文章を書くことに苦手意識を持つ人は多いものです。しかし、ビジネスでもプライベートでも、文字コミュニケーションが必要なシーンは、ますます増える一方。もし書ける力があれば、強い武器になります。

很多人不擅长写文章,但是,无论是工作中还是私生活里,文字交流都是必不可少的一环,并且比重在不断增加。如果能够拥有写文章的技能,那将会成为自身强大的武器。

■「書く」ためにいちばん大事なのは「聞く」こと

对于“书写”来说,最重要的是“聆听”

日常の中で文章を書かなくてはいけないシーンは、意外と多いものです。たとえば、

日常生活中,写文章的场合意外地多。例如

・外部に仕事の依頼や交渉をするメール

·向外部委托工作或是交涉工作的邮件

・社内の要望を集約したり、プロジェクトの進捗経過や現場の声をまとめる報告書

·总括公司内部的要求,汇总企划的进展经过和现场意见的报告书。

・一般ユーザーや専門家の声からつくる企画書

·包括一般用户和专家意见的企划书

など、たくさんありますよね。自社のサイトやSNSで発信する必要に迫られている人も増えているでしょう。こういった文章に苦手意識を持っている人は多く、私もビジネスパーソンの方などからよく相談を受けます。

等等有很多。越来越多的人不得不在自己公司的网页或SNS上发布消息。不擅长这种文章的人有很多,对此我也和商务人士谈了很多。

実は「文章が書けない」という人は、それ以前の「素材集め」で失敗している場合がほとんどです。料理に例えるのであれば、「調理をする」段階ではなく、「必要な食材を買う」時点で、失敗している人が多いのです。文章の出来・不出来は、「素材集め」がうまくいったかどうかですべて決まると言っても過言ではありません

实际上所谓“不会写文章”的人,几乎都是在收集写作素材这一环节失败的。以料理为例,大多数人的失败并不是在调理阶段,而是在买必要食材的时候,就决定了成败。能否写出文章来,可以说“收集素材”是至关重要的一环节。

今回は、その中でも特に、ヒアリングによって人から情報を得る場合、つまり人から話を「聞く」ときのコツについてお話しします。

这次,我们特意针对“听”,即从别人那里得到消息,介绍一下听别人说话的技巧。

■聞く方法は、「徹子式」か「タモリ式」

提问方法有“徹子式”和“塔摩利式”

■網羅性のある「徹子式」。「徹子式」というのは、その名のとおり、黒柳徹子さんが「徹子の部屋」で行っているような聞き方です。

一种是带有逻辑性的“徹子式”提问。所谓的“徹子式”,正如其名字所示,来源于黑柳彻子桑的访谈节目《徹子的房间》,按照该节目中的方式提问的方法。

「子どもの頃はどんな子だったの?」

“请问你小时候是个什么样的孩子呢?”

「デビューのきっかけは?」

“出道的契机是什么?”

「趣味はなに?」

“兴趣是什么?”

「好きな食べ物は?」

“喜欢的食物是什么?”

と、次々と質問を重ねる黒柳さんのヒアリング法は、その人を形成するエピソードをなるべく多く引き出そうとする方法です。その結果、ときには「話がふくらまないうちに『はい、次の話題』と言われてしまう」などとぼやくゲストの声も聞きますが、この方法はヒアリングのひとつのあり方です。

像这样黑柳式的接连不断的提问方法,可以最大程度地引导出人物相关的小插曲。为了言之有物,可以在适当时候说一句“好接下来我们进入下一话题”等来询问嘉宾的想法,这种方法也是一种可行性的聆听方法之一。

私が勝手に「徹子式」と名付けているこの方法は別名「炭田堀りインタビュー法」などと呼ばれています。地表から浅い位置にある炭鉱を見つけるためには、浅い穴をたくさん掘るのが得策だからです。このヒアリング方法は、ざっくりとした大枠の人となりや考え方を把握したいときなどに有効です。できるだけたくさんの「点」を集めることで、その人の「軌跡」や「らしさ」が見えてきます。

在这里我擅自将这种方法命名为“徹子式”,其实它还有一个别名叫做“挖煤式采访法”。即为了发掘地表煤矿,最好的办法是在地表挖一些较浅的洞穴。这种聆听方法,可以粗略地掌握对方的大致情况和思考方式。尽量集结多个问题点,让这个人的“轨迹”和“风格”展现出来。

ビジネスシーンでは、企画段階でいろんな意見がほしいときや、まだ関係性の薄いクライアントとの話し合いで有効な方法といえます。

在商业领域,特别是在企划阶段希望听到更多意见和建议时,还有和关系一般的广告商洽谈时,这种提问方式最有效。

■深掘りができる「タモリ式」

深度挖掘的“塔摩利式”

一方で「タモリ式」は、タモリさんが「笑っていいとも!」のテレフォンショッキングのコーナーでやっていたようなヒアリング法です。

一方面所谓的“塔摩利式”,是类似于塔摩利桑在综艺节目《笑笑也无妨》上“telephone shocking”环节中的聆听方法。

「バイクの免許とったんだって?」

“听说你考了摩托车的驾照?”

「何に乗ってるの?」

“什么车型的驾照呢?”

「最近、どこに行った?」

“最近都去哪里了?”

「バイクに乗っていて怖い思いをしたことある?」

“有没有骑摩托车的恐怖记忆?”

というように、あるひとつの軸でエピソードを深掘りすることで、その人の考え方の中心に近づこうとする手法です。この手法は「油田堀りインタビュー法」とも呼ばれていて、一点を深く掘ることで、深い位置にある油田を掘り当てる技法からこの名前がつけられています。

像这样,以一个中心为轴,深度挖掘相关故事的提问方式,不断接近人物的思考中心点的手法。这种手法也叫做“采油式采访法”,即从一个点出发不断深度挖掘,直到挖掘到深处的油田。这就是命名的由来。

タモリさんのヒアリング法の場合、たとえゲストがいろんな番組でトークをしている有名人でも、今まで聞けなかった話が聞けるケースが多く、それが「テレフォンショッキング」の人気の理由でもありました。

有很多适合塔摩利式聆听法的场合,例如,有的知名嘉宾虽然参加了很多谈话式节目,但是至今仍有没被问到的话题,像这种的例子较多。这也就是“telephone shocking”环节受欢迎的原因。

ビジネスシーンに照らし合わせると、すでに何度も話を聞いている相手から新しい意見や感想を聞き出したい場合などに有効でしょう。

对照相应的商务场景,这种方法比较适合,那些已经提问了对方多次,但仍想发掘一些新的意见和感想的例子。

実際には、ヒアリングの目的によって、この「徹子式」と「タモリ式」を組み合わせながら、いろんなエピソードを聞き出していきます。

实际上,根据聆听的目的,如果把“徹子式”和“塔摩利式”两种方法组合起来的话,就可以打听到很多故事。

ポイントは、いま聞いているのが「徹子式」の横軸(広さ)の話なのか、「タモリ式」の縦軸(深さ)の話なのかを意識すること。それだけでも、大事な話の聞き落としや、「こぼれ」がなくなり、書くために必要な「素材」がもれなくそろっていきます。

关键要意识到对方问的是“徹子式”的横轴(广度)的话题,还是“塔摩利式”的纵轴(深度)的话题。即便如此,为了没有任何遗漏地书写,要完整地收集必要的写作素材。

■沈黙の時間を怖がらない

不要怕沉默的时间

また、相手が多くの人に語っていない話を聞き出したいときには、最初にこちらが自己開示をします。「実は私にもこんな経験がありまして……」と伝えることで、相手も心を開いてくれる可能性が高まります。心理学ではこれを「返報性の原理」といいます。「聞く」だけではなく、こちらも「話す」ことで、相手にも「話してあげよう」と思ってもらえるのです。

另外,如果对方不愿意当着众多人的面回答问题的话,那么需要采访者自己先开怀畅谈。当你说出“其实我也遇到过这种事情……”时,对方很有可能向你敞开心扉。心理学上把这种现象称为“回报性原理”。你需要做的不仅仅是问,同时还要说,那么对方也就会产生一种“那我也说说吧”的想法。

そして何より大事なのは、相手が考えをまとめているときにおきる「間」を怖がらないことです。相手が言葉を選んでいるときに「たとえば●●みたいなことはありませんか?」などと、こちらが答えを誘導してしまうと、せっかくのオリジナリティのある言葉を引き出せなくなります。話し慣れていない人には、沈黙の時間も、必要な時間だと思って、ゆったり構えましょう。

同时最最重要的是,不要担心对方思考问题的时间。对方在揣摩语言的时候,采访者为了引导对话,有时会说“例如…有过像这样的事情吗?”等等,这时,你可能已经破坏了受访者的原创回答。对于不习惯访谈的人来讲,思考问题的沉默时间是必要的,需要慢慢来构思才能回答。

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