【原作】:アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ
【朗読】:保志総一朗、諏訪部順一 

日 々飛行機を修理しようと悪戦苦闘する傍ら、王子から以上のような話を聞いていた「ぼく」は、ついに蓄えの水が底をつき、途方に暮れる。「井戸を探しに行こ う」という王子に、砂漠の中で見つかるわけはないと思いながらついて行った「ぼく」は、本当に井戸を発見する。王子と一緒に水を飲みながら、「ぼく」は王 子から、明日で王子が地球に来て一年になることを教えられる。王子はその場に残り、「ぼく」は飛行機の修理をするために戻っていった。

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眠ってしまった王子さまを両腕に抱いて、僕は歩き始めた。胸がいっぱいだった。壊れやすい宝物を運 んでいるみたいだった。地球上にこれ以上壊れやすい物はないようにさえ思われた。月の光の中で、僕は王子さまを見つめた。色白の額、閉じた 瞳、風に震える髪。僕は思った。
(今見えているのは外側だけだ。一番大切なものは目に見えない。)

小王子睡觉了,我就把他抱在怀里,又重新上路了。我很激动。就好象抱着一个脆弱的宝贝。就好象在地球上没有比这更脆弱的了。我借着月光看着这惨白的面额,这双紧闭的眼睛,这随风飘动的绺绺头发,这时我对自己说道:“我所看到的仅仅是外表。最重要的是看不见的……

王子さまのが 開いて、少し微笑んでいるように見えた。眠っている王子さまを見て、こんなにも胸がいっぱいになるのは、この子が一つの花をこんなにも誠実に思い続けてい るからだ。眠っていても、ランプの炎のように心を照らす薔薇の花の面影。そう思うと、王子さまはなお一層壊れやすいように思えてきた。ランプは守らなければならな い。風のひと吹きで、明かりは消えてしまう。こんな風にして歩き続け、僕は明け方、井戸を見つけた。

由于看到他稍稍张开的嘴唇露出一丝微笑,我又自言自语地说:“在这个熟睡了的小王子身上,使我非常 感动的,是他对他那朵花的忠诚,是在他心中闪烁的那朵玫瑰 花的形象。这朵玫瑰花,即使在小王子睡着了的时候,也象一盏灯的火焰一样在他身上闪耀着光辉……”这时,我就感觉到他更加脆弱。应该保护灯焰:一阵风就可 能把它吹灭……
于是,就这样走着,我在黎明时发现了水井。

僕たちが見つけた井戸はサハラにある普通の井戸とは違っていた。サハラの井戸というと、砂地に掘られただけのただの穴にすぎない。ところがこの井戸はまるで村にあるような井戸だった。

我们终于找到的这口井,不同于撒哈拉的那些井。撒哈拉的井只是沙漠中挖的洞。这口井则很象村子中的井。
「不思議だね。何もかも揃っているよ。滑車も、桶も、も。」

“真怪,”我对小王子说:“一切都是现成的:辘轳、水桶、绳子……”

王子さまは笑って綱を掴むと、滑車を動かした。滑車は久しぶりに風を受けた古い風見鶏のように音を立てて軋(きし)んだ

他笑了,拿着绳子,转动着辘轳。辘轳就象是一个长期没有风来吹动的旧风标一样,吱吱作响。


「聞こえる?僕たちが起こしてあげたから、井戸が歌っているよ。」

“你听,”小王子说:“我们唤醒了这口井,它现在唱起歌来了……”

王子さまに無理をさせたくなかったので、僕はこう言った。

我不愿让他费劲。我对他说:

「やらせてよ。君には重すぎる。」

“让我来干吧。这活对你太重了。”

ゆっくりと桶を井戸のまで引き上げ、注意深く置いた。滑車の歌は続いていた。震える水に反射して、太陽の光が煌いた

我慢慢地把水桶提到井栏上。我把它稳稳地放在那里。我的耳朵里还响着辘轳的歌声。依然还在晃荡的水面上,我看见太阳的影子在跳动。

「僕、この水が飲みたかったんだ。ねえ、飲ませて。」

“我正需要喝这种水。”小王子说:“给我喝点……”

「そうか。君はこれを探していたんだね。」

这时我才明白了他所要寻找的是什么!

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