小さなころから慣れ親しんできた、おせち料理。なんとなく、「お正月といえばおせち料理」というのがあたりまえになっているけれど、なぜ食べるの? なぜ重箱に入れるの? などなど、いまさら人には聞きにくい、おせち料理の意味やしきたりをご紹介!

说到节年菜,大家自幼便对此十分熟悉。“提到正月就得说到节年菜”,不知不觉已变成理所当然的事情了。然而,为何要吃节年菜呢?为何要将其放入多层食盒中呢?诸如此类的问题,如今已很难得到解释了。本文向您介绍节年菜的意义及惯例。

♦おせち料理は、もともとは神様へのお供え

♦节年菜,原本是敬奉给神明的贡品

立派な重箱に入った色とりどりのおせち料理。日本のお正月の代名詞的存在でもあるこれは、そもそも「御節供料理」を略したもので、年神様にお供えする料理のことだった。お供えを分かち合うことで、神様のご利益にあずかるために、お正月に食べるようになった。また、年神様をお迎えするために三箇日は台所を使わない風習も。このため、おせち料理には保存食としての役割も持つ。

盛放在华美多层食盒中,呈现鲜艳色彩的节年菜,如今已是日本正月的代名词。“おせち料理”最初是“御節供料理”的简称,即供奉给年神的菜肴。为了通过分享贡品从而获得神明的恩惠,人们在正月食用节年菜。此外,还有为迎接年神,正月前三天不开火的风俗。所以,节年菜也有保存性食品的作用。

♦おせち料理はそれぞれに意味がある

♦节年菜各有独自的含义

おせち料理には縁起のいい、いわれやしきたりがたくさんあり、どれもが“家族の幸福”を願うものばかり。いつも当たり前に食べていたおせち料理も、今年はそこに込められた意味を考えながら食べてみよう。

节年菜中包含各种有着吉祥寓意、说法及风俗的菜肴,每一种都蕴含着“合家欢乐”这一愿望。今年就让我们一边思考着已成为惯例的节年菜中蕴含的意义,一边享用美味吧。

紅白かまぼこ…半円形は初日の出を象徴しており、紅はめでたさを、白は神聖さを表す。

红白鱼糕:半圆形象征新年日出,红色表示庆贺,白色表示神圣。

栗金団…栗は“勝ち栗”と呼ばれる縁起もの。“金団”と書くことから金運を招くと考えられた。

栗金团:栗子被称为“勝ち栗”,是吉祥物。“金団”这个写法被人们认为能带来财运。

伊達巻き…昔は大事な書物を巻き物にしていたので、知識や文化の発達を願って。

鱼肉鸡蛋卷:由于古时会将重要的书籍裱为卷轴,祈愿知识及文化发展。

昆布巻き…「よろこぶ」の言葉にかけて。

海带卷:与“よろこぶ(欢喜)”谐音。

海老…腰が曲がるまで長生きできるように。

虾:祈愿长寿,活到年老腰弯。

数の子…ニシンの卵は数が多いことから子孫繁栄を願って。

青鱼子:因青鱼卵数量非常多,祈愿子孙繁荣。

黒豆…まめに(勤勉に)働き、まめに(健康に)暮らせるように。

黑豆:祈愿工作勤奋,身体健康。

田作り…イワシを肥料にすると豊作になったため、五穀豊穣を願って。

沙丁鱼干:由于将沙丁鱼作为肥料可得丰收,祈愿五谷丰登。

たたき牛蒡…ゴボウは深く根を張ることから「根気がつく」「家が繁栄する」といわれる。

刀拍牛蒡:牛蒡的根扎的非常深,寓意“有毅力”、“家业繁盛”。

♦おせち料理に欠かせない「三つ肴」

♦节年菜中不可或缺的“三道菜”

おせち料理には、“これさえあればお正月が祝える”と言われるほど大事な3種類の料理「三つ肴」がある。関東と関西では少し違い、黒豆と数の子は共通するが、3つめの料理は関東では田作り、関西ではたたき牛蒡となる。

节年菜中有重要的“三道菜”,人称“只要有这3样就可够庆祝新年”。关东和关西略有不同,黑豆和青鱼子是共通的,在关东,第三道是沙丁鱼干,在关西则是牛蒡。

【東西の「祝い肴三種」】

关东关西的“三道庆祝菜肴”

•関東

•关东

数の子、黒豆、田作り

青鱼子、黑豆、沙丁鱼干

•関西

•关西

数の子、黒豆、たたき牛蒡

青鱼子、黑豆、刀拍牛蒡

♦おせち料理のおめでたいしきたり

♦节年菜的庆贺风俗

•重箱に詰める

•盛入多层食盒

おせちは本来、五段または与段(四段)重ねの重箱でいただくのが本流。重箱には「福を重ねる」や「めでたさが重なる」などの意味がある。おせちを詰めるときは、格段の料理の数を吉数とされる奇数にすると縁起がいいとされている。

原本,主流是将节年菜盛入五层或四层的多层食盒中食用。多层食盒具有“福气多多”或“好事多多”的意义。将节年菜盛入套盒时,特别菜肴所盛入的层数若是被认作吉数的奇数时,寓意好兆头。

•「祝い箸」でいただく

•食用时使用喜庆筷子

祝い箸とは、両方の先端が細くなったお箸のこと。片方が年神様用で、祝い箸を使うことで年神様と食事を共にできる。大晦日に箸袋に名前を書いて神棚に供えるのが習わしで、三箇日または松の内は使うたびに洗って同じ箸でいただく。

喜庆筷子,指两端尖的筷子。一端是供年神用的,使用这样的喜庆筷子表示能和年神一同进餐。惯例是除夕当日在盛放筷子的袋子上写下名字,供奉于神棚中,正月前三天及新年期间使用同一双筷子,用过清洗。

♦こうやって取り入れよう!市販品でもOK。「三つ肴」は必ず食べたい

♦就这么做!销售品也OK!请务必品尝“三道菜”

かつては各家庭で手作りしていたおせち料理だけれど、働く女子にとって手作りするのは大変なこと。おせちの目的は「お祝いの食事を神様と一緒にいただくこと」なので、手作りにこだわらず市販品でも問題なし。ひとつひとつの料理に込められた意味をかみしめながら、家族の幸せを願っていただくことが大事。おせちを用意できなかった人は、「三つ肴」を食べるだけでもOK!

过去,节年菜都是各个家庭自己烹饪,但对于上班族女性来说,自己动手是件相当费劲的事儿。节年菜的目的是“和神明一同享用祝宴”,无需纠结于亲手烹饪,哪怕是购买成品也没问题。一边细细品尝每一道料理中蕴含的意义,一边祈愿家人幸福,这才是最重要的。对于无法准备年夜饭的人,只品尝“三道菜”也是没问题的!

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