューで行こう!》)

ビルボード事業部の高嶋直子氏によれば、「日本人は歌詞を見ながら音楽を聴くユーザーが多く、歌詞は非常に重要。社会情勢が歌詞に表現されやすい」面があるという。ここでもスマホの影響がありそうだ。

BILLBOARD事业部的高嶋直子表示“大多数日本用户听音乐时会同时看歌词,所以歌词十分重要,并且用歌词来表现社会形势相对容易”,这大概也是手机的影响。

前出の礒崎氏はこう分析する。「スマホはSNSなどつながるイメージがあるが、反面、孤独であることも認識せざるをえない。音楽を1人で、スマホで聴くときに、共感されるのが孤独なのではないか。ただ、DA PUMPやTWICEなどの楽曲は非常に明るく、両極端に分かれている」。

上文提到过的礒崎先生这样分析“印象中手机总和SNS等联系在一起,但从反面来说,也让人联想到孤独。能让一个独自用手机听音乐的人产生共鸣的不就是孤独吗?但同时DA PUMP和TWICE的歌曲就非常明快,现在出现的是一种两极分化的现象。”