【原作】:アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ
【朗読】:保志総一朗、諏訪部順一 

王 子は他の小惑星をいくつか訪れるが、そこで出会うのは自分の体面を保つことに汲々とする 王、賞賛の言葉しか耳に入らない自惚れ屋、酒を飲むことを恥じ、それを忘れるために酒を飲む飲んべえ、夜空の星の所有権を主張し、その数を勘定することに 日々を費やす実業家、一分に一回自転するため、一分ごとにガス灯の点火や消火を行なっている点灯夫といった、どこかへんてこな大人ばかりだった。自分の机 を離れたこともないという地理学者の勧めを受けて、王子は地球へと向かう。

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こういうわけで、七番目の星が地球だった。

第七个行星,于是就是地球了。


地球に着いた王子さまは、人っ子一人いないことに驚いた。「もしかして、星を間違えたかな。」と、不安になってきた。その時、月色の輪が砂の中で解(ほど)けた。

小王子到了地球上感到非常奇怪,他一个人也没有看到,他正担心自己跑错了星球。这时,在沙地上有一个月光色的圆环在蠕动。

王子さまは一応声を掛けてみた。
「こんばんは。」

小王子毫无把握地随便说了声:“晚安。”

「こんばんは。」

“晚安。”蛇说道。

「この星は、何と言う星?」

“我落在什么行星上?”小王子问道。

「地球だよ。アフリカさ。」

“在地球上,在非洲。”蛇回答道。

「そうか。それじゃ、地球には誰もいないの?」

“啊!……怎么,难道说地球上没有人吗?

「ここは砂漠だからね。砂漠には誰もいない。地球は大きいんだよ。」

“这里是沙漠,沙漠中没有人。地球是很大的。”蛇说。

王子さまは、岩に座って空を見上げた。

小王子坐在一块石头上,抬眼望着天空,说道:

「星がキラキラ光っているのは、旅をしている僕たちみんながいつか自分の星に帰る時、すぐに見つかるようにかな。見て、あれが僕の星。ちょうど真上にある。でも、なんて遠いんだ。」

“我捉摸这些星星闪闪发亮是否为了让每个人将来有一天都能重新找到自己的星球。看,我那颗行星。它恰好在我们头顶上……可是,它离我们好远哟!”

「綺麗な星だね。なぜ地球に来たんだい?」

“它很美。”蛇说,“你到这里来干什么呢?”

「僕、花とうまくいっていないんだ。」

“我和一朵花闹了别扭。”小王子说。

「そうか。」

“啊!”蛇说道。
于是他们都沉默下来。

「人間はどこ?砂漠って、ちょっと寂しいよね。」

“人在什么地方?”小王子终于又开了腔。“在沙漠上,真有点孤独……”

「人間がいても寂しいさ。」

“到了有人的地方,也一样孤独。”蛇说。

「君って、変わった生き物だね。指みたいに細くて。」

小王子长时间地看着蛇。
“你是个奇怪的动物,细得象个手指头……。”小王子终于说道。

「でも、王様の指よりずっと強いんだよ。」

“但我比一个国王的手指更有威力。”蛇说道。

「そんなに強いはずはないよ。足もないし、旅も出来ないじゃない?」

小王子微笑着说:
“你并不那么有威力……你连脚都没有……你甚至都不能旅行……”

「私は船より遠くにお前を連れて行ける。」

“我可以把你带到很远的地方去,比一只船能去的地方还要远。”蛇说道。

蛇は、金のブレスレットのように王子さまの足首に巻き付いた

蛇就盘结在小王子的脚腕子上,象一只金镯子。

「私は、触れた物を皆土へと返してやる。しかしお前は、純粋無垢で、星からやって来たという。」

“被我碰触的人,我就把他送回老家去。”蛇还说,“可是你是纯洁的,而且是从另一个星球上来的……”

王子さまは、何も答えなかった。

小王子什么也没有回答。

「可哀相に。この岩だらけの星で、お前は斯(か)くも弱い。いつか、自分の星が恋しくてたまらなくなったら、私が力を貸してやろう。」

“在这个花岗石的地球上,你这么弱小,我很可怜你。如果你非常怀念你的星球,那时我可以帮助你。我可以……”

「分かったよ。でも、どうして君はいつも謎めいた話し方をするの?」

“啊!我很明白你的意思。”小王子说,“但是你为什么说话总是象让人猜谜语似的?”

「私には、全ての謎が解けるからさ。」

“这些谜语我都能解开的。”蛇说。

そして、どちらも黙り込んだ。

于是他们又都沉默起来。

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