現代人にとって必須のコミュニケーションツールとなったSNS。しかし、昨今は「SNS疲れ」といった言葉が聞かれるように、SNSでのやり取りに辟易している人も多いという。特に、異性との交際や、お金持ちとの交遊などを遠回しにアピールする『匂わせSNS』への批判が強まっている。それは芸能人も同様で、SNSでの投稿に“匂わせ”があった場合、人気が急降下するリスクもあるほど。話題の『匂わせSNS』とは一体何か?

对于现代人来说,SNS是不可或缺的沟通工具。然而,近来“SNS疲劳”一词不绝于耳,越来越多的人畏惧在SNS上交流。尤其是那些在和异性交往、与有钱人玩乐时,绕了一大圈来显摆的“暗示SNS”备受抨击。艺人也有相同的问题,在SNS上发布的内容一旦有“暗示”什么的倾向,甚至会有人气急速下降的风险。那么,所谓的“暗示SNS”到底是什么?

■「幸せな自分」を“匂わせる”チープなSNS投稿に辟易

对在SNS上暗示着“自己很幸福”的廉价内容感到无语

Facebook、Twitter、インスタグラムといったSNSは、友人たちと近況や情報を交換する場として現代に定着。しかし、やれ海外旅行だ、合コンだ、美味しいご飯だ等々、遠回しに「みんなより私のほうが充実した生活を送ってる」とマウンティングする投稿に対して嫌気を感じている人も多い。しかも、昨今はさり気なくマウントしてくる『匂わせSNS』に対して、より批判が集まる傾向にあるという。

现代人大多会在Facebook、Twitter、Instagram等社交平台上和朋友交换自己的近况等信息。不过,也有很多人对于那些又去海外旅行啦、联谊啦、享用美食等绕着弯子表达“我过着比大家更充实的生活”充满优越感的投稿厌恶不已。而且,近来对于那些装作不经意发出的“暗示SNS”,更是受到了强烈的抨击。

では、その『匂わせSNS』とは何か? それは、写真の隅っこに異性の手を写り込ませて「デートしている」ことを匂わせたり、テーブルに置いてある超高級ワインで「高級店でごはんを食べている」ことを匂わせたり、「プレゼントをもらった」ことを紹介して、彼氏(彼女)がいることを匂わせたり…と、コメントには詳細を書かず、写真の演出で「幸せな自分」をアピールするSNS投稿のことだ。

那么,所谓的“暗示SNS”到底是什么呢?比如,照片的角落里有一只异性的手暗示自己“正在约会”,桌子上摆着很高档的红酒暗示“在高级餐厅用餐”,还有通过“收到了礼物”暗示有了男(女)朋友……诸如此类没有详细写上文字说明,却在照片里展现出“幸福的自己”的发布内容。

これまでも、SNS利用者は「いいね!疲れ」や「インスタ映え疲れ」に苛まされてきたが、最近はチープな演出でバレバレの『匂わせSNS』に辟易しているようだ。

至今为止,SNS使用者们已出现了“点赞疲劳”“晒INS疲劳”,最近似乎又对意图明显、摆拍过度的“暗示SNS”感到无语。

■「リア充偽装」サービスの需要は前年の1.5倍 ただし“匂わせない”演出がポイントに

“伪装成现充”的服务需求是去年的1.5倍 但“暗示性弱”的表现才是关键

そんな中、「『匂わせSNS』に関して、受け取る側も発信する側もデリケートになっている」と語るのは、『リア充代行サービス』を行なう企業・株式会社ファミリーロマンスの代表取締役・石井裕一氏だ。

办理“现充代理服务”的公司FamilyRomance的董事长石井裕一表示,对于“暗示SNS”,无论是发布者还是观看者都变得敏感起来。

他人に対してマウティングしたいがため、リア充生活を偽装するサービスは年々需要が拡大しており、当サービスの利用者は前年に比べて約1.5倍になっていると石井氏は語る。一方で、“匂わせSNS炎上問題”は同社でも認識されており、「リア充演出もバランスが大事になっています。というのも、『匂わせSNS』だと炎上してしまい、かえって逆効果になるからです」と、裏事情を明かしてくれた。

石井说,想要对他人显示自己的优越感,伪装现充生活服务的需求一年比一年大,此项服务的使用者比去年增加了1.5倍。另一方面,他表示公司也认识到“暗示SNS会引发炎上问题”,“要表现现充也要重视平衡性。要是暗示SNS导致抨击,反而适得其反。”

石井氏は、「接待されている様子を偽装する場合、これまでは高級そうな店や料理を用意し、金持ち感を“匂わせて”いました。しかし、最近は“匂わせ演出”は炎上の元。店をレストランから居酒屋にランクダウンさせたり、ストレートな演出方法にするなどし、“匂わせ”にならないよう工夫しています」と、実例を交えて話してくれた。

石井还举了实际的例子,“以前要假装自己受到别人款待的样子,会准备高级餐厅和料理,打造出土豪感。然而最近这种暗示的表现正是炎上的罪魁祸首。于是把餐厅降级到居酒屋,表现方式更直接一些,颇下了一番工夫来避免暗示性。”

また、「今は投稿内容がキラキラし過ぎていると、逆に怪しまれたり、仕込みとバレてしまう」ようだ。そのため、「お客様にその演出だと『いいね!』がつかないですよ、とアドバイスすることも増えました」と石井氏。

另外,“现在的内容如果过于突出,反而显得很奇怪,会暴露出是在作假”。为此,“越来越多的客人会对不能获得点赞的内容提出自己的建议。”

■タレントの何気ない『匂わせSNS』が大炎上に発展? 人気を左右する事態にも

艺人不经意的“暗示SNS”发展成大炎上?成为足以动摇人气的情况

『匂わせSNS』が炎上するのは一般ユーザーだけではない。仕事柄、どうしても“匂わせ”表現が多くなってしまう芸能人のSNSが炎上するケースも増えている。

暗示SNS的炎上并不仅限于一般用户。从工作性质来说,总是不经意就发出“暗示”SNS的艺人也不胜枚举。

昨年、タレントの益若つばさとロックバンド・SEKAI NO OWARI のボーカル・Fukaseが同じ手作り弁当の画像をインスタで公開し、一緒に動物園に行っていたことを匂わせ大炎上。ネットでは「これって匂わせだよね。ファンはどう思ってるんだろう」、「流行りの匂わせ投稿ウザイ」、「話題作りか」等々、“匂わせ”への批判コメントが殺到した。

去年,艺人益若翼与摇滚乐队SEKAI NO OWARI的主唱Fukase在Ins上公开发布的同款自制便当照片,暗示一起去动物园的事闹得沸沸扬扬。网络上对于此“暗示”的抨击不断,“这就是在暗示了。粉丝们会怎么想?”“暗示SNS真是够了”“打算炒作么”。

昨今は、むしろ堂々と結婚&交際宣言をした方が祝福される傾向があるように見える。芸能人同士の交際はどうしても大っぴらにできないこともあるだろうし、思わせぶりな投稿になるのも致し方ないのだが、“匂わせ”表現はかえってファンの怒りや妬みを買ってしまう現状が伺える。しかも、人気が急降下してしまうほど炎上するケースもあるのだ。

近来,大家更容易接受并祝福堂堂正正宣布结婚或交往的艺人。虽说艺人之间的交往,也有无论如何都无法大肆宣扬,想公开也公开不了的情况,但“暗示”的表达,反而会令粉丝们愤怒、嫉妒。甚至会影响到这个艺人的人气,导致炎上的情况也不在少数。

■マウンティングへの反動? 自身の闇をさらけ出す“前を向く人”の支持が拡大

对于彰显优越感的反作用?坦诚自己不为人知黑暗一面的“向前看的人”逐渐受到支持

一方、優位性を“匂わせ”マウントする人が嫌われる一方で、自分のマイナス部分をとことんさらけ出すことでファンの共感を得るパターンもある。かつては「同性から嫌われる女子アナ」だったフリーアナウンサーの田中みな実は、オリエンタルラジオ・藤森慎吾との破局後、自虐話が増えて“こじらせ女子”にキャラが変化。「毎日の不満をコラムに書いている」等々、自身の抱える“闇”を赤裸々に告白。

另一方面,与“暗示”优越感遭到唾弃相对,将自己的缺点全盘托出的人反而会获得粉丝的共鸣。之前“被同性讨厌的女主播”自由主播田中美奈,在与东方收音机的藤森慎吾分手后,把自己打造成了会自虐的“自卑女子”设定。“每天都将不满写到专栏里”,将自己内心的“黑暗”赤裸裸地说了出来。

そうした内容にドン引きする視聴者もいるが、「守ってあげたい」、「自分を持って強く生きている点に憧れる」など、同性からの人気を獲得することに成功。素の自分をさらけ出すことによって、“嫌い派”の評価が一転したのだ。

虽然有些观众会对这些话感到败兴,但也有同性观众表示“想要守护她”“非常憧憬她拥有自我和顽强生活下去的勇气”,反而人气回升。将自己的真面目全部展示出来,使“讨厌派”的评价发生了转变。

こうしてみると、SNSでは(私はあなたより上位にいる)と“匂わせ”ながらマウントしてくる人が嫌われ、その反動なのか、自身の闇をさらけ出す人は共感されやすい傾向があるようだ。しかし、ただのネガティブ投稿は拒絶される点を忘れてはいけない。自虐話になりつつも、どこか「前向きになろう」といった意志が感じられるコメントに支持が集まっている点が重要だ。

由此可见,在SNS上“暗示”(我比你优越)会讨人嫌,反而是将自己的黑暗面全盘托出更容易赢得共鸣。不过,不要忘记仅仅是抒发消极情绪的内容也不受欢迎。一边自虐,一边要令人感到有“向前看”的意志,这才是能获得支持的关键。

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