次の文章を読んで、後の問いに答えなさい。

「嘘をついてはいけない」ということは誰でもが知っている。知ってはいるが、これは本当には実践することの不可能な真理なのだ。「宿題、ちゃんとしたの?」と聞かれて「うん、したよ」と答えたら、 宿題をから隅までちゃんとしたということになる。しかし母親が点検したら、「ちゃんとできていない」ところがあった。そうすると母親はこう言うのである。「ウソをつくんじゃないよ」と。  
しかしある年代に入ると、私たちは心で思うことと、それを実行することは同一にはゆかないことがわかってくる。口で言うことと実際にできることの間にはにずれがあるし、Aすると言ってBしかできないことなどいっぱいある。それでも、①それを敢(あ)えて「( ② )」とは言わない。もしこうした「ウソ」を自分に認めてあげなければ、実現できそうにもない自分を、(注1)あたかもできるかのように演出し続けな ければならなくなり、結果的にもっと大きな嘘をつく自分を創り出す(注2)はめになるのである。
        
(村瀬学『なぜ大人になれないのか』<洋泉社>より)

(注1)あたかも:まるで~ように  
(注2)はめになる:よくない境遇になる

問1 ①「それを」とあるが、この「それ」は何を指すか。  
1 心で思うことを実行すること。           
2 私たちが心で思うこと。  
3 Aすると言ってBしかできないこと。          
4 実際には実現できいないこと。

問2 ( ② )に入る適当な文はどれか。  
1 嘘は许されない         2 嘘をついた  
3 嘘をついていない        4 嘘は必要だ

正解:32
解説:
問1:問1と問2が連動しているので、難しいかもしれない。嘘となるのはどの場合か考えよう。
問2:3、4は明らかな間違い。1か2か、後ろの文とのつながりから考える。

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