「昨年、入社した会社を3か月で退職しました。今は時給1000円の事務で働いています」

“去年刚工作3个月就离开了公司。现在是做时薪1000日元的事务员。”

現在、アルバイトで生計を立てる茜さん(23歳・仮名)。アイドルの吉田朱里似の美女だ。入社してから理想と現実のギャップに悩む新入社員も少なくないだろうが、何があったのだろうか?

现在靠打工维持生计的小茜(23岁·化名)。是长相酷似偶像吉田朱里的美女。应该有不少像她这样入职之后因理想与现实的差距而烦恼的新员工,那么她到底是因为什么离职?

◆男性と対等に働く女性社員に憧れて…

◆憧憬那些在职场和男性拥有平等地位的女性职员……

大学時代、初めての就活にドキドキしながら、就職イベントを訪れた茜さん。どこよりも大きなブースを構えていた大手金融会社に目を惹かれた。そして、そこで出会った美人でイキイキとした人事女性に憧れを抱き、「とてもカッコいい」と思ったそうだ。

大学时代,小茜怀着忐忑不安的心情开始找工作,第一次参加的招聘大会上,展台最大的知名金融公司引人注目。在那里遇见了工作起来充满活力的美女人事,让小茜很是羡慕,觉得她“非常帅气!”

◆合計9回の面接で“顔採用”だった!?

◆在总计9次的面试后“靠脸上位”!?

茜さんは「自分でいうのもアレですが、能力よりも顔採用だったのかもしれません」と肩を落とす。入社試験では、なんと1日に3回の面接を受け、3次面接まで合計9回も面接を行なったという。

小茜沮丧地说“自己这么说有些不好意思,但比起能力,我可能是靠脸获得录取的”。入社考试竟然1天接受3轮面试,到最终面试为止总计进行了9次面试。

「最終面接で、見た目も名前もアイドルのようだね、と言われたのを覚えています。面接に関係ないのに……と思いましたが」

“我记得最终面试的时候(面试官)对我说,你的外貌和名字都像偶像一样。当时就觉得这和面试无关吧……”

たしかに、大手と呼ばれる企業で働く女性社員の中には、モデルやアイドルさながらのルックスの人も多い気がするが……真相はわからない。しかし、茜さんの大学時代の成績は決して誇れるようなものではなかった。心当たりがあるとすれば、面接で容姿を褒められたことしかなかったのである。

确实,在公认的知名企业工作的女性职员中,好像是有很多人长着像模特或偶像一般的明星脸……其中缘由不得而知。不过,小茜大学时代的成绩绝对算不上拿得出手。面试中只被夸了外貌,也就多少心里有数了。

ともあれ、たとえ顔採用だったとしても、茜さんがだれもが羨む大手企業に受かったことは事実。その後、4月1日に入社式を終えると、新人600人の合同研修がスタート。研修では、仕事に必要なビジネスマナーや経済の見方、会社の歴史などを学習した。

虽说如此,即使是靠脸被录取,小茜进入人人羡慕的大公司却是不争的事实。4月1日入社仪式结束后,600名新人开始了共同培训。培训就是要学习工作中必要的商务礼仪、经济分析能力、公司历史等等。

研修後は、都内からほど近い支店に勤務することになった。ここでの環境が、茜さんの心に変化をもたらすことになる。たしかに、金融業界で歴史ある同社。そこには時代錯誤とも呼べる、よくわからない風習も数多く残されていたのだ。

培训结束后,小茜从都内总部调到较近的分公司工作。这里的工作环境,让小茜的内心产生了改变。确实,该公司是金融行业历史悠久的大公司。但也遗留了许多落后于时代、不可理喻的习惯。

先輩に対しては、仕事だけでなく私生活のことまで、とにかくおだてなければならない。飲み会のときには、新人が先輩に対してお酒を注ぎに回り続ける。そんな昔からの風習に従わなければ、あからさまな嫌みを言われることも多かった。

对待前辈,不仅是他的工作表现,连私生活都要奉承。酒席上,新人要一轮轮给前辈敬酒。如果不遵守这些陈规,大多会被直接嫌弃。

当然、今であればパワハラと呼べるようなものだろう。しかし、先輩社員にとっては「当たり前のこと」として済まされていたのだ。

当然,现在虽然有了“职权骚扰”一词。然而这对于公司前辈,会以一句“那些都是再正常不过的事!”糊弄过去。

茜さんは「この人たちのように、ここには染まりたくない」と思うようになり、入社わずかで退職を決意したという。

小茜觉得“不想变得像这些人一样,不想沾染这里的风气”,于是入职不久就决定离职。

「イベントでは、本当にキラキラした企業に見えたんです。上辺だけで選んだら失敗しました。中身は、古いしきたりが強くて、人格を尊重することのない環境でした。会社全体としてそうなのだから、私個人の意見など聞いてもらえるはずがない。次第に、私という人格まで無視されているように思えてきて」

“在招聘活动中,真的觉得这家公司看起来非常耀眼。只靠这些表面情况选择的工作最终失败告终。这家企业内里实则是默守陈规、不尊重个人人格的。整个公司的风气就是这样,根本不可能听个人的意见。渐渐地,我觉得自己的人格被无视了。”

こうして3か月で金融大手を退職した茜さん。古い風習があるからこそ、大手企業として生き残り続けているということも理解しているが、ついていけなかったという。

于是小茜在3个月之后就从这家知名金融公司辞职了。正是这些古老的习惯支撑着这家大公司存活下来,对此她表示理解,但本人无法接受。

「今はアルバイトですが、前よりぜんぜん楽しいですね」

“虽然现在是在打工,但比以前开心多了”

現在は、社員登用制度のある会社で事務のアルバイトをしている茜さん。いつか社員になれることを夢に、お金よりも、尊敬できる先輩と自分という人格を尊重してくれる環境がそこにはあるという。

现在小茜在可以升级为正式员工的公司里作为事务员打工。她梦想着将来能成为“公司正式职员”,比起金钱,那里有值得尊敬的前辈以及尊重自己人格的工作环境。

新入社員も大きな期待を抱いて入社してきたはずだ。そんな新入社員に対して、「最近の若者は我慢が足りない」「すぐ辞めてしまう」とはよく言う言葉。

新职员肯定也是怀着满满的期待进入公司的,然而这些新员工却常被评价“最近的年轻人太任性了”、“肯定很快就辞职了”。

会社の風習だからと、古い価値観を押し付けてはいないか。時代や感覚の違いを、現場レベルでも共有しておかないと、すぐに辞められてしまうのかもしれない……。

虽说是公司的风气,但这不也是在将古老的价值观强加于人嘛。公司的氛围如果不能包容不同时代和每个人感受的不同,职员可能迟早会辞职……。

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