梅雨といえばアジサイをイメージする人も多いだろう。松尾芭蕉の俳句でも詠われ、アジサイは古くから日本人に愛されている植物である。とはいえ、よくよく考えてみると、知らないことも多くはないか。「アジサイはもともと海辺の植物?」という質問が「教えて!goo」に投稿されていた。寄せられた回答に「アジサイではなく、ガクアジサイが海の近くで生えている」というものがあった。アジサイと海辺の組み合わせは意外である上に、そもそもガクアジサイとは何ぞや……? 植物のプロ、樹木医の資格を持つ福村国雅さんに話を聞いたところ、アジサイの花だと思っていた器官は花ではなかったり、名前の語源がユニークだったりと様々な真実が明らかになったので紹介したいと思う。

很多人对梅雨的印象便是绣球花(紫阳花)。松尾芭蕉的俳句也有所咏叹,绣球花自古备受日本人的青睐。话虽如此,仔细想想,关于绣球花,我们不知道的还有很多。有人在goo提问中投稿了这样一个问题:“绣球花原本是海边的植物吗?”有回答者表示“不是绣球花,额绣球花(额紫阳花)才是在大海附近生长的花。”绣球花与海的搭配已经够令人意外了,而且,额绣球花到底为何物呢?我们向植物学家、并拥有树木医资格证的福存国雅先生请教了一番,发现我们所认为绣球花中花的器官其实并不是花,并且它的名字还有着独特的语源,这里为大家加以介绍。

■萼片(がくへん)が美しいからガクアジサイ

■因为萼片(がくへん)很美所以就叫“ガクアジサイ”

そもそもガクアジサイとは……? アジサイの一種と考えていいのだろうか?

额绣球花到底是什么?是绣球花的一种吗?

「基本的にはそれが正解です。ただ、アジサイとガクアジサイの関係は、ちょっと複雑です。まず、知っておきたいのは、植物には花(花弁)ではなく、花に似た器官の美しさを楽しむものがあるということ。アジサイもその一つで、一般的にアジサイの花とされているのは、『萼(がく)』と呼ばれる器官です」(福村さん)

“基本上是这样的。只不过绣球花与额绣球花的关系稍微有些复杂。首先,希望大家知道的是,有时让我们感受到美丽的并不是植物的花(花瓣),而是植物的其他器官。绣球花也是其中一种,我们所认为的紫阳花的花,其实是花萼。”(福村先生)

萼は花ビラを支えるように茎との間に存在するものが多いが、アジサイの場合はこの萼が花なのである。

花萼一般是支撑在花瓣与茎之间的部分,而绣球花的花萼如同花一般夺人眼球。

■海の近くに分布は正解

■分布在海的附近是正确的

ガクアジサイは海の近くに自生していたというのは正解なのだろうか。

额绣球花在海的附近生长究竟是不是正确的呢。

「一般的には本州の海岸近くが原産とされているのは事実で、今も各地に自生しています。しかし海岸近くといっても、砂浜などではなく、どちらかというと海岸付近の林などに分布していることが多いです。全国の分布状況を完全に把握しているわけではないので推測ですが、多くの場合、海岸近くの植物は塩害(塩分の多い風のために植物などが受ける害)に強い性質があるものです。しかしアジサイは『極端に塩害に強い』という樹種ではありません」(福村さん)

“事实上,我们一般认为本州靠海岸处是额绣球花的原产地,现在也在各地自行生长。不过,即便是靠海岸,也不是在海滨沙滩上,而多分布在海岸附近的森林中。虽然没有办法完全把握额绣球花在全国的分布状况,不过据推测多数情况下,靠近海岸附近的植物有着较强对抗盐害(由于盐分过高、风力过大对植物造成伤害)的特性。不过,绣球花也不是‘极端抗盐害’的树种。”(福村先生)

■アジサイの語源は「水を欲しがる木」

■绣球花的语源是“渴望水的树种”

「たとえば学名の『Hydrangea』はギリシャ語の『hydro(水)』と『angeion(容器)』が語源とされています。つまり、水を欲しがる木というアジサイらしい性質が学名になっているのです」(福村さん)

“绣球花的学名‘Hydrangea’是拉丁语,语源为‘hydro(水)’和‘angeion(容器)’。也就是说,是渴望水的树木。真是一个和绣球花性质十分相符的学名。”(福村先生)

そういえば、アジサイは土の性質によって花の色が変わるという話もよく耳にする。これは本当だろうか。

那么,常常听说绣球花会根据土的性质变化花的颜色。这是真的吗?

「それは本当です。もちろん品種により異なりますが、一般的なものでは酸性なら青、アルカリ性ならピンクになります」(福村さん)

“这是真的。当然也会根据花的品种而有所不同,一般情况下土质成酸性便是蓝色,如果土质为碱性的话,会呈现粉色。”(福村先生)

花と思っていたものが実は花ではなかったり、土の性質によって花色が変わったり……。アジサイはポピュラーだが、知られていない面も多い。

我们以为是花的部分实际上并不是花,花色还会由于土的性质不同而改变…。绣球花虽然十分流行,却有着很多不为人知的一面。

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