日常系アニメに限らず昨今のアニメ女子キャラは男性キャラとの恋愛よりも女性キャラ同士の恋愛が増えてきます。

不仅限于日常系动画,在近来的动画作品中,比起男女角色的恋爱,女性角色之间的恋爱描写增加了不少。

百合と呼ばれる彼女たちの恋愛描写は日本の性的マイノリティに対する理解に貢献しているとも考えられ、そこに存在することが当たり前のように描かれています。

那些被称作百合的恋爱情节描写得十分理所当然,甚至有人认为这些描写有利于促进人们对日本性少数群体的理解。

今回はそんな彼女たちの魅力を語ると共に今後の問題点と課題をみていこうと思います。

这次我们就来谈谈百合女子的魅力,以及今后亟待解决的问题。

百合(ゆり)とは

何谓“百合”

昨今のアニメ、特に萌えアニメ系統の作品に多く見受けられる女性キャラが女性キャラを好きになるカップリングであり、萌えアニメにとっては男性キャラを登場させることが少ないため女性キャラの中で恋愛描写をつくるためにつくられたキャラとも言えます。

所谓“百合”,是指在近来的动画,特别是萌系动画中常见的由两名女性角色组成的cp。由于萌系动画中男性角色极少出场,因此,百合也可以说是为了在女性角色中进行恋爱描写而创作出的角色。

彼女たちの関係性は単なる友情としてとらえる程度のものもありますが、中には友情を越えた考えを持つキャラがいることも事実です。

她们的关系有些可以说是友情,但也有不少是超越了友情的。

多くの場合は相手の一方的な片思い描写で相手の女性キャラにはその気持ちはないのですが、百合を強調した作品や二次創作などによっては両思いとして描かれることもしばしば。

虽然在很多作品中只会出现单恋描写,而对象的女性角色并没有那种想法,但也有不少主张百合的作品或二次创作会将情节描写成两情相悦。

可愛い女性キャラクターが男性キャラにとられてしまうことが読者や視聴者には抵抗があるため、女性同士であれば角が立たないだろうという作者の思惑が含まれているという見方もあります。…いや、ただ、百合設定が好きなだけかもしれませんが。

或许是作者考虑到读者或观众会接受不了可爱的女性角色被男性角色抢走,于是才会想出让两个女性角色在一起这种圆滑的处理方法。……不,或许只是作者喜欢百合设定而已吧。

アニメの百合描写が増えていったのは90年代以降、アニメの百合描写には抵抗を感じないようになったのだと思われます。

动画中的百合描写是从90年代后开始增加的。人们对动画中的百合描写渐渐变得不那么抗拒了。

特に通常の恋愛描写よりも同性愛的な恋は結ばれることも少ないため、報われない恋としての側面も視聴者を惹き付けた面があります。

值得一提的是,比起异性间的恋爱故事,同性间的有情人往往难以终成眷属。这种得不到回报的恋爱也是吸引观众的一个因素。

百合キャラは LGBT 理解につながるか?

百合角色有利于促进大众对LGBT的理解?

実際の社会において百合キャラの与えた影響は大きいように感じます。

百合角色似乎对现实社会有着颇大的影响。

現実の社会でのLGBT、つまり性的マイノリティな立場にいる人たちにとっては自分たちの恋愛観を多くの人に理解してもらうことはなかなか難しいように感じます。

让大众理解现实社会中的LGBT,即性少数群体的恋爱观,是一件十分困难的事情。

日常系アニメ世界に置いては性的マイノリティな立場にいるキャラクターも周りから違和感なく受け入れられていることが多いです。

然而在日常系动画的世界里,就算属于性少数群体,也能毫无违和感地融入到周围的环境中。

そういった趣向のキャラクターをアニメに出すことによって多くのストレートな趣向の人たちに少しでも性的マイノリティに対して理解を示してもらえるのではないか、性的マイノリティに対する差別意識がなくなるのではと思えてきます。

让有着这种倾向的角色在动画中出场,或许能让大部分的异性向者对性少数群体有些许理解,有利于消灭他们对性少数群体的差别意识。

しかし、これには問題もあります。

可是,这就有问题了。

作者、製作側の人間が百合描写を単なるギャグやカップリングで使っているだけで正しく性的マイノリティを理解しているのかという問題です。

那便是:作者和制作方是否只是单纯地把百合当成笑点或cp卖点,并没有真正理解性少数呢?

製作側が軽い気持ちで謝った百合描写をいれてしまうとその設定からストレートな立場の人間にあらぬ誤解を持たれてしまい、性的マイノリティな立場の人間を苦しめてしまうのではないかと思われます。

如果制作方因不够严谨而描写出错误的百合,就会让接收到这些信息的异性向者产生错误的理解,并伤害到处于性少数群体的人们。

そういった面では製作側は軽いギャグとして描くにしてもある程度理解を示した上でキャラクター設定をつくっていかなければならない責任があるのだと思うのですが果たしてそれが出来ているのかがわからないため不安な点もあります。

因此,即便制作方想要创作一些轻松欢乐的故事,在设定角色时也必须要对这个群体有一定程度的了解。但究竟现在的制作方有没有做到这一点,倒是不得而知了。

百合キャラの魅力

百合角色的魅力

百合キャラを日常アニメに入れることの利点は性的マイノリティに対して最もらしい理解を示すように仕向ける作品よりもそこにいることを自然に映していることでしょう。

往日常系动画中加入百合角色的好处就在于:比起那些特意为了让人们正确理解性少数群体而创作的作品,这样做能让性少数群体的存在显得更加自然。

本来、性的なマジョリティも性的なマイノリティも数に差があったとしても社会に自然に存在していることは事実です。

说来,多数群众和性少数群体只是在数量上有区别,他们都是存在于社会上的普通人。

その中で性的マイノリティな立場のキャラクターにスポットを当てるのではなく、そこに自然に存在していることを描くことで社会の目が性的マイノリティに対して特別視することなくとらえられるようになっていくと思います。

这些动画不把属于性少数群体的角色当作焦点,而是把他们的存在描写得理所当然。这种做法,能够让社会减少对性少数群体的差别看待。

もちろん、百合にかぎらずBLなどもイケメンや美人同士の恋愛が中心になるため、差別意識を持っていた人にとっても恋愛描写が受け入れやすいのではないでしょうか。

当然,无论是百合还是BL,主要描写的都是帅哥美人的恋爱,所以就算对这个群体有着差别意识,应该也是不难接受的。

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