能力考复习必备:菜菜N2读解(75)
次の文章を読んで、後の問いに答えなさい。
①「自分は本当に何をしたいのか」といった問いを自分自身に向けるのは、特に辛いことだ。タマネギの皮をむくように、いくらむいていっても何もなかったという気持ちに袭(おそ)われることもある。
一方、読書の場合はすぐれた相手との出会いがあり、自分自身の内側を見つめているだけでは、とうてい見えてこない世界に開かれるのが読書だ。読書を通して、時も場所も離れた人間と出会うということは、普段(ふだん)のコミュニケーションとは違う楽しい緊張感(きんちょうかん)を味わわせてくれるのである。( ② )なのがテレビだ。テレビ番組を見ていれば、自分に向き合う必要もないし、テレビはそのような隙(すき)も与えない。テレビは、自分の外側の問題に興味を喚起(かんき)させる力はあるが、自分自身と向きあう時間はつくりにくい媒体(ばいたい)だ。テレビの時間は、テレビをつくる側が管理している。どのようなテンポでどんな情報を組み合わせれば視聴者(しちょうしゃ)が退屈(たいくつ)しないのかを計算して時間の流れをつくっている。それに対して、読書の場合は、途中で休んでもいいし、速いスピードで読み続けてもいい。読書の時間は、読者の側がコントロールしているのである。
(斎藤 孝『読書力』(岩波書店)より)
問1 ①「自分は本当に何をしたいのか」といった問いを自分自身に向けるのは、特に辛いことだ」とあるが、どうして辛いことなのか。
1 自分自身に問いかけるだけでは、なかなか答えが出てこないから。
2 自分自身に問いかけても、自分が成長するわけではないから。
3 自分自身に問いかけても、すぐれた相手との出会いがないから。
4 自分への問いかけは、単調で退屈な作業だから。
問2 ( ② )に入る適当な語はどれか。
1 積極的(せっきょくてき)
2 効果的(こうかてき)
3 典型的(てんけいてき)
4 対照的(たいしょう)
正解:
問1:1
問2:4
解说:
問1:後ろに続く「タマネギの皮……」の比喩が意味していることは何か。
問2:読書との相違がはっきりしていることを表す言葉。